老舗和菓子店「とらや」では、羊羹をはじめとするさまざまな種類の和菓子が販売されています。その中でも「○△□(まるさんかくしかく)」の形の和菓子に注目した企画展が、2022年6月30日(木)まで「とらや 東京ミッドタウン店ギャラリー」にて開催されています。
和菓子の形に注目!とらや「和菓子のかたち ○△□」開催中
第45回となる企画展「和菓子のかたち ○△□」。図形の基本ともいえる丸・三角・四角の形は、建築物や美術品、日用雑貨など、あらゆるジャンルに見出すことができます。
今回の企画展ではとらやのお菓子の中から、饅頭の「丸」、水無月の「三角」、羊羹の「四角」などはもちろん、造形や発想のおもしろさが感じられるものが選ばれ、紹介されています。
お菓子の画像とともに、イメージされる四季折々の風景や、工芸品などの写真をパネルで楽しむことができる企画展です。
菓子のデザインを見ると、□の中に□があったり、○の中にさらに○があったり……。大正7年(1918年)の菓子見本帳の絵図から、さまざまな丸・三角・四角の意匠を選び展示されているコーナーもありますよ。
会期中は、丸・三角・四角のかたちの生菓子が、期間限定で販売されます。それぞれが丸・三角・四角、どんなかたちの意匠なのか、お菓子を見ながら考えるのも楽しそうですね。
■1:川波に映る朝日を思わせる/外良製「朝日川」
日本三名園のひとつ岡山県の後楽園は、旭川(朝日川)の中州に設けられています。「朝日川」は、紅餡を白い外良製の生地で包んだお菓子で、川波に映る朝日を思わせます。
販売期間は2022年3月17日(木)まで。
■2:菓銘の由来にも注目/羊羹製「玉柏(たまがしわ)」
羊羹製「玉柏」は、緑色の羊羹製生地の三方にすじを入れ、窪みを付けて、紅色のそぼろを置いたもの。 固い岩を表す「玉堅磐(たまかしわ)」にちなみ、つけられた銘とも考えられています。
販売期間は2022年4月1日(金)〜4月10日(日)。
■3:水紋の焼印を施した和菓子/焼物製「玉の江(たまのえ)」
「玉の江」は美しい入り江を意味し、月や葦(あし)とあわせて情緒ある風景が和歌にも詠まれてきました。菓子は、四角い生地で小倉羹をはさみ、水紋の焼き印を施した和菓子です。
販売期間は2022年4月11日(月)〜4月20日(水)。
■4:黄梅の花を思わせる和菓子/羊羹製「花林(はなばやし)」
「花林」は、黄色の羊羹製の生地に紅い求肥で包んだ白餡を置き、三方から折り合わせたもので、黄梅の花を思わせる和菓子です。
販売期間は、2022年5月7日(土)〜5月19日(木)。
■5:富士山の焼印を配した焼菓子/焼物製「峯の春(みねのはる)」
「峯の春」は、霞立つ富士山の焼き印を配した焼菓子です。春の趣を日本一の名山に象徴させました。黒糖餡の風味を楽しめるひと品です。
販売期間は、2022年5月20日(金)〜31日(火)。
■6:ルーブル美術館のガラスのピラミッドがモチーフ/琥珀製「ルーブルの光・紅(るーぶるのひかり・べに)」
ルーブル美術館のガラスのピラミッドをモチーフにしたひと品。ワインを使用した琥珀羹で、ピラミッドのきらめきを表現しています。紅と白の2種類がありますが、今回は赤ワインを使った「ルーブルの光・紅」のみの販売となります。
販売期間は、2022年6月1日(水)〜9日(木)。
■7:キャンディのようなポップな羊羹/煉製「花晴(はなはる)」
煉製「花晴」は、従来のかたちにとらわれない、一輪の花のように愛らしい羊羹です。黄紅・黒・紫緑の3種類です。
販売期間は、2022年6月17日(金)〜24日(金)。
和菓子だけではなく、和のさまざまな魅力や価値を広く伝えたい、そんな想いからギャラリーを併設し、企画展を開催している「とらや 東京ミッドタウン店」。
ぜひ「和菓子のかたち ○△□」で、和菓子の奥深さやおもしろさ、そしておいしさを堪能してくださいね。
※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。
問い合わせ先
- とらや 東京ミッドタウン店
- 開催時間/11:00〜20:00 ※休日・開廊時間は「とらや 東京ミッドタウン店」に準ずる
- TEL:03-5413-3541
- 住所/東京都港区赤坂9-7-4 D-B117 東京ミッドタウン ガレリアB1F
- TEXT :
- Precious.jp編集部