「十二月」の異名、「師走(しわす)」以外の言い方、ご存知ですか?

明日・12月3日は『カレンダーの日』という記念日です。

年末に来年のカレンダーを用意する時期でもありますが、記念日となった日付の由来は、史実にもとづきます。

日本は1872(明治5)年以前は、カレンダーの概念として「太陰太陽暦」を採用していましたが、これが同年12月2日に打ち切られ、

翌1873(明治6)年から世界標準的であった「太陽暦」を採用し、諸外国と外交上の足並みをそろえることになりました。「太陰太陽暦」と「太陽暦」の日付の概念の差の関係で、日本の明治5年は12月2日が、その年の最後の1日となったのです(それまでの暦ですと12月3日になる日が、新年の1月1日となった形)。

さて、今月十二月は「年末の忙しさで、ふだん落ち着いている僧侶も走るほどの月」という意味で「師走(しわす)」と呼ばれていますね。本日の1問目は「走」という字の入った難読クイズです。

【問題1】「馳走」ってなんと読む?

「馳走」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「走りまわること。」「世話をすること。」「心をこめたもてなし。」などの意味を持つ言葉です。

<使用例>

「先日はすばらしい御馳走をお送りいただき、家族で楽しみながら頂戴しております。」

読み仮名3文字です。
読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 馳走(ちそう) です。

「おいしいものをごちそうになる」の「御馳走(ごちそう)」の「ちそう」です。
「おいしいものをごちそうになる」の「御馳走(ごちそう)」の「ちそう」です。

例文のように「御馳走(ごちそう)」という言葉は現代でもよく使用されていますが、もとは「馳走=走りまわること。」という意味から「もてなしのために走りまわってくれるほど、心がこめられた饗応。おいしい食べ物。」を意味するようになりました。…素敵な言葉ですね。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「十二月」の異名、「師走」以外に何がある?

「十二月」の異名とされる日本語を、以下の選択肢の中から、すべて選んでください。

1:極月

2:春待月

3:除月

「十二月」の異名は、上の中にいくつある?
「十二月」の異名は、上の中にいくつある?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 1:極月 2:春待月 3:除月 の三つすべて です。

すべて「十二月」の異名です。

「極月(きょくげつ/ごくげつ/ごくづき/きわまりづき/きわまるつき)」…こちらは「1年の最後の月」という意味の異名です。

「春待月(はるまちづき)」は、新春への期待が込められた異名、

「除月(じょげつ)」は、「古い年を除く月」という意味があり、大晦日の夜を「除夜(じょや)」と呼ぶのと同じ考え方の言葉です。

***

本日は、12月3日『カレンダーの日』のトリビアと、

・馳走(ちそう)

・極月(きょくげつ/ごくげつ/ごくづき/きわまりづき/きわまるつき)

・春待月(はるまちづき)

・除月(じょげつ)

などの日本語をおさらいいたしました。

 

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Precious.jp編集部 
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参考資料:ウェザーニュースウェブサイト/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)
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小出 真朱