上野や六本木、渋谷、有楽町…と都内には数多くの魅力的な美術館があります。情報が多く出回る昨今、本当に行ってよかったと思える展覧会を取捨選択するのは、難しいものですよね。というわけでPrecious.jp編集部が厳選した、東京都内で開催される「絶対に観るべき」美術展を3展、ご紹介します。

どれも、主催者のあふれるセンスが感じられる、わくわくする素敵な展覧会ばかり。師走の慌ただしい季節ではありますが、ちょっとしたすきま時間や土日のパートナーとのお出かけに、出かけてみてはいかがでしょうか?

1:世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦【2017年11月25日〜2018年1月8日@板橋区立美術館】

東京23区内で初の区立美術館である板橋区立美術館では、インドの出版社「タラブックス」の魅力に迫る展覧会が開催されます。タラブックスは、布を再利用した手すきの紙にシルクスクリーンの多色印刷、そして製本までもがハンドメイドで工芸品のような絵本を出版していることで知られています。その造本の妙と、各地に赴き時間をかけて本づくりに取り組む編集者たちの情熱は、世界各国から熱い眼差しを集めています。

本展覧会では、その活動内容を絵本・原画・写真・映像など約300点の資料とともにご紹介。一番の注目作品は、日本でも有名なハンドメイド本『夜の木』の原画です。この本の発行部数はなんと世界各地で90万部以上! 世界中で愛されたタラブックスの本の原画を間近で鑑賞することのできる、またとない機会です。

『夜の木』(2006年初版)

問い合わせ先

  • 「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」 
  • 会期/2017年11月25日〜2018年1月8日
  • 会場/板橋区立美術館
  • 開館時間/9:30〜17:00 ※入館は16:30まで
  • 休館日/月曜(ただし、1月8日は開館)、12月29日〜1月3日
  • 観覧料/¥650(一般)
  • TEL:03-3979-3251(板橋区立美術館)
  • 住所/〒175−0092 東京都板橋区赤塚5−34−27

2:ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち【2018年1月13日〜4月1日@世田谷美術館】

世田谷区の緑豊かな砧公園の一角に位置する世田谷美術館では、パリという魅力あふれる都市に生きる女性に焦点を当てた「パリジェンヌ」展が開催されます。サロンの主催者、子の世話をする母親、流行を生み出すファッショニスタ、画家のミューズ、そして芸術家。時代とともにさまざまな表情を見せてきた、パリジェンヌたちの魅力にどっぷりと浸ることのできる展覧会です。

70年ぶりの修復を経て初公開されるマネの大作『街の歌い手』をはじめ、ドレスや靴といったファッション、映画や舞台で活躍した女優やダンサーの写真、約120点を展示。18世紀~20世紀、世界のモードの最先端を歩んできた、パリジェンヌの姿に魅了されること請け合いです。

エドゥアール・マネ『街の歌い手』1862年頃 Bequest of Sarah Choate Sears in memory of her husband, Joshua Montgomery Sears 66.304 Photographs©Museum of Fine Arts, Boston

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3:ヘレンド展 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯【2018年1月13日〜3月21日@パナソニック汐留ミュージアム】

21世紀型都市「汐留」というロケーションにふさわしい文化的空間、パナソニック汐留ミュージアムでは、ハンガリーの小さな村ヘレンドで生まれた高級磁器窯が揃う「ヘレンド展」が開催されます。ヘレンドは芸術性の高さからヨーロッパの多くの王侯貴族から愛され、やがてかの有名な皇妃エリザベートの愛用品にもなりました。

この展覧会では、開窯初期の希少な逸品から、バロック、ロココといった伝統的な様式を踏襲した名品、中国や日本の陶磁器に学んだ東洋風の作品群、そして現代の製品までおよそ151件が出展。ハンガリーが誇るヘレンドの魅力が紹介されます。

色絵金彩「皇帝」文コーヒーセット 1860年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

問い合わせ先

  • 「ヘレンド展 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯」 
  • 会期/2018年1月13日〜3月21日
  • 会場/パナソニック汐留ミュージアム
  • 開館時間/10:00〜18:00 ※入館は17:30まで
    休館日/水曜(ただし、3月21日は開館)
    入館料/1,000(一般)
  • TEL:03-5777-8600(ハローダイアル)
    住所/〒105-8301 東京都港区東新橋1−5−1 パナソニック東京汐留ビル4F

以上、Precious.jp編集部が特にお勧めしたい、2017年から2018年にかけて開催される展覧会をご紹介しました。この3美術館は交通の便にも優れているので、どこかへ出かけたついでにふらっと立ち寄るのにも最適です。ぜひ、友人と、パートナーと、アートで年越しを満喫してみてくださいね。

※チケットの価格はすべて税込です。敬称略。

この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
谷 侑希美