「御三家」の語源とは?どんな3つの家でしょう?

明日・1月27日は、鎌倉幕府の第3代将軍・源実朝(みなもとのさねとも)の忌日『実朝忌』です。

初代将軍・源頼朝と、妻・北条政子の次男で、第2第将軍・頼家の弟にあたる人物です。

実朝は、和歌に執心したことでも大変有名で、「将軍で歌人」という風流な人でした。鎌倉の鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)には、実朝の歌碑が建てられています。

実朝の歌を集めた『金槐和歌集(きんかいわかしゅう)』は、別名『鎌倉右大臣(実朝のこと)家集』とも呼ばれております。

…というところで、本日1問目のクイズです。

【問題1】「家集」ってなんと読む?

「家集」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:『金槐和歌集』=『鎌倉右大臣家集』の「家集」です。(「歌集」の誤変換ではないのです!)

<使用例>

「家集まであるとは、実朝は、本当に多くの歌を詠んだ人なのね。」

「歌集」のカテゴリの一つです。
「歌集」のカテゴリの一つです。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 家集(かしゅう/いえのしゅう) です。

「かしゅう」と読むと「歌集」と混乱しそうですね!
「かしゅう」と読むと「歌集」と混乱しそうですね!

「家集(かしゅう/いえのしゅう)」とは、「個人の歌集。」を指します。

『万葉集』『古今和歌集』などは、多くの歌人の歌が集められていますが、

『金槐和歌集』は「源実朝の和歌を集めた、個人の歌集。」なので『鎌倉右大臣家集』なわけです。

「歌集」の中に「家集(かしゅう/いえのしゅう)」というカテゴリがあること、教養として知っておきたいですね。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「御三家」ってどんな家?

「御三家(ごさんけ)」という日本語は、もともと、どんな家を指していたでしょうか?以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。

1:名高い建築家の弟子筋

2:仏教の宗派

3:徳川将軍家の一族

「御三家」の語源はどれ?
「御三家」の語源はどれ?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 3:徳川将軍家の一族 です。

正解できましたか?

「御三家(ごさんけ)」とは、江戸時代に代々、幕府の要職を歴任した、「江戸幕府初代将軍・徳川家康の男子3人を祖とする大名一族で、尾張家、紀伊家、水戸家のこと。」です。

そこから派生し、「ある分野で有力な三つの存在。」という意味でも使用される言葉になりました。

***

本日は、1月27日 『実朝忌』のトリビアと、

・家集(かしゅう/いえのしゅう)

・御三家(ごさんけ)

などの日本語についておさらいいたしました。

 

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Precious.jp編集部 
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参考資料:鶴岡八幡宮ウェブサイト/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱