身長156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回はデンマークの家具ブランド「メーター(mater)」から、イチ推しのダイニングテーブルをご紹介します。
「毎日の食卓に質のいいダイニングテーブルがほしい。でもどれを選べばいいのかわからない」「ゆったりとしたサイズ感が理想だけど、部屋が狭くなるのは困る」「木の丸テーブルってどれも同じに見える」…そんなお悩みを抱えていませんか?
デンマークのサステイナブルなブランド、メーターの「アクセント ダイニングテーブル」なら、それらの問題をすっきり解決してくれます。厳選された素材、人気建築家デュオが手がけた彫刻のような形状、日本ではまだそれ程知られていない新進のデンマークブランドという希少性、それらを兼ね備えた美しいダイニングテーブルです。
もちろん日常的に使ってみないことには実際の良さはなかなかわからないとは思います。そこで、みなさんに代わって実際に体験し細かなところまでチェック。さまざまな角度からその魅力をお伝えしたいと思います。
木質なのにシャープな印象を空間に添える、彫刻的なバランス美
華奢な脚から天板が伸びやかにスーッと一文字を描く、空間の中で見ると線画のような「アクセント ダイニングテーブル」。ダイニングテーブルの天板は、インテリアの中の水平面の要素としては床の次に大きな面積を占める存在です。そのためダイニングテーブルは、天板のあり方ひとつで空間のテイストを決めてしまう、非常に大きな役割を担った家具になります。
こちらの天板は、縁に施された段差と子鹿のようにか細い脚が斜めに支えているデザインによって非常に軽やかに見え、無垢の木のテーブルが醸し出すホッコリ感とは対極の現代アートのような存在感で空間に浮いているようにも見えます。
「アクセント ダイニングテーブル」は、インテリアに木の温もりと卓越した美意識を添え、円形の形状がダイニングルームを広く見せ、オープンプランの空間ではフレキシブルにアプローチできるリラックした雰囲気を演出します。
満足感を高めてくれる、職人による美しい手仕事
このテーブルを実際にご覧いただくと、本当に脚が細くて驚かれると思います。幕板(脚同士をつないで横揺れを防止する部材のこと)もなく、4本の脚があたかも天板から生えているように見え、裏を見てもスチールプレート等で補強もされていません。
そこで、みなさんに代わって(笑)天板を上から押さえつけて思い切り揺すってみました。そこはさすがのデンマーク品質、びくともしません。その秘密は脚の根元に施された丁寧な職人の手仕事にあります。
非常に堅牢なオークの無垢材が用いられ、根元はロート(漏斗)のような形状に広がり大きな面積で天板に接しています。さまざまな繊維方向の無垢材をジョイントさせることで、いろんな方向からかかる力を分散させているのです。職人の卓越した技術と構造のきめ細やかな配慮で、しっかりと丈夫な作りが実現しています。
天板の縁はぐるりと小さく盛り上がっているので、コップを倒してしまったなどの小さなアクシデントの際にも対応できます。また、光の効果で天板に線画のような円が浮かびあがり、シンプルなだけではない特別な存在感を空間に放ちます。
秀逸な寸法体系で、名作椅子との相性も抜群
垂直水平で構成されていることの多いインテリアに斜めのラインが入ることで、空間に動きが生まれ軽やかさを感じ、結果として部屋を広く感じる効果が得られます。ここで注目したいのは、斜めの脚の間に入る椅子の幅について。
「アクセント ダイニングテーブル」は脚が非常に細いため、幅が広めのダイニングチェアも入ります。昨今のリモートワーク事情も踏まえて、食卓でさまざまな姿勢でくつろぐこともできるアーム付きの往年の名作チェア「PP68」と「スパニッシュダイニングチェア ウィズ アーム」で試してみました。
サステイナブルを追求するデンマークの新進気鋭ブランド「メーター」
メーターは、ヘンリク・マーストランドによって2006年にデンマークで設立されたインテリアブランドです。「メーター」とはラテン語で“母”という意味。このブランド名は「母なる地球」が直面する課題を防ぎ、持続可能な製作を基軸に掲げることを表しています。
経年変化を楽しんでもらえる厳選した素材や、開発から取り組んだリサイクル素材を用い、時を経ても飽きのこないデザインを求め信頼できるデザイナーと契約を結び、デンマークの職人による丁寧な手仕事で製品を作り、購入した人に長く愛用してもらえることで地球に負担をかけないアイテム開発を行っています。購入者も循環の重要な役割を担っている、という考えが今の時代にマッチしていますよね。
「アクセント ダイニングテーブル」をデザインした、デンマークの建築家デュオ「スペース コペンハーゲン」
「スペース コペンハーゲン(Space Copenhagen)」は、2005年にシーネ・ヘンリクセンとピーター・ルゾーによって設立。二人ともロイヤルデニッシュアカデミーオブファインアートの建築学部を卒業後、キャリアを積み独立。経年変化を楽しめる素材を用い、エレガントでありながらどこか愛嬌のあるデザインであることが大きな特徴です。
世界のベストレストランで1位を複数受賞した一流レストラン「NOMA」の内装デザインや、デンマークの名門家具ブランド「フレデリシア」等の家具のデザインを手掛けており、スカンジナビアを中心にヨーロッパで注目を集めています。
今回は、「アクセント ダイニングテーブル」のさまざまな魅力をご紹介しました。
最後に付け加えたいのは、この品質に対しての値ごろ感です。それを確かめに、ショールームで実物を見ることをおすすめします。ぜひ予約の上お立ち寄りください!
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- TEXT :
- 土橋陽子さん インテリアエディター
公式サイト:YOKODOBASHI.COM