誤読注意!「詞書」ってなんと読む?「ししょ」とは読みません!
明日・4月30日は『図書館記念日』です。
1950(昭和25)年のこの日に図書館法が公布されたことにちなんで、
1971(昭和46)年の全国図書館大会で決定された記念日になります。
この日に合わせてイベントを行う図書館も多いようですので、連休中に読みたい本を探しがてら、訪ねてみても楽しそうですね。
本日は、「書」「本」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「詞書」ってなんと読む?
「詞書」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「和歌や俳句の前書き。」「絵巻物の絵に添えられた説明文。」「絵本などで画中の人物の会話文。」などを指す言葉です。
<使用例>
「この和歌の詞書には、このような心情を詠んだ背景が記されています。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 詞書(ことばがき)です。
和歌などで、「○○にて」「○○を訪ねし際の心を詠む」など、作品の背景について前書きとして添えられているものがありますよね?あの部分などを「詞書(ことばがき)」と言います。
「ししょ」とは読みませんので、うっかり誤読して恥をかかぬよう、「詞書(ことばがき)」という読み方、、大人の知識としてインプットしておきましょう。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「本意ない」ってなんと読む?
「本意ない」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「思うようにならず残念である。」「期待がはずれて物足りない。」などを意味する言葉です。
<使用例>
「久しぶりの旅行なのに連日雨とは、本意ない事ね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 本意ない(ほいない)です。
「本来の意思」などを意味する「本意(ほんい)」という事がありますが、
「本意ない(ほいない)」という言葉では、慣用的に「ほんい」ではなく「ほい」と音変化します。
「ほんいない」とは読みませんので、こちらも誤読にお気をつけください。
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本日は、4月30日『図書館記念日』にちなんで、「書」「本」という字の入った日本語から、
・詞書(ことばがき)
・本意ない(ほいない)
など、誤読を招きやすい日本語の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/公益社団法人日本図書館協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱