「翻弄」ってなんと読む?「」ではないですよ!
明日、9月30日は、『International Translation Day(国際翻訳デー)』という記念日です。
4世紀にキリスト教の「聖書」をラテン語に翻訳した神学者・聖ヒエロニムスの忌日にちなんでおり、2017(平成29)年の国連総会で、正式な国際デーとして制定されました。
現在では、便利な翻訳ソフトもありますが、文化圏の異なる言語の細やかなニュアンスまで翻訳しようとすると、まだまだ、専門的な知識が必要とされますよね。辞書のない時代に、古文書を翻訳した人物の偉業を思うと、心が震えますね。
本日は「翻」という字の入った熟語の読み方クイズをお送りします。
まず1問目は、小手調べ問題から。
【問題1】「翻弄」ってなんと読む?
「翻弄」という日本語の、正しい読み方をお答えください。
ヒント:「思うままにもてあそぶこと。」という意味の言葉です。
<使用例>
「あの人の気まぐれに、すっかり翻弄されてしまったわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 翻弄(ほんろう) です。
「翻(ひるがえ)す」+「弄(もてあそ)ぶ」で「翻弄(ほんろう)」です。
「翻」という字は、「ひるがえす。ひっくり返す。」という意味から派生し「うつしかえる。うつしとる。」も意味するようになり、後者を表現する熟語として「翻訳」「翻案」などがあるわけです。
…さて、2問目は、クイズの難易度がぐっと上がりますよ!
【問題2】「翻車魚」ってなんと読む?
魚の名前「翻車魚」の読み方をお答えください。
ヒント:平たい卵形で、銅が途切れたような形をした海魚です。食用にもなります。
<使用例>
「以前、和食屋さんで翻車魚のお刺身を頂いたのだけれど、ぷるぷるして面白いお味だったわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 翻車魚(まんぼう) です。
独特の形が愛らしく、水族館にも展示されるお魚ですが、食用にいただくこともできます。食用の場合は、水分が抜けやすい事から管理が難しく、主に産地で食されたり、和食屋さん等でプロの手によって供されることが多いようです。
「翻車魚(まんぼう)」は漢名の表記に日本の呼び名をあてたものです。
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本日は、9月30日『International Translation Day(国際翻訳デー)』のトリビアと合わせ、
・翻弄(ほんろう)
・翻車魚(まんぼう)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/国際連合広報センターウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱