「産す」ってなんと読む?「さんす」ではなく…はえます!
明日、9月27日は、2021年の「社日(しゃにち)」…生まれた土地の神様に感謝する日です。
「社日」は年2回、春と秋にあり、
春は春分に最も近い戊(つちのえ)の日に、生まれた土地の神様に豊作を願い、
秋は春分に最も近い戊(つちのえ)の日に、生まれた土地の神様に収穫を感謝する日、とされています。
…というところで皆さま、「生まれた土地の神様」を意味する、この日本語、読めるでしょうか?
【問題1】「産土神」ってなんと読む?
「産土神」という日本語の、正しい読み方をお答えください。
ヒント:「生まれた土地の神様。鎮守(ちんじゅ)の神。」という意味を持つ言葉です。
<使用例>
「明日は社日だから、産土神にお供え物をしましょうね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 産土神(うぶすながみ) です。
ご実家の近隣の神社にまつられている神様、という事になります。
「社日」は、昔の生活スタイルですと「秋の収穫を産土神に感謝する日」ですが、
現代では「産土神に、半年の無事を感謝してお祈りする日」と置き換えて考えても良いかもしれませんね。
さて、2問目も「産」という字の難読クイズです。
【問題2】「産す」ってなんと読む?
「産す」という日本語の、正しい読み方をお答えください。
ヒント:「生じる。はえる。」という意味の言葉です。
<使用例>
「あちらのお庭には、苔産した大きな石がたくさんあって、風情があるし、落ち着くの。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 産す(むす) です。
「産」というと、動物について「産む(うむ)」というイメージが強いですが、植物が「産す(むす)」という意味も持っています。また「生産」など、「作り出す」という意味でも使われますね。
あらゆるものが生を受ける、形を成すイメージを表現した、とても縁起良い字ですね。
***
本日は、「社日(しゃにち)」という暦についておさらいしながら、
・産土神(うぶすながみ)
・産す(むす)
などの日本語の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱