大人女性の日常スタイルに、定番とするタイトスカートやワイドパンツ、スキニーパンツですが、素敵に履きこなせていますか? 実は、下着の選び方を間違えてしまうと、ヒップラインが浮き出ていたり、腰まわりに段差ができていたりと、残念な印象になってしまいます。
今回は、大人の女性として知っておきたい下着選びの常識を、プロである川原好恵さんに教えていただきます。それぞれのボトムスに適した下着の選び方を学ぶことで、明日からのスタイルにもっと自信が持てるはずです!
定番のパンツ&スカートスタイルが見違えるほど美しくなる!意外と知らないショーツの選び方をおさらい
【タイトスカート編】タイトスカートを美しく着こなすための下着はこの3つ!
「タイトスカートなんて、最近すっかりご無沙汰」という方、気になるのは下半身のボディラインですよね。
ただ、そんな気になるお悩みも下着で解決できることがたくさんあります。強力なお助けアイテムとなるのがガードル。すっきりとした下腹も上向きのヒップもはくだけで手に入ります。
そして、足口にゴムを使っていない総レースのショーツならヒップの段差もなくなりますし、トップスをスカートにインした着こなしのときにはボディスーツを着れば、腰まわりがもたつかずスッキリ。
逆に避けて欲しいのは、お尻やお腹にくいこむような小さめのショーツ。はいたときはなんとなく良くても、座ったり立ったりを繰り返しているうちにおニクがショーツからはみ出して腰まわりやお尻に凸凹ができ、せっかくのタイトスカート姿が美しく決まりません。
■1:プリっとした上向きヒップを手に入れる「ロングガードル」
下がったヒップラインや下腹のおニクが気になる方は、まずガードルを手に入れることから始めましょう。
ウエストラインはおへそまであるジャストウエストまたは少し上までくるハイウエストを選ぶこと。ウエストラインがおへそより下だと、動いているうちに柔らかいおニクがウエストラインの上にのってしまいます。裾丈は太ももまであるロング丈をセレクト。ショート丈だとお尻がはみ出してしまうことがあります。
そして、ガードルをはいたら手を入れて、太ももからおニクを引き上げてお尻の丸みに集めること。このひと手間をするだけで太ももとお尻の境目ができて、プリっとした上向きヒップが手に入ります。
■2:ラインレスのスマートなヒップラインを叶える「総レースのショーツ」
お尻やウエストにショーツラインがひびいて段差ができてしまっては、せっかくのタイトスカート姿も台無しになってしまいます。ガードルをはかない場合は、そんな段差をつくらない総レースのショーツがおすすめです。ボイントは脚口にゴムを使っていないこと。
ゴムが入っているとお尻と太ももあたりに段差ができやすくなったり、ショーツのラインがスカートにひびいたりしてしまうので、注意しましょう。もし、ソング(Tバック)をはき慣れている方はそちらでもOKです。
■3:すっきりスマートなボディシルエットをメイクする「ボディスーツ」
最近はトップスをボトムにインする着こなしが多くみられますが、ブラジャーの上にインナーを着てトップスをインとなると、生地が重なって腰まわりがもたついてしまうのが心配。そんなときにぴったりなのがボディスーツです。ボディスーツといっても補整目的のものではなく、最近はソフトな着心地のおしゃれなデザインがさまざまなブランドから出ていますので、おしゃれ心も満たしてくれます。
気をつけたいのがヒップのデザイン。脚口部分にゴムを使っていると段差ができやすいので、ラインが響かないようにレース使いやソングになっているものを選ぶようにしましょう。そして、クロッチ(股部分)がホックで開閉できることはマスト。開閉できないと、トイレの際にとても不便です。
【詳細記事はこちら】意外と知らない下着の常識!「上向きヒップ」と「ラインレス」でつくる、自信のもてるタイトスカートスタイル
【ワイドパンツ編】ワイドパンツコーデを格上げさせるために必要な、3つの下着とは?
細身のパンツのときは、ショーツラインが目立たないように下着選びにも気をつけている方が多いようですが、ゆったりシルエットのワイドパンツのときも実は注意が必要です。
ワイドパンツといえども、腰まわりはある程度すっきりフィットして、太ももから下がワイドになっているシルエットが今の主流。つまり、腰まわりはほかのパンツ同様、ボディラインが出るため、油断すると段差もショーツのラインもくっきり出やすいというわけです。
立っているときは大丈夫でも、階段を登るときの後ろ姿や前かがみになったときに目立つ場合も。
また、夏用のワイドパンツは裏地が付いていないものも多いため、汗で太ももあたりに生地が張り付いたり、汗じみができたりする場合もあります。そんな失敗を招かないためにも、ふさわしい下着を選びましょう。
■1:“ひびかない”を叶えるのは、万能ショーツの「ソング」
どんなボトムでもショーツラインがひびくのを防いでくれる、万能ショーツがソング(Tバック)です。白や薄い色のワイドパンツなら肌色に馴染むベージュや、肌色より少し濃いめのモカをセレクトすれば完璧。腰まわりに段差ができないように、伸縮性に優れた素材や柔らかいレース使いのものを選びましょう。
これまでソングをはいたことがない方もこちらの記事を参考に、ぜひ挑戦してみてくださいね。その便利さにきっと満足できるはずです。
■2:“美尻効果”と“段差ゼロ”でスタイルアップしてくれる「ロングガードル」
「ヒップラインをもっときれいに見せたい」と思う方は、ロングガードルもおすすめです。
ヒップアップして美尻効果が期待でき、下腹やウエストまわりをシェイプして、ボディラインにぐんと自信がもてます。ガードルというと窮屈なイメージがあるかもしれませんが、最近のガードルは素材の開発が進んでライトなはき心地のものも多く、夏向けの素材を使ったものもあるので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみに股下が短いショートガードルはヒップ部分に段差ができやすいので、ロングガードルがベターです。
■3:あってはならない“汗じみ対策”には「ショート丈キュロットペチコート」
座って立ったときに太ももあたりにワイドパンツの生地が張り付いたり、汗じみができるのを防いだりするには、ショート丈のキュロットペチコートが活躍します。パンツの裏地の役割を果たし、ベージュ系を選べば、ショーツが透けるのを防ぐことができます。
裾にレースが付いているとそれがパンツにひびく場合があるので、シンプルなデザインをおすすめします。
【詳細記事はこちら】意外と知らない下着の常識!「お尻の汗対策」や「段差問題」を解決してワイドパンツコーデを格上げ
【スキニーパンツ編】スキニーパンツをはくときに用意すべき下着はこの3つ!
細身のスキニーパンツをはくときに心掛けるべきことは、ショーツの存在を感じさせない、スムーズなヒップラインにすること。具体的には下記の3つを注意して選べばOKです。
1.脚口にゴムが入っていないこと
脚口にゴムが入っていると、端がゴロついたり食い込んだりしてお尻に段差ができやすくなります。それを避けるには、生地の端に縫い目などがない、切りっぱなしになっているものを選ぶのがベスト。
2.ウエストにゴムがないか、ジャストウエストであること
お腹まわりのおニクがちょっと気になる……そんな方は、脚口同様、ウエストにもゴムを使っていないショーツを選んで。ゴムがある場合は、ジャストウエストのショーツを選ぶのが安心です。
3.レースは薄手でフラットであること
ウエストや脚口にゴムを使っていない総レースのショーツもスキニーパンツにひびきにくいのでおすすめです。ただ、厚手だとレースの柄がひびく場合があります。薄手で柄の凹凸が少ないものを選びましょう。
■1:ウエストも脚口もゴムを使わない「シームレスショーツ」
端が切りっぱなしのような生地で、脇やクロッチ(股)部分にも縫い目がなく、接着で仕上げられているシームレスショーツは、ラインがひびきにくい頼れる下着の代表。とにかく万能的に活躍します。もし、白いスキニーパンツなら、自分の肌より少し濃い目のモカ色を選べば完璧です。
■2:下半身を整えてスタイルアップさせる「ロングガードル」
大人の女性の強い味方となるのがロングガードル。ロングガードルもヒップ部分や脚口に縫い目がない、シンプルなデザインを選ぶと安心です。ロングガードルは下腹を押さえたり、お尻を上げたり、下半身全体を整えてスタイルアップさせるので、スキニーパンツ姿に自信を与えます。
■3:下着の存在を感じさせない究極の下着「ソング(Tバック)」
ラインレスを手軽に叶える下着といえば、ソング(Tバック)です。様々なデザインがありますが、スキニーパンツのときは、フリルやリボンなどの飾りがないものを。伸縮性のある薄手のレースや切りっぱなしに見える生地を使ったものが良いでしょう。
【詳細記事はこちら】意外と知らない下着の常識!スキニーパンツをはくときに頼れる「ラインも段差も残さない」3つの下着とは?
きちんとした装いがしたい、今までとは違うおしゃれを楽しみたい、そんな前向きな気持ちを下着の力が後押ししてくれます。
これまで、着てみたいアイテムを腰まわりや下着のラインが気になって敬遠していた方は、正しい下着選びで、いつもの着こなしをブラッシュアップしてください!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 津田小友紀
- WRITING :
- 川原好恵
- EDIT :
- 石原あや乃