木本硝子『KUROCO』 上から/オールドグラス[350㎖]『年輪』¥20,000、『玉市松』¥35,000、『楯目』¥25,000(すべて税抜) 
木本硝子『KUROCO』 上から/オールドグラス[350㎖]『年輪』¥20,000、『玉市松』¥35,000、『楯目』¥25,000(すべて税抜) 

「自分のために購入したい!」久しぶりにそう思えるデザインに出合いました。ありそうでなかった、黒の江戸切子のグラスがそれです。

木本硝子『KUROCO』江戸切子グラス、縦目を横から見たところ
木本硝子『KUROCO』江戸切子グラス、縦目を横から見たところ

ソーダガラスに彫り込まれた複雑な輝きが好きで、ほかの色の江戸切子グラスを20年ほど愛用しています。この『KUROCO』のグラスは、黒とその隙間からあふれるクリアな光、このコントラストが魅力です。友人たちを招いて、ゆっくり家で呑むときも、柄違いの黒いグラスをテーブルの上に並べるとおしゃれ。シックな色味だから、どんな色の器ともしっくりなじみます。

木本硝子『KUROCO』江戸切子グラス、『玉市松』を横から見たところ
木本硝子『KUROCO』江戸切子グラス、『玉市松』を横から見たところ

使用しないときも、サイドボードに飾っているだけで絵になる、まさに「端正なグラス」といえる逸品。カットガラス独特の手触りを楽しみながら、お気に入りのお酒を味わえるというのが贅沢ですね。

■江戸時代から続く伝統技術の江戸切子。2009年に登場した『KUROCO』シリーズは、透明ガラスの上にミクロン単位の薄さの漆黒ガラスを重ね、直線をモチーフにしたグラフィカルなカットでスタイリッシュに仕上げて。

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この記事の執筆者
TEXT :
大西真理子さん スタイリスト
BY :
『Precious7月号』小学館、2016年
大人の女性に向けて、シンプルで洗練された着こなしを提案し続けるベテランスタイリスト。ベーシックで上質なものをベースにしたスタイリングは雑誌『Precious』読者からの支持が厚い。次々と人気企画を実現。 好きなもの:ハワイ、デニム、アルフレッド・ヒッチコック、ワイン、プール、立ち飲み屋
クレジット :
撮影/小池紀行(パイルドライバー) スタイリスト/大西真理子 文/小林 綾