座っている間は、当然ですが下半身の筋肉は休んでいる状態。この時間が長ければ長いほど、特にお尻のボリュームをつくるための筋肉である「大殿筋(だいでんきん)」は、圧迫されていることもあり、柔軟性とハリを失い、硬化してしまいます。これによってお尻が垂れてしまったり、大きく広がってしまうことに。

解決策は、長時間座り続けて怠けてしまった「大臀筋」に刺激を与えること。そこでエイジングデザイナーの村木さんも毎日実践しているという「大臀筋」のトレーニングをご紹介します。

このトレーニングは立った状態で壁に足のかかとをつけてぐっと押し出す、という動作だけ。しかも両足で20秒行えばOKという簡単さで、村木さんはエレベーター待ちなどの隙間時間に実践しているそう。

これは「大臀筋」を刺激して目覚めさせるのが目的で、習慣化すればハリと柔軟性を取り戻せるので忙しくて筋トレができない、運動が苦手という人こそ、ぜひ今日から実践してみてくださいね。

■壁を背にして立ち、足のかかとを壁にグッと押し付ける

壁を背にして30㎝ほど離れた位置に一直線に立ちます。この状態で片足を後ろに引いてかかとを壁につけて、グッと押し出すように力を入れると「大臀筋」にクッと力が入り、刺激することができます。

これを10秒間、行いましょう。反対の足も同様に行ってください。

壁を背にして立ち、足のかかとを壁にグッと押し付ける
大臀筋とは臀部の表層にある大きな筋肉。代謝にも大きく関わりますし、下半身を安定させるためにも重要な部位なので、だれもが鍛えておくべき筋肉です。

正面から見るとこのような感じです。しっかりと「大臀筋」に刺激を与えるためには、体は傾くことなく、まっすぐ立って行いましょう。

前から見た状態
日常生活でも疲れにくくなるので、ぜひ毎日の習慣にするのがおすすめです。

【まとめ|たった20秒で「垂れたお尻」を引き締め。超簡単「大臀筋トレーニング」4か条】
1.  デスクワークで座りっぱなしの時間が長い「座りすぎ」は「垂れ尻」の原因に。
2.お尻のボリュームをつくる「大殿筋」が凝り固まり、ハリを失うことが原因。
3.怠けている「大臀筋」に刺激を与えることがヒップアップにつながる。
4. 村木さんも実践しているこのメソッドは、忙しい人でも、運動が苦手な人でも簡単なので継続しやすい。

以上、「たった20秒で『垂れたお尻』を引き締め。超簡単『大臀筋トレーニング』」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は11月20日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)。 そしてご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。Instagram
 
体験者:武田宏美さん
(39歳・音楽配信サービス会社勤務)
「長時間ずっと座りっぱなし状態が続くとお尻が垂れてしまうなんて!とはいえ、なかなか筋トレをする時間が取りにくいので、この簡単なトレーニング法を知れたのはうれしいです。かかとを壁につけてグッと押すだけ、なのに、しっかりお尻の筋肉に効くのがわかりますね。リモートワークが続いていて運動不足なので、この「大臀筋トレーニング」は習慣化したいと思います」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子