「春怨」ってなんと読む?「はるうらみ」ではありません。切ない心を表す言葉です!
明日・2月4日から、暦(こよみ)は『立春』に入ります。
暖かい春のはじまり、あるいは寒さ厳しい冬の終わりを意味する『立春(りっしゅん)』は、東洋の暦(こよみ)で季節感をカウントする『二十四節気(にじゅうしせっき)』の、第一番目の節気です。
春に吹く強い風を表現する「春一番」という言葉がありますが、こちらは「『立春』から『春分』の期間に、日本海で発達する低気圧の影響によって、その年初めて吹く強い南風。」という意味の言葉です。
本日は、「春」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「春怨」ってなんと読む?
「春怨」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「若い女性が春の気配やなやましさを感じて物思いにふけること、また、恋に嘆くこと。」という意味の言葉です。
<使用例>
「姪が失恋したらしいけれど、いまどきの娘だから、春怨の風情は全く感じられないの。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 春怨(しゅんえん)です。
古来の日本語ですが、青春の頃の娘さん独特のもの憂げなようすを、季節になぞらえて切り取った、美しい表現ですね。こうした知的な言葉をさらりと使用できると、素敵ですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「頌春」ってなんと読む?
「頌春」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「新春をほめたたえる事。」という意味の言葉で、こちらは新年のご挨拶の言葉として、年賀状などに使用する言葉です。
<使用例>
「頌春 あけましておめでとうございます。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 頌春(しょうしゅん) です。
「頌春(しょうしゅん)」には「春」が入っていますが、これは「新年」を意味する「春」で、「賀春(がしゅん)」と同義語になります。
年賀状でしばしば見かける言葉ですが、季節を外れると意外と読めない、という方も多かったのでは?
また、「こうしゅん」という誤読例も多いようですので、ふりかえっておさらいしておきました。
***
本日は、2月4日『立春』のトリビアをお送りしつつ、「春」という漢字の入った日本語から、
・春怨(しゅんえん)
・頌春(しょうしゅん)
などの読み方、意味、背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:国立天文台ウェブサイト/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)『デジタル大辞泉プラス』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱