「殺生」ってなんと読む？「さっしょう」と読まないよう、要注意です！

「殺める」ってなんと読む？「ころめる」「さつめる」ではありませんよ！

明日、10月7日は『ミステリー記念日』です。

世界初の推理小説と言われる『モルグ街の殺人』の作者であり、文学の世界に大きな影響を与えたエドガー・アラン・ポー氏の忌日を記念して制定されました。

『黒猫』などの代表作に親しんだ方もいらっしゃれば、

江戸川乱歩作品や、少女漫画『ポーの一族』（エドガーとアランという名の少年が主人公の、文学的少女漫画の金字塔的傑作。）からその名をたどった…という方も多いでしょう。

エドガー・アラン・ポーという作家が生まれなければ、氏の影響を受けた数々の傑作もこの世に存在しなかった…と考えると、一人の天才の生んだ文化の歴史の壮大さに感動しますね。

本日は、ミステリーにつきものの、「殺」という字の入った難読クイズをお送りします。

【問題１】「殺める」ってなんと読む？

「殺める」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント：「危害を加える。特に、人を殺す。」などの意味を持つ言葉です。

＜使用例＞

「最初はちょっと注意しようとしただけで、彼女を殺めるつもりなど、全くなかったのです。」

「○○める」。

…さて、正解は？

※「？」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!

正解は… 殺（あや）める です。

正解できましたか？

「殺める（あやめる）」という表現、「殺す」とほぼ同義語ながら、なんとなく丁寧な印象です。この言葉をセレクトする人は、「殺す」という極端な事象を言葉で表現することに、おそれを感じる感性や配慮がある…と感じませんか？

先日、戦いゲームをしている小学生たちを見かけ、周囲が「４人殺した！」などと言っている中、「僕は3人殺めた」と表現する男の子がいて、利発で理性的な印象を受けました。言葉遣いは、大きくその人のイメージを左右しますね。強い言葉が必要な時ほど、「殺す」ではなく「殺める」を使うなど、大人の女性として配慮したいですね。

さて、2問目に参りましょう。

【問題２】「殺生」ってなんと読む？

「殺生」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント：「残酷なこと。」「生き物を殺すこと。」などの意味を持つ言葉です。 

＜使用例＞

「申請した予算でもギリギリなのに、半額しかおりないですって？そんな殺生な！」

「殺」の読み方がポイントです。

…さて、正解は？

※「？」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!

正解は… 殺生（せっしょう） です。

「さっしょう」ではありません。

「殺生（せっしょう）」は、仏教用語「生き物を殺すこと」という意味から派生し、「残酷なこと。」という意味でも使われるようになりました。

字だけ見ると反射的に「さっしょう」という読み方が浮かんでしまいそうですが、この字ではそう読まず、「殺傷（さっしょう）」という別の熟語があります。

「殺傷（さっしょう）＝殺したり傷つけたりすること。」とは、意味や使い方も異なりますので、誤読や誤記にご注意ください。

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本日は、10月７日、エドガー・アラン・ポー氏の忌日『ミステリーの日』にちなんで、

・殺める（あやめる）

・殺生（せっしょう）

などの読み方をおさらいいたしました。