ツボとは、体のエネルギーの通り道である「経路(けいらく)」を通じて体の中とつながっているとされていて、刺激を与えることで、筋肉、血流、体内の臓器にも働きかけることがわかっています。

自粛生活が続き、テレワークでずっと座りっぱなし状態が続くと、血流がダウンして下半身が冷えやすくなります。そうすると脚がむくむ、だるくなる、さらに冷える、という脚が太くなる悪循環に…。

そこで、村木さんが教えてくれた簡単な解決法は「足のツボ押し」テク。下半身の冷え解消に効果的な「湧泉」とむくみ改善に効く「足三里」で、この2つのツボは全身の様々な不調を調節することができる「万能なツボ」ともいわれています。だるさ解消、内臓の疲労回復、そして免疫力アップにも効果があるので、こまめにプッシュしましょう。

村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:長尾優子さん
(44歳・サービス業)
「この2か所のツボをプッシュするとジワーッと下半身が温かくなって軽くなるのを実感します。押すと気持ちがいいし、座りっぱなしや、立ち仕事での脚のだるさが楽になるので、休憩ごとに行って疲労をため込まないようにしたいですね」

テレワークによる脚の冷えやむくみを解消する「ツボ押し」テク

■Step1:下半身の冷えを解消する「湧泉」のツボを押す

足の裏の中央よりやや上、足をグーにしたときにくぼむ場所が「湧泉」。

足の冷えを解消する代表的なツボで、プッシュすると冷たくなった足先がじわっと温かくなるのを感じるでしょう。また、気力や生命力が泉のように湧くツボといわれていますので、自粛生活の疲労や倦怠感が消え、やる気がわいてきますよ。

足の裏から両手を包み込むようにしてもち、両手の親指を重ねてプッシュします。深呼吸しながら、気持ちいいと思える程度の強さで5秒かけてゆっくり押し、5秒かけてゆっくり戻します。1回でも十分効果はありますが、5回くらい繰り返すといいでしょう。

下半身の冷えを解消する「湧泉」のツボを押している
不眠解消、生理痛緩和、腎臓の機能強化にも効果的なので意識的にプッシュしましょう。

■Step2:むくみ改善に効く「足三里」のツボを押す

「足三里」は、ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみに人さし指をおき、指幅4本そろえて小指があたる位置。

内臓の動きを活発にして体の中に溜まった老廃物の排出を促してくれるツボ。脚がパンパンにむくんでつらい時は、ここをプッシュしましょう。また溜まった疲れを和らげて免疫力もアップする効果あり。

押し方は「湧泉」と一緒。両手で包み込むようにして、両手の親指を重ねてプッシュします。深呼吸しながら、気持ちいいと思える程度の強さで5秒かけてゆっくり押し、5秒かけてゆっくり戻します。これを5回繰り返して。

むくみ改善に効く「足三里」のツボを押している
長寿のツボ、または脚の疲れを取るツボといわれ、ウォーキングで疲れた脚にも効果的。刺激すると倦怠感がとれて心身ともに活力が湧いてきますよ。

【まとめ|テレワークによる足の冷えやむくみを解消する「ツボ押し」テク4か条】
1.テレワーク続きで運動不足になると下半身が冷えて、脚がむくみやすくなる。
2.原因は血流が滞ったり、水分が溜まったり代謝不良に陥っていること。
3.冷えを解消する「湧泉」、むくみを改善する「足三里」のツボ押しが効果的。
4.5秒かけてゆっくり押して、5秒かけてゆっくり放すのが基本。これを5回繰り返す。

以上、テレワークによる脚の冷えやむくみを解消する「ツボ押し」テクを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は5月16日の更新です。お楽しみに! 

PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子