【目次】
足が冷える「原因」は血流の悪さ
産婦人科医で女医ボクサーとしても活躍する高橋怜奈先生に、冷え性の原因を教えていただきました。
「人は緊張したり、冬の時期に寒いところに長い時間いると手や足、体が冷たくなったりしますが、健康であれば恒常性が働いているので、冷えたからといって、ずっと冷えたままではなく、しばらくすれば元に戻ります。
また、冷えたものを食べるのは、冷えを助長するため良くないといわれますが、基本的に内臓の温度は一定に保たれているので、冷たいものを少々食べたところで、冷えにつながることもありません。
それでは、冷えはなぜ起こるのか?というと、血流の悪さが原因で起こります。『冷えている=血流が悪くなっている』ということ。通常、手足など末端部分が温められるような血流の循環がある状態が正常なのですが、手足が冷たいということは、そこに血液が回っていないので、すでに正常な状態ではありません。
その原因は人によって様々で、筋肉量の不足であったり、水分代謝が悪いことによるむくみ、毛細血管の衰え、ストレスによる自律神経の乱れ、筋肉のコリなどが挙げられます」(高橋先生)
女医が指南!「冷え性」の本当の原因と、根本から改善するための正しい温活法6選
冷え性さん必見! 足の冷えを即効解消するツボ【2選】
【1】足の冷えを解消「湧泉」のツボ
\このメソッドの効果とポイント/
・テレワーク続きで運動不足になると下半身が冷えて、脚がむくみやすくなる。
・原因は血流が滞ったり、水分が溜まったり代謝不良に陥っていること。
・冷えを解消する「湧泉」のツボが効果的。
・足の冷えを解消する代表的なツボで、プッシュすると冷たくなった足先がじわっと温かくなる。
・気力や生命力が泉のように湧くツボといわれている。
<STEP.1>親指でググっと圧をかけるだけ!
・足の裏から両手を包み込むようにしてもち、両手の親指を重ねてプッシュ。
・深呼吸しながら、気持ちいいと思える程度の強さで5秒かけてゆっくり押し、5秒かけてゆっくり戻す。
・1回でも十分効果はありますが、5回くらい繰り返すといい。
テレワークによる冷えとむくみで脚が太くなる…⁉ 疲労回復にも効く「ツボ押し」テクニック
【2】足全体を温める!「八風」(はっぷう)のツボ
\このメソッドの効果とポイント/
・冷えは気温の低下だけでなく、ストレスによる自律神経の乱れや運動不足など原因はさまざま。
・血流やリンパの流れが悪くなり、むくみや体調の悪化を引き起こすので要注意。
・足指には温めて血流を改善するツボがあるので、刺激するとすぐにポカポカに。
・「八風」のツボは足だけでなく体全体の冷えにも効果的。
・特に足が冷えて眠れない、というときにはこの足指マッサージがおすすめ。
<STEP.1>足の指の付け根のツボを刺激する
・足の指の付け根、水かきの部分に左右4つずつあるツボ「八風(はっぷう)」を親指と人差し指でツボをはさむようにし、強めに押すように、約5秒もみます。これを1か所につき5回行いましょう。
<STEP.2>足の指の側面をさするようにマッサージする
・親指と人差し指を使って、足指の側面を、上下にさするようにマッサージします。
・それぞれの指を約10回ずつさすり、刺激を与えてください。
村木宏衣さん指南|足先が冷えて眠れない夜に…。末端の冷えを解消する足指マッサージ
老廃物が溜まり、冷えた足を温めるマッサージ
■足指からほぐして、血流を上げることが大事
\このメソッドの効果とポイント/
・はじめに足指の間をほぐすこと。血流が一気に上がる。
・こするのはNG。筋肉深層を刺激するように深くプッシュを。
・マッサージで老廃物が動く。最後に必ずリンパ節に流すこと。
・毎日続けることが大事。その日のむくみはその日のうちに解消を。
<STEP.1>足指の間を刺激してほぐすと、血流が一気に上がる
・片膝を立てて座り、両手で足先を包み込むようにし、両手の親指を使って足の指の親指と人さし指の間、薬指と小指の間をほぐしていきます。足の指のまたから足の甲に向かって軽くプッシュしながら10回行って。
・足の人さし指と中指の間、薬指と小指の間も同様に。
<STEP.2>膝裏を両手で捉えてプッシュ!滞ったリンパ節のつまりを流す
・親指を除く4本の指先を膝裏に食い込ませる。そして左右に揺らしながら、優しくほぐす。
・このとき揉んだりこすったりするのはNG。足の重みで刺激するのが正解。
・リンパ節のつまりを解消することで、老廃物を排出しやすくなり、冷え、むくみ解消に。
<STEP.3>冷えて凝り固まったふくらはぎをほぐせば、ポンプ機能が復活!
・ふくらはぎにある筋肉は、足首付近に溜まりがちな老廃物を送り出すポンプの役割をしているのですが、ここが凝り固まっているとポンプ機能が低下し、老廃物が溜まることで冷えやむくみにつながります。
・ふくらはぎを両手でつかみゆらゆらと左右に揺らしながらほぐしましょう。
<STEP.4>動き出した老廃物を一気に流すイメージでさすり上げる!
・仕上げに足首からひざ下に向かって、1から3のステップで動き出した老廃物を一気に、膝裏のリンパ節に流します。親指以外の4本の指をぴったりと合わせて広い面をつくり、ふくらはぎにしっかりと密着さながら流すのがポイント。下から上へリズミカルに流していきましょう。
若返りに効く!ゴッドハンド直伝「脚のむくみと冷え」を解消するセルフマッサージとは?
リンパ節のつまりを解消して、足全体を温めるマッサージ
■リンパ節のつまりを解消すると、冷え解消につながる
\このメソッドの効果とポイント/
・リンパの流れが滞ることで、 老廃物が溜まり脂肪細胞が肥大化してセルライトに。
・長時間座りっぱなしでいると鼠径リンパ節がつまり、お尻や太もものセルライトが増殖してしまう。
・鼠径部のリンパ節のつまりを解消することがセルライト対策に。
・つまりを解消すると下半身のむくみ、冷え解消にもつながるので、習慣化がおすすめ。
<STEP.1>鼠径リンパ節の位置を確認
・リンパ節とは、老廃物を押し流すゴミ箱の様な役割をしている器官のことです。
・リンパ節の部位をよくほぐすことは、リンパの流れや働きをスムーズにする上でとても重要。
・特に下半身のむくみや冷え、セルライトを解消するには鼠径リンパ節のつまりを解消しておくことが重要なので、改めて位置を確認しておきましょう。
<STEP.2>鼠径部をプッシュしたまま、膝をゆらゆらさせて刺激をあたえる
・まず、バスタオル2枚をきつく丸めてから、膝の下を当てます。こうすると膝が固定できるし、安定して座りやすくなります。
・左手の親指以外の4本指で右側の鼠径部をプッシュしたまま、右手は膝上をつかみ、膝下方向に圧をかけてストレッチします。そのままの状態で、膝を左右にゆらゆらと回旋させると、鼠径部に適度な刺激を与えることができて、つまり解消に。
・これを30秒行って。そして反対側も同様に行いましょう。
初出:太もも&ヒップのセルライト撃退に!リンパのつまり解消メソッドとは?
- TEXT :
- Precious.jp編集部