『Precious』6月号では、「いまこそ、『あなたを語る』ジュエリーに出合う!」と題して、人生のパートナーとなりえる最愛ジュエリーを大特集しています。今回は「ジュエリー22の基礎知識」から[色石編]をピックアップ。知っているようで知らない用語から最新キーワードまで、ジュエリー賢者に徹底取材しました。
あなたはジュエリーの知識にどこまで自信がありますか?
知っているつもりの用語から最新キーワードまで、ジュエリー賢者に根掘り葉掘り徹底取材。
もっともっとジュエリーを好きになれる“知識の泉”へ、あなたを誘います。
【 Q10 】 マラカイト、ガーネット、オパールの和名とは?
左から、孔雀石、柘榴(ざくろ)石、蛋白石。
美しい響きの和名を知ると、宝石に対するイメージがぐっと広がります。ほかに、アメシストは紫水晶、ラピスラズリは瑠璃、エメラルドは翠玉、カーネリアンは紅玉髄(べにぎょくずい)、トパーズは黄玉、アイオライトは菫青石(きんせいせき)など。
【 Q11 】 同じ鉱物なのに色で名前が変わる石は?
サファイアとルビーです。
「青いサファイアと赤いルビーは、実は同じコランダムという鉱物。コランダムは生成の過程で取り込まれる元素や不純物によって、さまざまな色を発し、そのなかの赤色だけをルビー、ブルーをサファイアといいます。そのほかはすべてサファイアに色名を冠して、イエローサファイア、ピンクサファイア等と呼びます」(諏訪貿易株式会社会長・諏訪恭一さん)
\耳よりコラム/
ガブリエル シャネルが、生涯で唯一発表したハイジュエリーコレクション
ヨーロッパが大恐慌の真っただ中だった1932年、英国のダイヤモンド商業組合から依頼を受けたガブリエル シャネルは、最初にして唯一のハイジュエリーコレクション”Bijoux de Diamants”を開催。会場は、フォーブル サントノーレ29番地の自身の邸宅。マネキンにジュエリーをつけるアイディアも、非常に斬新なもので大きな話題に。当時のエスプリは現在のシャネルのジュエリーデザインにも受け継がれています。
1932年当時の貴重なインビテーションカード。当時のディスプレイから、マネキンに飾られた象徴的なコメットのネックレス。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※文中の表記は、YG=イエローゴールド、PG=ピンクゴールド、WG=ホワイトゴールド、RG=ローズゴールド、BG=ブラックゴールド、PT=プラチナ、SV=シルバー、SS=ステンレススチール、DIA=ダイヤモンド、ct=カラットを表します。
問い合わせ先
■ 取材にご協力いただいたジュエリー賢者
- PHOTO :
- 西原秀岳(TENT)
- STYLIST :
- 三好 彩
- COOPERATION :
- 福田詞子(英国宝石学協会 FGA)
- EDIT&WRITING :
- 大野智子、池永裕子(Precious)