盛夏のころ、わずかふた月ほどの間だけ身にまとう贅沢な夏の素材。さまざまに工夫を凝らした一枚が、着る人にも、見る人にも涼やかな風を届けてくれます。『Precious』8月号では、企画「静けさと夏ごろも」を特集。うっすら透けてシャリ感のある着物に、美しい織や染めの帯をあわせ、帯締めに帯揚げで色を差して…この季節ならではの着物合わせの楽しみを、ひと夏の記憶に鮮やかに刻んで。
今回は、大政 絢さんがまとう、栃尾紬の着物の着こなしをお届けします。
煙るような色合わせで季節を先取りしながら、琥珀色の和菓子に舌鼓を
夏の光に和らぎを感じ始めた昼下がり。絹織物でありながら、渋い趣をたたえる栃尾紬の無地の着物に、辛子色とくすんだ緑の縞文様が映える宮古上布の帯を合わせて。
さらりとまとう夏ごろもは、風をはらんで心地よく、背筋もすっと伸びるよう。上布や絽、紗、生糸紬…この季節だけの着物の贅沢が、なにげない一日さえ人生を彩る美しい1シーンに。
※掲載した商品は、すべて税込です。
問い合わせ先
- 丹後きものゑん TEL:0772-43-0298
- シルクラブ TEL:03-3389-4301
- 三浦清商店 TEL:075-231-1529
- 道明 TEL:03-3831-3773
- 京うちわ阿以波 TEL:075-221-1460
- PHOTO :
- 浅井佳代子
- STYLIST :
- 清野恵里子
- HAIR MAKE :
- hiro TSUKUI(Perle/ヘア)、三澤公幸(3rd/メイク)
- MODEL :
- 大政 絢(Precious専属)
- COOPERATION :
- 日本民藝館
- EDIT&WRITING :
- 藤田由美、古里典子(Precious)
- 着付け :
- 石山美津江