「紅絹」ってなんと読む?「べにきぬ」ではありませんよ!

明日・4月14日は『オレンジデー』という記念日に制定されています。

柑橘類を名産地である愛媛県の、JA全農えひめ(全国農業協同組合連合会 愛媛県本部)が制定した記念日で、
2月14日の『バレンタインデー』、3月14日の『ホワイトデー』に続いての記念日…と想定されており、

「愛し合う二人がオレンジやオレンジ色のものを贈り合って愛をさらに深める日」にしよう、という願いが込められているよう。

オレンジは樹にたくさんの実がなることから「繁栄」「多産」のシンボルとされ、「花嫁の喜び」という花言葉を持ちます。

本シリーズでは様々な記念日をご紹介しておりますが、記念日には、何気ない日常で大切なことを思い出すひとつのきっかけになると思います。

『オレンジデー』、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?

本日は、にまつわる日本語クイズをお送りします。

【問題1】「紅絹」ってなんと読む?

「紅絹」という日本語の、読み仮名2文字の正しい読み方をお答えください。

ヒント:ウコンとベニバナで染めた薄手の絹で、日本では古くから肌着や着物の裏地によく用いられました。

<使用例>

「控え目な色の着物の袖口に、紅絹の襦袢の色がちらりと見える、って、なんだかドキッとするわね。」

染める方法にまつわる読み方があります。
染める方法にまつわる読み方があります。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 紅絹(もみ)です。

※「紅絹(もみ)」と読むことが多いですが、音読みで「紅絹(こうけん)」と読んでも間違いではありません。
※「紅絹(もみ)」と読むことが多いですが、音読みで「紅絹(こうけん)」と読んでも間違いではありません。

「紅絹(もみ)」とは、ウコンとベニバナで緋紅色(ひこうしょく、英語のCrimson、やや黄味がかった赤)に染められた絹織物を指し、

日本では、古来、女性ものの着物の裏地や襦袢、袱紗などによく用いられてきました。

ベニバナを包んだ袋をもんで色を出すことから「紅絹(もみ)」と呼ばれるようです。

お祝い事に使用する袱紗や、アンティークショップで見かける鮮やかな襦袢などで見かける織物です。大人の知識として「紅絹(もみ)」「紅絹色(もみいろ)」、覚えておくと素敵ですね。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「半色」ってなんと読む?

「半色」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「濃い紫と薄い紫の中間の色」を指す、日本の伝統的な色の表現です。

<使用例>

「祖母から譲ってもらった半色の帯、どんな着物にも合って重宝してるの。」

読み仮名5文字です。
読み仮名5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 半色(はしたいろ)です。

このような色味です。

 

※端色(はしたいろ)とも表記します。

落ち着いた柔らかなこの色名の発祥は、平安時代にさかのぼります。

当時、濃い紫は特定の貴人のみ身に着けることを許された禁色(きんじき)でで、その他の者でも身に着けることが許された許色(ゆるしいろとして人気を博したのが「半色(はしたいろ)」です。

春の装いとしては使いやすい色味ですが、こうした歴史もひもとくと、より趣深いですね。

*** 

本日は、4月14日『オレンジデー』のトリビアと、にまつわる日本語から、 

・紅絹(もみ)

・半色(はしたいろ)

などについておさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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  参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/伝統色のいろは(日本の色・和色)ウェブサイト/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
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小出 真朱