「知音」ってなんと読む?「ちおん」ではなく…意味も知っておきたい言葉です!
明日・4月26日は『世界知的所有権の日』です。
1969(昭和45)年のこの日、世界知的所有権機関(WIPO)を設立する条約が発効したことから、世界知的所有権機関が制定した記念日です。
知的財産の役割と意義を、多くの人に伝えることを目的としています。
日本の法律上、「知的財産権」には「著作権」「特許権」「実用新案権」「意匠権」「商標権」などがあります。ご自身の知的財産を守るため、また、他者の知的財産権を侵害せぬよう、気になる方はよくご確認くださいね。
本日は「知」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「知る辺」ってなんと読む?
「知る辺」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「知り合い。知人。ゆかりのある人。」という意味の言葉です。
<使用例>
「学生時代の記念に、自転車で本州縦断の旅をし、知る辺のある場所では頼らせてもらいました。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 知る辺(しるべ)です。
「身を寄せたり頼れるものの無いこと」を「寄る辺ない(よるべない)」と言いますが、
「知る辺(しるべ)」は、この「寄る辺(よるべ)」と同じ「辺」の使用例です。
「しるへん」など、誤読なさらぬようお気をつけください。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「知音」ってなんと読む?
「知音」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「音楽の音色を聞き分けること。」という意味から転じて「互いによく心を知り合った仲の友人や恋人。」を意味する言葉です。
<使用例>
「妻は、かけがえのない知音です。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 知音(ちいん)です。
「知音(ちいん)」は、中国の故事からできた表現で、
春秋時代、琴の名手が、自分の音を聞き分けることのできた友人が死んでしまって以来、琴の弦を切ってしまい、二度と奏でることはなかった…という美しいエピソードに由来します。
ロマンティックかつ知的な表現ですので、「知音(ちいん)」ぜひ使いこなしたい言葉ですね。
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本日は、4月26日、『世界知的所有権の日』にちなんで、「知」という字の入った日本語から、
・知る辺(しるべ)
・知音(ちいん)
などの読み方についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『デジタル大辞泉』『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱