「提灯」ってなんと読む?「ていとう」?…別の読み方が常識です!

明日・3月25日は『電気記念日』です。

1878(明治11)年のこの日に、日本国内で初めて、公の場で電灯が点灯されたことを記念して定められた記念日になります。

日本初の電灯の点灯行事は、東京・虎ノ門の工部大学校の講堂で行われた、電信中央局の開業パーティーに伴うセレモニーでした。

50個のグローブ電池を使用したアーク電灯(デュボスク式アーク灯)が設置され、午後6時に点灯、会場が青白いまばゆい光に照らされる光景に、来賓たちからは「不夜城に遊ぶ思い」と、驚嘆の声をあげたそうです。

本日は、「灯」という漢字を使った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「行灯」ってなんと読む?

「行灯」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「小型の照明器具。木や竹、金属などで作った枠に紙を張り、中に油皿を置いて点灯するもの」を指します。

<使用例>

「そんな風にぼんやりしているから、『昼行灯』なんて言われるのよ…!」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 行灯(あんどん)です。

※「あんどう」や「あんど」とも読みますが、現代では「あんどん」と読めれば問題ないでしょう。
※「あんどう」や「あんど」とも読みますが、現代では「あんどん」と読めれば問題ないでしょう。

「行灯(あんどん)」は、中国から伝来した当時は「持ち運びが可能な灯火」として重宝されましたが、

その後、室内などに固定して置くスタイルに発展しました。

例文に出てきた「昼行灯(ひるあんどん)」とは慣用句で、「明るい昼にともす行灯は用をなさないことから、ぼんやりした人や役に立たない人をあざける比喩。」になります。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「提灯」ってなんと読む?

「提灯」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「日本独特の、主に折り畳み式の灯火・照明器具」のことです。

<使用例>

「この提灯は、小田原観光のお土産として買ってきたの。」

「〇ょ○○〇」。
「〇ょ○○〇」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 提灯(ちょうちん)です。

※「提灯(ていとう)」という読み方も、一部の辞書が掲載しています。

童謡『お猿のかごや』に「小田原提灯(おだわらちょうちん)」が登場しますね。

「提灯(ちょうちん)」は、現在でも、お祭りの際などに、地域の神社を彩る灯火としておなじみですので、
不正解だった方は、読めるようにしておきたいですね。

*** 

本日は、3月25日『電気記念日』のトリビアと、「灯」という字の入った日本語から、 

・行灯(あんどん)

・提灯(ちょうちん)

などの読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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 参考資料:精選版日本国語大辞典(株式会社小学館)/デジタル大辞泉(株式会社小学館)/普及版 字通(平凡社)/一般社団法人日本電気協会ウェブサイト
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ILLUSTRATION :
小出 真朱