“TOKYO WAVES”をコンセプトとし、ゲストへ新たなインスピレーションを提供し続ける東京・竹芝のラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」。その16Fにあるフレンチレストラン「シェフズ・シアター(Chef’s Theatre)」は、ビストロノミースタイルのフレンチを、オープンキッチンのライブ感とともに楽しむレストランです。
“シェフの劇場”という名の通り、まるで舞台を観劇するように、ストーリーとともに紡がれる美食体験を五感すべてで堪能できる本レストランにて、2022年4月25日(月)~2022年9月30日(金)、「オズの魔法使い」原作小説をもとにしたランチ&ディナープログラムが提供されます。
五感すべてで楽しむ!「オズの魔法使い」原作小説をもとにしたフレンチを提供
ライマン・フランク・ボーム氏が著し、1900年にアメリカで出版された「The Wonderful Wizard of Oz(邦題:オズの魔法使い)」は、竜巻によって魔法の国オズに飛ばされた少女ドロシーが、さまざまな出会いを経て故郷に帰るまでの奇想天外な冒険を描く児童文学作品です。
ランチ&ディナープログラムでは、物語の前半をランチで、後半をディナーで再現し、ランチとディナーを合わせるとひとつの物語が完成する構成となっています。
■1:物語の前半を再現した「ランチプログラム」
アミューズブッシュ:The Cyclone -竜巻-
カンザスの農場に暮らす少女ドロシー。大草原の真ん中にある小さな家を、ある日突然、巨大な竜巻が襲い、ドロシーと子犬のトトは家ごと竜巻の一番上まで押しあげられ、何マイルも運ばれてしまいます。
そんな冒頭の物語のシーンを表現したアミューズ「The Cyclone -竜巻-」。肉厚のトラウトサーモンと、季節のフルーツ、プチプチとした食感のクスクスやデュラム小麦を使用したサラダを、ふわふわのヨーグルトのエスプーマで包み込み、酸味とコクのあるハーブソースでさっぱりと仕上げたひと品。
竜巻を模した装飾で、巨大な竜巻によってドロシーとトトが不思議な世界へと運ばれてしまう印象的な物語の始まりが表現されています。
前菜:The Council with the Munchkins -マンチキンたちとの話しあい-
美しい草花に囲まれた、小さな人々が住むマンチキンの国。ドロシーが家に帰る方法を尋ねたときに、北の魔女が示した「エメラルドの都へと続く黄色いレンガの道」を表現した前菜です。
柔らかく焼き上げた穴子や、茄子のマリネ、茄子のムースに、トマトクーリを添えて爽やかな味わいに仕上げられています。上部に盛り付けられた季節の野菜や、ターメリックで色付けしたパンで、レンガの道が表現されています。
選べるメイン(魚料理):The Road Through the Forest -森の中の道-
オズの魔法使いの作中で出会うブリキの木こりと臆病なライオン。一緒にエメラルドの都に向かうことになった仲間たちです。
アサリなどの魚介のすり身をつるんとした食感の生地で包み「カカシの頭部」を、光沢のある皮目がブリキのような鯛をふっくらと焼き上げて「ブリキのきこり」を、たてがみのような見た目で弾力のあるヤマブシタケのフリットで「ライオン」を表現しているそう。出汁のきいた貝ベースのソースと絡めてお楽しみあれ。
選べるメイン(肉料理):The Deadly Poppy Field -おそろしいケシの野-
さまざまな試練を乗り越えてエメラルドの都を目指して進むドロシーたち。途中で迷い込んだ真っ赤なケシの花畑では、ケシの匂いで深い深い眠りへと落ちていきます。
外側はハシバミのクランブルでカリッと、中はやわらかくジューシーに仕上げた氷室熟成豚に、コクのあるヘーゼルナッツ風味のソースや素材の旨味を生かした季節の野菜を添えて仕上げられたお肉料理です。真っ赤なトマトパウダーと黒ニンニクのピューレでケシの花々が毒々しく描かれています。
デザート:The Emerald City of Oz -すばらしいエメラルドの都-
いくつもの冒険を経てたどり着いたエメラルドの都。目に映るものすべてが緑色の世界。タイトルでもある「オズの魔法使い」に出会う、物語の重要なシーンです。
そんなエメラルドの都を表現したデザートがこちら。ふわふわと軽い口当たりの青リンゴのムース、サクサクのピスタチオのサブレ、ハーブのリキュールであるシャルトリューズを使用したムースリーヌが層になったデザートを、美しい色合いの飴細工や、ルッコラ、キウイで華やかに装飾し、さまざまな食感が楽しめるひと皿に。
■2:物語の後半を再現した「ディナープログラム」
アミューズブッシュ:The Search for the Wicked Witch -悪い魔女をさがしに-
ディナープログラムのアミューズは、物語の後半から始まります。
西の悪い魔女を倒せば全員の願いを叶えるとオズに言われたドロシーたち。魔女の手下である狼やカラス、蜂がドロシーたちを襲います。なんとか危機を乗り越えますが、魔女に最後の手段である黄金の帽子を使われて、かかしときこりはめちゃくちゃに壊され、ドロシーとトト、ライオンは魔女に捕まってしまいます
そんなカラスや狼、蜂や黄金の帽子を再現したカラフルなアミューズ。ひとつひとつの食感の違いやユニークな見た目を楽しむことができます。
前菜:The Rescue -ドロシー仲間をすくう-
西の魔女の奴隷として働かされていたドロシーが、魔女をついに倒し、自由を取り戻したシーン。その決め手は近くにあったバケツの水でした。
カリフラワーの旨味が濃縮されたブラマンジェにシブレットなどのハーブのジュレを乗せ、イカスミで黒く色付けしたパンのパウダーで魔女のシルエットが描かれています。仕上げに、バケツに入ったトマトのソースを魔女を模したブラマンジェにかけることで、西の魔女を倒したドロシーの気分になりながらいただけるそうですよ。
魚料理:The Magic Art of the Great Humbug -偉大なぺてん師の魔術-
再び戻ったエメラルドの都で、オズの魔法使いが自分の正体を明らかにするシーン。オズは、かかしにブランの脳みそを、ブリキのきこりに絹でできたハートを、ライオンに緑の瓶に入った勇気の出る飲み物を渡します。
そんなシーンを再現した魚料理は、ジューシーに仕上げた白身魚に、ジュ・ド・ヴィアンドを添えてコクのある味わいに仕上げたひと皿。レモンオイルは緑の瓶を模した容器に。ウイキョウなどの野菜のピューレで絹のハートが、チーズやバターの濃厚な旨味が詰まった麦のリゾットでブランの脳みそが再現されています。
肉料理:How the Balloon Was Launched -気球はどうやってとんだか-
気球に乗って帰るはずだったドロシー。しかしドロシーは結局気球に乗ることができず、オズだけが気球に乗って行ってしまいます。
肉料理では、そんな気球が飛んでいってしまうシーンを表現。ハーブの香りをまとわせてしっとりとローストした骨付きの仔羊に、旬の野菜を添え、仔羊のジュで王道の味わいに仕上げたひと品。パスタフリットやレンズ豆のコロッケで、オズが乗った気球が、白い野菜のピューレで雲が再現されていますよ。
デザート:Home Again -なつかしいわが家へ-
そして最後、南の魔女グリンダの力で、皆が元いた国へと帰っていくシーン。かかしはエメラルドの都へ、ブリキのきこりは西の国へ、ライオンは森へ、そしてドロシーは見慣れたカンザスの大草原へ。
デザートでは、物語の最後のシーンで重要な役目を持つ銀の靴を、シルバースプーンで表現。白ブドウのジュレやマーマレード、レモンクリームを乗せており、甘酸っぱいさっぱりとした後味に仕上げられています。
森の木やレンガ道など、ドロシーたちがこれまでたどってきた道を思わせる色彩に満ちた、フィナーレに相応しい華やかなひと品です。
作中で描かれる、色鮮やかな魔法の国の情景や、ユニークなキャラクターたちを彷彿とさせるお料理に、誰もが皆、オズの魔法使いの世界へと惹き込まれること間違いなし。また、お料理だけでなく、物語をテーマにした音楽もまた、魔法と冒険にあふれるひとときへといざなってくれます。
世代を超えて愛される不朽の名作を、ぜひメズム東京のレストランでお楽しみください。
※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。
問い合わせ先
- メズム東京、オートグラフ コレクション「シェフズ・シアター」
- 営業時間/ランチ 11:30〜15:00(L.O. 14:00)、ディナー 17:00〜23:00(L.O.22:00)
- TEL:03-5777-1111(代表)
- 住所/東京都港区海岸1丁目10-30
- TEXT :
- Precious.jp編集部