「詮術」ってなんと読む?「せんじゅつ」ではなく…知っておくと便利な言葉です!
明日、10月2日は、『美術を楽しむ日』という記念日です。
複数の美術大学が共同で制定した記念日で、「芸術の秋」の中で「美・Be じゅ(10)つ(2)」と語呂合わせできる日が選ばれたようです。語呂合わせに、英語のBe動詞が含まれているところが、アートを感じさせますね!
本日は「術」という字の入った難読クイズをお送りします。
【問題1】「為す術」ってなんと読む?
「為す術」という日本語の、正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ほどこすべき手だて。対処し解決する方法。」などの意味のを持つ言葉です。「為術」「為ん術」とも表記します。
<使用例>
「特殊なケースすぎて、為す術が思い浮かばないの。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 為す術(なすすべ) です。
「為す術(なすすべ)もない」など、否定形でもよく耳にする言葉ですね。
「術」という字は「すべ」とも読みます。「術(すべ)」は「すべき方法。手段。」という意味です。
…というところで2問目に参りましょう。
【問題2】「詮術」ってなんと読む?
「詮術」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「為す術」と同じ意味の言葉になります。
<使用例>
「特殊なケースすぎて、詮術が思い浮かばないの。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 詮術(せんすべ) です。
2字熟語ですと、両方の字が音読み、もしくは訓読み…と連想してしまいがちですが、
「詮術(せんじゅつ)」のように、先の字が音読みで後の字が訓読みの読み方を「重箱読み(ジュウばこよみ)」と言います(逆順の場合は「湯桶読み(ゆトウ読み)」)。
「詮」は「詮索(せんさく)」などの熟語に使われるように「しらべる。明らかにする。」という意味を持つ字ですが、同時に「なすすべ。方法。」という意味も持っており、この意味で「詮術(せんすべ)」などの熟語を構成します。
ビジネス文書等のオフィシャルな文面では「為す術(なすすべ)」と書くより、「詮術(せんすべ)」という2字熟語のほうがスマートなイメージにまとまりそうですので、覚えておくと便利ですね。
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本日は、10月2日『美術を楽しむ日』をご紹介しつつ、
・為す術(なすすべ)
・詮術(せんすべ)
などの読み方をおさらいいたしました。
この週末はぜひ、美術鑑賞や制作のお時間を作ってみてはいかがでしょうか?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/国際連合広報センターウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱