香りの高さが身上のほうじ茶の中でも、日本最高峰の玉露の産地である八女が生み出す「八女ほうじ茶」は、香りのよさ、程よい甘味、琥珀色の美しい液体を兼ね備えています。その素晴らしさが評価され、「八女ほうじ茶」はニューヨークの有名レストランで鴨肉にペアリングされるなど、世界的にも注目を集め始めています。

通常、茶葉や茎を強く焙煎し、香りをしっかり出してつくられるほうじ茶。しかし、そもそも日本茶は紅茶や中国茶に比べ、香りが少ないことが特徴。日本茶で強く焙煎する必要があるのか、という前提から誕生したのが「八女ほうじ茶」です。

軽い焙煎から生まれる、極上の琥珀色を持つ「八女ほうじ茶」って?

「八女ほうじ茶」は、柔らかい茎の部分をごく軽く焙煎しているのが特徴。そのため焦げ茶色のイメージが強いほうじ茶葉なのに、グリーンがかった色味をしています。

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軽く焙煎された「八女ほうじ茶」の茶葉

「八女ほうじ茶」は、お茶の木で甘味が強いとされる茎の部分だけを選別。白折と呼ばれ、お茶愛好家にも重宝されるこの部分を丁寧に浅く焙煎することで豊かな香りだけでなく、甘みも併せ持つ味わいになっています。

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「八女ほうじ茶」(30g)¥2,000

さらに抽出すると現れる美しい琥珀色は、まるで高級なブランデーのよう。うっとりと目を惹かれます。

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ワイングラスに注がれた「八女ほうじ茶」

麗しい液体の色を目でも楽しんでもらいたいと、「八女ほうじ茶」ではワイングラスで飲むことを推奨しています。

おいしい「八女ほうじ茶」の淹れ方は、氷で締めるのが「コツ」!

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たっぷりの氷で抽出したほうじ茶を締める、氷締め

熱湯で瞬時に香りと甘みを引き出す「八女ほうじ茶」。それを最大限享受するため、抽出後に氷で締めてからいただく方法を伝授します。

(1)蓋なしの急須に茶葉2gを入れ、熱湯60mlを注いでから20秒待つ。
(2)熱いほうじ茶をたっぷりの氷が入った容器に注ぎ、急速に冷やす。

これで香りと甘みを最高に引き出せます。

アルコールが苦手な人でも飲める「和栗×ほうじ茶モンブランカクテル」

ほうじ茶と相性のいい和栗。2つを組み合わせたスイーツはよく目にしますが、それを茶酒を提案する「Japanese Salon 雫」がカクテルに応用しました。ノンアルコールバージョンも用意したので、アルコールが苦手な方やスウィーツ感覚で楽しみたい方にもぴったりです。

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「和栗×ほうじ茶モンブランカクテル」。「Japanese Salon 雫」提供価格は¥1,300(提供は2021年1月31日まで)

<材料>
八女ほうじ茶1g
ラム30ml
牛乳30ml
栗ペースト大さじ1
和三盆0.5〜1g
※ノンアルコールにしたい場合はラムを抜いてください。

<作り方>
(1)ブレンダーに材料をすべていれ、撹拌して完成。

問い合わせ先


寒い季節に飲みたくなるほうじ茶。様々な飲み方やアレンジを知れば、もっと楽しみ方が広がるはず。ワンランク上の「八女ほうじ茶」で上質なブレイクタイムをすごしてください。

※価格はすべて税込です。

問い合わせ先

八女伝統本玉露

TEL:0943-23-1118(八女市農業振興課)

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WRITING :
津島千佳
EDIT :
石原あや乃