集中してPC作業をしている間は、イスの背もたれを使わず、無意識に腰を反らしたままになっていませんか?これが「反り腰」の状態。

「反り腰」とは、その名の通り「腰が反ってしまう」こと。背骨と骨盤のつなぎ目のカーブがきつくなっている状態を指しますが、通常、腰椎は前弯といって、多少は反りがあるのですが、この反りが大きくなってしまったのが「反り腰」です。

この状態は骨盤が前傾している状態であり、つまりは骨盤がゆがんでいるということ。骨盤周りの筋肉が緊張し硬くなることで腰痛を引き起こします。

村木さん曰く、改善策は前傾した骨盤を正しい位置に戻すことが課題で、そのためには、カチカチに固まって動きずらくなった  腸骨筋、大腰筋 をしっかりと使えるようにすることが必要。そこで教えてくれたのが、骨盤周りの筋肉をしっかりと動かすための脚トレーニング。ちょっときついけど、すぐに楽になるのを実感できますよ。

■あぐらをかいて両足の裏を合わせて、円を描くように動かす

あぐらをかいて座り、手は後ろにつき、両足の裏を合わせます。そして脚を上げたまま、円を描くように動かします。これを限界がくるまで続けてみましょう。そしていったん休んで、を繰り返し3セットは行いましょう。

あぐらをかいて両足の裏を合わせて、円を描くように動かす
腰が反りすぎたり、背中が丸まりすぎないように注意。そして恥骨を下げる、というのを意識しましょう。

足の裏をぴったりとつけないと効果は半減。この状態をキープするのはちょっときついですが、腸骨筋、大腰筋など体の要となる筋肉がしっかり使えるようにするために意識して行いましょう。

両足の裏をぴったりとつける
この状態はちょっときついですが、息は止めずに ゆっくりと深呼吸をしながら行って。筋肉が緩みやすくなって効果が高まります。

【まとめ|デスクワークによる腰痛に効く!「反り腰」を解消する、脚トレーニングとは4か条】
1. 長時間のデスクワークは姿勢が前のめりになり「反り腰」になりやすい。
2. 「反り腰」は骨盤が前傾している状態のことなので、この歪みを解消するのが課題。
3.硬くなった骨盤周りの筋肉がしっかりと使えるように柔軟にするトレーニングが必須。
4. 骨盤周りの筋肉に刺激を与えて動きやすくする脚トレーニングを習慣に。

以上、デスクワークによる腰痛に効く!「反り腰」を解消する、脚トレーニングを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は2月6日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)。 そしてご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。Instagram
体験者:長尾優子さん
(45歳・サービス業)
「足の裏を合わせて持ち上げるだけでもきついのですが、このトレーニング、すぐにお腹あたりからポカポカしてきてしっかり効いているのを実感しますね。重かった腰が軽くなるのもそうですが、体幹のバランスまで整うようで、立ちっぱなしでも疲れにくくなりました」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子