「沈丁花」ってなんと読む?「ちんていか」と読まないように!

明日・3月27日は『さくらの日』という記念日です。

日本古来の暦「七十二候(しちじゅうにこう)」の「桜始咲(さくらはじめてさく)」の時期であり、

3(さ)×9(く)=27、ということで、27日が選ばれたそう。

「日本を代表する花であるさくらへの関心をたかめ、花と緑の豊かな国土を作ろう」という目的から定められた記念日です。

…という事で本日の一問目は、桜の異称としても使われる日本語の読み仮名クイズです。

【問題1】「徒花」ってなんと読む?

「徒花」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「咲いても実を結ばずに散る花」「はかなく散る花。桜花。」「季節はずれに咲く花。」などの意味を持つ言葉です。

<使用例>

「桜の魅力として、花のさかりが短い徒花、というところも、確かにあるわね。」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 徒花(あだばな)です。

※昔の言葉として、「徒花(いたづらばな)」という読み方も掲載している」辞書も、一部ございます。
※昔の言葉として、「徒花(いたづらばな)」という読み方も掲載している」辞書も、一部ございます。

「徒花(あだばな)」という言葉、「咲いても実を結ばない花」という意味合いが転じて「見せかけだけで実をともなわないものごと。」の比喩表現としても使用されます。

「徒花(あだばな)」を、「あだ」という語感からか、「毒々しい花」的な言葉と誤解される方も多いようですが、そのような意味はございません。

「実を結ばぬ花」「咲いてもすぐ散る花」「季節はずれに咲く花」など、どちらかというと「平均値とは異なる、せつないイメージをともなう花」を包括する日本語と言えそうです。

「咲いてもすぐ散る花。はかなく散る花。」という意味では、「=桜」という意味合いでも使用される言葉です。

…というところで、2問目も、この季節に楽しめる「花」の日本語クイズです。

【問題2】「沈丁花」ってなんと読む?

「沈丁花」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:早春に芳香の強い花を咲かせる常緑低木です。

<使用例>

「この香り…近くに沈丁花が咲いているのね?ああ、あそこ!」

読み仮名5文字です。
読み仮名5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 沈丁花(じんちょうげ/ちんちょうげ)です。

正解できましたか?

小さな白い花の群れから、独特のさわやかな香りを放つ、人気のガーデニング品種でもありますね。

「沈丁花(じんちょうげ/ちんちょうげ)」の香りが漂うと春を感じる、という方も多いでしょう。

*** 

本日は、3月27日『さくらの日』にちなんで、「花」という字の入った日本語から、

・徒花(あだばな)

・沈丁花(じんちょうげ)

について、おさらいいたしました。
 

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Precious.jp編集部 
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参考資料:精選版日本国語大辞典(株式会社小学館)/デジタル大辞泉(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
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ILLUSTRATION :
小出 真朱