帽子と一言でいっても、中折れ帽、ボーラーハット、ニット帽、ベレー帽などその種類は多岐に渡ります。またエレガントな装いにも、またカジュアルダウンした着こなしにも、華を添えることができる賢いアイテムです。ここでは、白・黒・グレー・ベージュ・ブラウンという最愛カラーの帽子をご紹介。普段のコーディネートに取り入れやすく、また被るだけで手持ちのアイテムがぐっと新鮮に見違える「帽子のエレガンス」を解説します。

■セオリー1:清涼感の「ホワイト」がリッチカジュアルをつくります

ワンピース(ドゥロワー 丸の内店〈ドゥロワー〉)、帽子( SANYO SHOKAI 〈マッキントッシュ ロンドン×ジェームス ロック〉)、スカーフ(エルメスジャポン)、ベルト・バッグ(J&Mデヴィッドソン 青山店〈J&M デヴィッドソン〉)、靴(ヒラオ インク〈ロベール クレジュリー〉) 撮影/唐澤光也(パイルドライバー) BY :『Precious6月号』小学館、2017年
ジャケット(コロネット〈ボリオリ〉)、ニット(オンワード樫山〈ジョゼフ〉)、パンツ(ウールン商会〈ペセリコ〉)、帽子(ヘレンカミンスキー表参道ヒルズ店〈カミンスキー XY〉)、バングル[太]・[細]・バッグ・靴(トッズ・ジャパン) 撮影/水田 学(NOSTY) BY :『Precious6月号』小学館、2017年

白ハットは「清潔感」「抜け感」を演出するのに効果的。クラス感を感じさせるネイビーのシャツワンピースに、白いレースアップ靴と白いハットで抜け感を加えると、一気に今らしい装いに。差し色となるイエローのトートバッグを添えれば、鮮やかな配色で明るいコントラストが生まれ、さらに若々しいおしゃれ感が漂います(写真上)。ネイビージャケットと白いパンツスタイルでメンズライクに仕上げたコーティネートにも、同じくブルーのテープが鮮やかな白ハットは好相性。清潔感が際立つと、共に今っぽい表情に。レフ板効果で顔色を明るく、肌ツヤよく見せる効果が生まれます(写真下)。

シャツ(ビームス ハウス 丸の内〈フィナモレ〉)、パンツ(ゲストリスト〈レッドカード〉)、帽子(ボルサリーノ ジャパン)、ピアス・ネックレス・バングル(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(プレインピープル丸の内〈ドラゴン〉)、靴『シグニチャーローファー』(J.M. WESTON 青山店〈J.M. WESTON〉) 撮影/熊澤 透 BY :『Precious6月号』小学館、2017年
ウールキャメル混のカーディガン(エスカーダ・ジャパン〈エスカーダ スポート〉)、ニット(ドゥロワー 丸の内店〈ドゥロワー〉)、パンツ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店〈ワンダナイロン〉)、帽子(ヘレンカミンスキー表参道ヒルズ店〈ヘレンカミンスキー バイ ケイコササキ〉)、靴(ハイブリッジ インターナショナル プレスルーム〈Amb〉) 撮影/浅井佳代子 BY :『Precious12月号』小学館、2016年

メンズライクなパンツの着こなしを品良く見せるには、上質でクラシックな帽子や小物を合わせるのが近道です。ピュアホワイトの飾り気のない帽子をポイントに、スエード素材の白いローファーで頭とつま先の色を合わせると自然な統一感が生まれます(写真上)。青みの強いグレージュグラデーションでみせる都会的で知的なパンツルックには、ややつばが広めな帽子でトップに高さを出すと、エレガントで今年らしいロング&リーンのシルエットになります。メリハリをつけるため、足元をスニーカーすればよりハンサムな印象に(写真下)。

■セオリー2:艶やかな「ブラック」は凛とした女性をつくります

ジャケット(ブルネロ クチネリ)、バッグ(ロジェ・ヴィヴィエ)ほかエディター私物 撮影/佐藤 彩 BY :『Precious10月号』小学館、2017年
カーディガン (ザ シークレットクロ ゼット神宮前〈シクラス〉)、ノ ースリーブシャツ(サン・フレール〈レ・コパン〉)、バングル(ピエール アルディ 東京)、パンツ(ブラミンク〈ブラミンク〉)、帽子(ロンハーマン〈ロンハーマン〉)、バッグ[縦12×横12 ×マチ12㎝](STEP inc.〈モワナ〉)、靴(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY :『Precious4月号』小学館、2017年

黒ハット+黒コーデの組み合わせは、モードな雰囲気に仕上げたい時に効果的。全身黒で威圧感が出てしまうのが心配な方は、黒スカートは柔らかい印象のデザインをチョイスし、レザージャケットには明るめのグレージュカラーを組み合わてみましょう。モード感に加えて女性らしい優しい空気感が生まれます(写真上)。黒のワントーンコーデも小物次第で、かわいらしさもプラスできます。ピンク色のキュービック型ヴァニティバッグを合わせれば、大人な遊び心があふれる装いに(写真下)。

コーディガン(ドゥロワー 丸の内店〈ドゥロワー〉)、ニット(VINCE 表参道店〈VINCE〉)、パンツ(三崎商事〈エルミダ〉)、帽子(ボルサリーノ ジャパン) 、ストール(GALERIE VIE 丸の内店〈GALERIE VIE〉)、 バングル(デペッシュモード恵比寿本店〈ペリーニ〉)、バッグ(ユナイテッドアローズ 銀座店〈ユナイテッドアローズ〉)、靴(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) 撮影/佐藤 彩 BY :『Precious12月号』小学館、2016年
コート・ニット・レザーパンツ・ハット・バッグ・靴(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイ エディ・スリマン〉) 撮影/水田 学(NOSTY) BY :『Precious2月号』小学館、2016年

やわらかなグレージュ・グラデーションコーディネートには、中折れ帽やインパクト大なバングルをサポート役に加えるのが効果的。都会的でより洗練された装いに(写真上)。トラディショナルなベージュのダッフルコートにスリムなレザーパンツを合わせたモードな着こなしには、艶感のある黒ハットを添えればフェミニンな雰囲気が漂います。帽子からインナー、足先までオールブラックに統一しておしゃれのこなれ感も効かせて(写真下)。

カットソー(Theory)、パンツ(スプレンダーズ アンド カンパニー〈ロレーナ アントニアッツィ〉)、帽子(エリオポール新宿〈トラディショナル ウェザーウェア〉)、ストール(edit & co.)、バングル(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、サングラス(オリバーピープルズ 東京ギャラリー)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴(ステディ スタディ〈ピエール アルディ〉)、靴下(リーミルズ エージェンシー〈パンセレラ〉)、カーディガン(デミルクス ビームス 銀座〈デミルクスビームス〉)、自転車(アヤセサイクル〈アレックスモールトン〉) 撮影/江原英二(NOSTY) BY :『Precious2月号』小学館、2016年
ミンクベスト(三喜商事〈イレブンティ〉)、サングラス(ミラリ ジャパン〈プラダ〉)、バッグ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店〈メアリ オル ターナ〉)、靴(三喜商事〈イレブンティ〉)、帽子(オンワード樫山〈ジョゼフ〉) 撮影/水田 学(NOSTY) BY :『Precious12月号』小学館、2016年

黒のニット帽はカジュアルな装いと好相性。ジョグパンツ&ハイカットのスニーカーに、黒のニット帽を合わせると、カジュアルコーデのおしゃれ感がアップします。ジョグパンツのすそとハイカットスニーカーをつなげてよりスマートに(写真上)。白いパンツ、グレーのアウター、黒のニット帽でモノトーンのグラデーションをつくれば、メリハリがあり見栄えする着こなしに。また、グレーコートと白パンツには、コックリとした深みのあるブラウンのミンクベストが好相性。温もり感が生まれます(写真下)。

■セオリー3:優美な「グレー」はスタイルを引き立てる秀逸アイテム

ジレ(ステディ スタディ〈イヴ サロモン〉)、〝ブラミンク〟のワンピース・〝J.M. WESTON〟の靴(ブラミンク)、パンツ・帽子(ウールン商会〈ファビアナ フィリッピ〉)、バッグ(J&M デヴィッドソン 青山店) 撮影/佐藤 彩 BY :『Precious2月号』小学館、2017年
ニット ・パンツ・ストー ル・ブーツ(ブル ネロ クチネリ ジャパン)、 帽子(ボルサリーノ ジャパン) 撮影/浅井佳代子 BY :『Precious11月号』小学館、2017年
ニット・パンツ(ウールン商会〈ファビアナフィリッピ〉) 、帽子(ウィステリア〈キアラメンテ〉)、ピアス・ネックレス(アルテミス・ジョイエリ)、バッグ『ロケット プティ』[縦15.5×横21×マチ6.5㎝]・スエードの靴『ロミー』[ヒール:8.5㎝](JIMMYCHOO) 撮影/五十嵐隆裕(SIGNO) BY :『Precious9月号』小学館、2016年

ライトグレーの帽子はやわらかなトーンで肌なじみもよく、甘口にも辛口にも使える優秀アイテム。ベージュなどの淡色とも好相性なのでブリッジアイテムとして1つあると便利です。グレートーンの全身コーデにライトグレーの帽子を合わせると、縦のラインが強調されてより小粋な装いに(写真上)。コーデュロイのホワイトパンツとローゲージニットの冬の定番スタイルも、ライトグレーの帽子を合わせるとワンランクアップした大人カジュアルに(写真中)。ベージュのボトムスにグレーのトップスという柔らかく優しい装いを、フェルト素材で形のしっかりしたグレーの帽子と上品なピンヒールでまとめるのも効果的。キレのあるおしゃれ感が漂い、都会的な大人の女性に(写真下)。

ブルゾン(ヘルノ)、靴(ジミー チュウ)ほかすべてエディター私物 撮影/佐藤 彩 BY :『Precious10月号』小学館、2017年
すべてエディター私物 撮影/佐藤 彩 BY :『Precious10月号』小学館、2017年
ニット(東レ・ディプロモード〈ブルーレ・コパン〉)、デニム(東レ・ディプロモード〈ジョーズ〉)、帽子(ウィステリア〈キアラメンテ〉)、バッグ(チェルキ〈エーアンドエヌ〉)、靴(J.M. WESTON 青山店)、ネックレス(アルテミス・ジョイエリ) 撮影/熊澤 透 BY :『Precious9月号』小学館、2016年

ダークグレーの帽子なら、黒ほどソリッドではなくライトグレー程主張しない”上品マニッシュ”が叶います。帽子も全身コーデもグレートーンでまとめる場合は、足元はパンプスをチョイスして。マニッシュさと女らしさのミックスが、より洗練された大人のエレガンスを際立たせます(写真上)。スポーティーな大人の休日カジュアルなら、ニットキャップをセレクト。ダークグレーを選べばグレージュの持つ女性らしい雰囲気を崩しません(写真中)。白のインナー&ボトムというコーデには、重みのあるチャコールグレーの帽子を選ぶのも手。すっきりとした統一感と共に、カジュアルコーデに大人の女性の「粋」が生まれます(写真下)。

帽子(オンワード樫山〈ジョゼフ〉)、バッグ(三喜商事〈ボルボネーゼ〉)、靴(トッズ・ジャパン)、その他私物 撮影/水田 学(NOSTY) BY :『Precious12月号』小学館、2016年

パンツスタイルには、まとうだけで絵になる黒いマントが好相性。主役の黒を引き立てるため、インのアイテムとニット帽はグレーの濃淡でまとめると、コーディネートに統一感が生まれます。カジュアルになりすぎないよう、バッグや靴に”艶黒”を合わせると、シックで上品な印象に。

■セオリー4:やわらかな印象とリュクス感をまとうには「ベージュ」「ブラウン」が正解

コート(クルチアーニ銀座店〈クルチアーニ〉)、カットソー(コロネット〈エアロン〉)、デニム(showroom SESSION〈サージ〉)、帽子(ADORE〈スーパードゥーパーハッツ〉)、ネックレス〈短〉・〈長〉(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ・靴(トッズ・ジャパン) 撮影/長山一樹(S-14) BY :『Precious10月号』小学館、2017年
ニット(三崎商事〈マロ〉)、シャツ(ドゥロワー 青山店〈サルヴァトーレ・ピッコロ〉)、パンツ(東レ・ディプロモード〈ニューヨークインダストリー〉)、帽子(アマン〈ドリア 1905〉)、バングル(ストラスブルゴ〈メゾン ボワネ〉)、バッグ(グローブ・トロッター 銀座)、靴(バーニーズ ニューヨーク〈バーニーズ ニューヨーク〉) 撮影/佐藤 彩 BY :『Precious10月号』小学館、2016年

ベージュのハットは顔色を明るく引き立てたり、全身のコーデに軽やかさを演出する効果があります。グレージュのグラデーションでリッチ感を漂わせる「インディゴデニム+白Tシャツ+ニットコート」の組み合わせにベージュのハットを合わせると、より洗練されたカジュアル感と、明るく華やいだ印象になります(写真上)。ドロップショルダーのニットとワイドクロップドパンツなど、フォルム的にもカラー的にも重くなりがちなコーデにも、ベージュの帽子は好相性。着こなしに軽やかさと抜け感が生まれます(写真下)。

コート(ヘルノ)、ニット・手袋(SHOKAY)、スカート(レ コパン クチュール)、バッグ(ランバートソン トリュックス)、帽子(Lola)、ネックレス/ブラジルで購入、靴(クリスチャン ルブタン) 撮影/小池紀行・宗髙聡子(パイルドライバー) BY :『Precious2月号』小学館、2016年

オーセンティックなベージュのコートに、オレンジのスパンコールスカートという華やかなスカートをアクセントにしたベージュグラデーションのスタイル。主張のあるスカートをメインにしながらも、ベーシックなブラウンに遊び心のある羽モチーフの帽子を選べば、目線を上げてスタイルアップ効果を狙えます。

 

オールシーズン欠かすことができない、淑女の帽子コーディネート、いかがでしたでしょうか? ラグジュアリーな装いの抜け感づくりにも、カジュアルのクラスアップにも使える”大人の帽子”を取り入れれば、いつもの着こなしがより洗練されたものになるはずです。