誤読注意!「参内」ってなんと読む?「さんない」と読まないように!
明日・4月11日は『ガッツポーズの日』という記念日です。
1974(昭和49)年のこの日、プロボクサーのガッツ石松氏が世界チャンピオンになり、勝利の喜びを表現したポーズをスポーツ紙が「ガッツポーズ」と書き、広く知られるようになったことから制定されました。
「ガッツ」という言葉は英語の「gut 」「guts」から来ており、「根性」「がんばる気力」などの意味で使用されていますが、もとは「内臓」を意味する言葉です。
日本にも、度胸があることを「心臓が強い」と表現するなど、気力の強さを内蔵の健康度にかけた言い回しが存在します。気力も内臓も、同じく「人の内側にあるもの」という認識でしょう。
本日は、「内」という字の入った、誤読を招きやすい日本語クイズをお送りします。
【問題1】「参内」ってなんと読む?
「参内」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「宮中に参上すること。」という意味の言葉です。
<使用例>
「『源氏物語』では、源氏の君の参内シーンが何度も登場するわよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 参内(さんだい) です。
「参内(さんだい)」という言葉、現代、現実的にこの機会がある方はなかなかいらっしゃらないと思いますが、
ニュース用語や、
例文のように、古典文学や歴史を語る時には、しばしば登場する言葉ですので、正しく読めるようにしておきたいですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「内奥」ってなんと読む?
「内奥」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「内部の奥深いところ。」を意味する言葉です。
<使用例>
「彼女、ひとまずは許してくれたけれど、心の内奥は、その限りとは言えないんじゃないかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 内奥(ないおう)です。
「奥」という字、「おく」と読む例が多いので「ないおく」という誤読例が散見されますが、
「内奥(ないおう)」が正解です。
「奥」の音読みが「オウ」で、
「内奥(ないおう)」は2文字とも音読みする熟語になります。
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本日は、4月11日『ガッツポーズの日』のトリビアと、「内」という字の入った日本語から、
・参内(さんだい)
・内奥(ないおう)
など、読めそうで読み間違いやすい熟語の読み方を、改めておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱