2020年1月号の「ニューノーマル時代の『新名品』」特集の中で、ラグジュアリーマガジン『Precious』編集部は、世界的パンデミックを経験し価値観の変わる今を生きる女性にふさわしい、ファッションの「新名品」について再考。

「ネオベーシック名品」「ハッピー名品」「エンパワーメント名品」という3つのカテゴリーに分けました。

今回ご紹介するサンローランの「ボウタイブラウス」は、「エンパワーメント名品」のひとつ。ファッション・ジャーナリストの藤岡篤子さんにご推薦いただきました。

※「エンパワーメント名品」=一過性のトレンドに左右されない、オーセンティックなワードローブやジュエリーといった、ブレない芯の強さを備えた"不朽の名作"のことで、ニューノーマル時代を迎えた今こそ求められていると考えます。
藤岡 篤子さん
ファッション・ジャーナリスト
(ふじおか あつこ)1987年、ザ・ウールマーク・カンパニー婦人服ディレクターとしてジャパンウールコレクションをプロデュース。退任後パリ、ミラノ、ロンドン、マドリードなど世界のコレクションを取材開始。朝日、毎日、日経など新聞でコレクション情報を掲載。女性誌にもソーシャライツやブランドストーリーなどを連載。毎シーズン2回開催するコレクショントレンドセミナーは、日本最大の来場者数を誇る。

スーツにも匹敵する存在感! キャリアにパワーを授ける一枚|サンローランの「ボウタイブラウス」

ブラウス_1,パンツ_1,バッグ_1,ブレスレット_1,イヤリング_1
ブラウス¥200,000(サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉) ●素材:モノグラムシルクジャカード ●サイズ展開:34~40(フランスサイズ) ●その他:シルクモスリンなどの素材違いで、バリエーション多数あり ●着こなしは…パンツ¥120,000・バッグ¥255,000・ブレスレット¥75,000・イヤリング¥40,000(サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉)

1960年代後半にムッシュ サンローランがシアーなオーガンザのブラウスを発表して以来、メゾンのアイコン的存在となったブラウス。

ファッション・ジャーナリストの藤岡篤子さんも、当時のムッシュがデザインした赤いブラウスをパリのヴィンテージショップで購入されたそう。

「今やボウタイブラウスはキャリア女性のパワーアイテムとして定番化。一枚でビジネスシーンにふさわしい品格としなやかさを発揮できる、かけがえのない存在です。

今季の『サンローラン』はメゾンのアーカイブを意識していて、ボウタイブラウスが豊富。なかでもこちらのブラウスは、艶とボリューム感が絶妙で、小さなロゴが入っているのもおしゃれ。

気分が沈みがちな今の時代には、どこかユーモラスで元気が出るうえ、ラグジュアリーなアイコンでもあるブランドロゴはぴったりではないでしょうか」(藤岡さん)

バリエーションは…

ブラウス_2
シルククレープモスリンの透け感が、タイムレスな美しさを引き出す一枚。ブラウス¥170,000/参考価格(サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉)

ディテールは…

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リボンにしたり、垂らしたりとボウタイの結び方で表情が変化。首の後ろに回して結べば、シンプルなハイネックブラウスのようにも。

※掲載した商品は、すべて税抜です。

問い合わせ先

サンローラン クライアントサービス

TEL:0120-95-2746

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Precious.jp編集部 
BY :
『Precious1月号』小学館、2021年
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PHOTO :
撮影/ 黒沼 諭(aosora/人物)、小池紀行・池田 敦(パイルドライバー/静物)
STYLIST :
三好 彩
HAIR MAKE :
川原文洋(UM)
MODEL :
細谷理紗
WRITING :
谷 花生
EDIT&WRITING :
川口夏希、遠藤智子(Precious)