「勤行」ってなんと読む?「きんこう」「きんぎょう」ではないのです!
明日・11月23日は『勤労感謝の日』の祝日ですね。
周囲の方のお仕事に感謝することももちろんですが、ご自身のふだんのがんばりをねぎらうプチ贅沢…という過ごし方も素敵ですね。充実した1日になりますように。
本日は「勤」という字の入った、読み間違えやすい熟語をピックアップし、クイズでおさらいして参ります。
【問題1】「勤行」ってなんと読む?
「勤行」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:仏道用語で「修行」「一定の時間に仏前で行う読経(どきょう)や回向(えこう)。」を指します。後者は口語的な仏道用語「おつとめ」と同義です。
<使用例>
「朝、お寺のそばを散歩してみたら、勤行の声が聞こえてきて、心地よかったわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 勤行(ごんぎょう) です。
「勤」「行」はとても身近な字ですが、「勤行(ごんぎょう)」という言葉には馴染みがなかった…という方もいらっしゃるでしょう。日本では、こうした仏教関連の言葉は一般教養の範疇、と考える向きも多いので、大人として覚えておきたいですね。
…というところで2問目です。
【問題2】「朝勤」ってなんと読む?
「朝勤」という日本語の、辞書に掲載されている、読み仮名3文字の読み方をお答えください。
ヒント:「 浄土真宗で、毎朝行う勤行(ごんぎょう)。」「浄土真宗で、信徒が朝の勤行に参る『朝勤参り』の略。」という意味の言葉です。
「明朝は、お寺に朝勤参りにうかがう予定よ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 朝勤(あさじ) です。
「朝勤(あさづとめ)」と読むと、「朝の勤行(ごんぎょう)」のみを指します。
昨今は、コンビニエンスストア等にお勤めの方など、勤務時間帯を指す業界用語的に「朝勤(あさきん)」という表現も出てきているようです。しかし、こうした例はまだ辞書に掲載されておらず、正式な日本語としては「朝勤」は「あさじ」または「あさづとめ」と読むようです。
大人の豆知識として蓄えておくと安心ですね。
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本日は、明日・11月23日『勤労感謝の日』にちなんで、「勤」という字の入った間違えやすい日本語から、
・勤行(ごんぎょう)
・朝勤(あさじ/あさづとめ)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱