「阿多福」ってなんと読む?「あたふく」では間違いです!
明日・3月10日は『サボテンの日』という記念日です。
3(さ)ぼ10(てん)、の読む語呂合わせで、
「サボテンの魅力をより多くの人に知ってもらう」ことを目的とした記念日だそうです。
サボテンなどの多肉植物は、現在、ガーデニングや観賞用インテリアとして特に注目されていますよね?種類も多く、ぽってりとした愛らしいフォルムが魅力的で「ハマる」方も多いようです。
お部屋におひとつ、迎えてみてはいかがでしょうか?
本日は、「多肉植物」の「多」と「肉」という漢字を使った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「阿多福」ってなんと読む?
「阿多福」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:もともと、日本古来の「お面」を意味する言葉で、「その面に似た顔の女性」や、「その面に似た形状になる症状の出る風邪」という意味もあります。
<使用例>
「大人の阿多福風邪って、症状が重くて、つらいと聞くわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 阿多福(おたふく)です。
「阿多福(おたふく)」とは、もともと、通称で「おかめ」とも呼ばれる「阿多福面(おたふくめん)」を指した言葉です。
「阿多福面(おたふくめん)」…日本古来のゲーム「福笑い」のモチーフにも、よく使用される、
顔が丸く、額が高く、鼻が低く、頬の豊かな女性像です。
近年は「ユニークな顔立ち」の代名詞的に使用される例もあるようですが、もともとは「福を呼ぶ好ましい顔立ち」とされてきたお面です。
確かに、「阿多福(おたふく)」、福々しい、柔和な顔立ちですよね。字も縁起の良い構成です。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「肉叢」ってなんと読む?
「肉叢」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「肉のかたまり。」を意味する言葉で、「肉体」の文語的な表現としても使用されます。
<使用例>
「彼の『筋トレ』には、もはや『肉叢の限界に挑戦』という域の苛烈さを感じてしまうわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 肉叢(ししむら)です。
「肉叢(ししむら)」とは、
「肉」という字に、「草むら」や「多くのものが群がる」という意味を持つ「叢」という字を合わせた構成の言葉で、
「肉のかたまり(肉塊)。身体や肉体そのもの。」を意味します。
「肉体」をおごそかに表現する時にしばしば使用される言葉で、
「命がけ」というようなシーンで「この肉叢(ししむら)を賭して」と使用したりできる、文語的な表現です。
ここぞ、という時に、あえて使用してみると、切迫感が出そうです。
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本日は、3月10日『サボテンの日』のトリビアと合わせ、「多」と「肉」という字の入った日本語から、
・阿多福(おたふく)
・肉叢(ししむら)
などの読み方や背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/デジタル大辞泉(株式会社小学館)/『語源由来辞典』(株式会社ルックバイス)/一般社団法人日本記念日協会
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱