誤読注意!「清拭」ってなんと読む?「せいしょく」ではありませんよ!
明日・4月5日から、2022年の二十四節気で『清明(せいめい)』に入ります。
「すべてのものが明るく清々しく(すがすがしく)なる頃」という意味で、気持ちの良い季節ですね。現代の「新年度」の始まりの時期のイメージとも、ぴったりとマッチしています。
本日は「清」という漢字を使った、読み間違いやすい日本語のクイズをお送りします。
【問題1】「清拭」ってなんと読む?
「清拭」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「拭いて清めること。特に病人などの体をふいて清潔に保つこと。」という意味の言葉です。
<使用例>
「母が足を怪我して入院した際、こちらの病院では頻繁に清拭を行ってくださったそうで、感謝しております。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 清拭(せいしき)です。
「拭」という字、常用漢字表に掲載されている音読みでは「払拭(ふっしょく)」など「ショク」と読みますが、
表外読みで「シキ」という読み方があり、
「清拭(せいしき)」になります。
「セイショク」と誤読なさらぬよう、お気をつけください。
…というところで、2問目に参りましょう。
【問題2】「清拭き」ってなんと読む?
「清拭き」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「濡れた布でふいたあと、仕上げに乾いた布で拭くこと。」という意味の言葉です。
<使用例>
「廊下の雑巾がけのあとは、清拭きも必ず行ってください。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 清拭き(きよぶき)です。
「清拭」という表記も「きよぶき」と読めなくもありませんが、
「清拭き(きよぶき)」は、一般に「お掃除の際の、濡れ雑巾で拭いたあとの仕上げの乾拭き(からぶき)。」を意味しますので、
一般に「病人の体を清める」意味で使用される「清拭(せいしき)」と混ぜてしまうと、ちょっとおかしなニュアンスと見える危険性もございます。
「清拭(せいしき)」「清拭き(きよぶき)」、TPOによっての読み分け、お気をつけくださいね。
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本日は、4月5日からの、二十四節気『清明(せいめい)』のトリビアと合わせ、「清」という字の入った日本語から、
・清拭(せいしき)
・清拭き(きよぶき)
など、誤読の危険性を感じる日本語についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国立天文台ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱