「八洲国」ってなんと読む?「はっしゅうこく」ではなく、ぜひ知っておきたい国名です!
明日・5月2日は、2022年の「八十八夜(はちじゅうはちや)」です。
「八十八夜」というと「お茶摘み」のイメージがあるように、さまざまな農作業の目安ともされた、日本古来の雑節の一つで、「立春から88日目」を指します。
これにちなんで、本日は、「八」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「八入」ってなんと読む?
「八入」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「布を何度も染料に浸し、濃い色で染めること。また、その布。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「初夏の和服は淡い色味のイメージだけれど、八入の小物を指し色にしるのも素敵ね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 八入(やしお)です。
「入(しお)」は「入る(はいる)」という字の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)で、「染めるものを染料に浸す回数」を意味する言葉です。
また、「八」という字は、末広がりの形状もあってか、古来から「正確な8の数字」以上の「たくさん」を表現する字として使われています。
「八入(やしお)」はその意味で「何度も染料に入れて染め上げた濃い色味」を表現した言葉です。
日本語の趣(おもむき)を感じる美しい言葉ですので、大人の表現として使いこなしたいですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「八洲国」ってなんと読む?
「八洲国」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「日本」の国の異称で、褒めたたえるニュアンスを含む美称です。
<使用例>
「海産加工品のバリエーションが豊富なのは、南北に細長い八洲国・日本ならではの恩恵ね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 八洲国(やしまくに) です。
「八洲国(やしまくに)」とは「多くの島から成る国」を表現した言葉で、「日本」の異称として、古来から使用されてきた美しい表現です。
この場合の「八」も、数字の「8」ではなく「多くの」という意味合いですね。
「八洲国(やしまくに)」、日本人として、ぜひ覚えておきたい表現です。
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本日は、5月2日・2022年の「八十八夜」にちなんで、「八」という字の入った日本語から、
・八入(やしお)
・八洲国(やしまくに)
などの読み方、背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/国立天文台ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱