各施設が独創的なテーマで圧倒的非日常を提供している「星のや」。その始まりは、2005年7月に長野・軽井沢に誕生した「星のや軽井沢」です。
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浅間山麓の自然に囲まれた山あいの地に位置する「星のや軽井沢」は、一歩足を踏み入れれば日本の原風景を想起させるようなのどかな景色が広がります。
聞こえるのは、風が草木をゆらす音や、川のせせらぎ、鳥の鳴き声。ふとマスクを外して空気を吸い込むと、涼やかに鼻をくすぐる自然の豊かな香りに癒やされます。
山あいに位置し“谷の集落に滞在する”がコンセプトの「星のや軽井沢」
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「谷の集落に滞在する」というコンセプトで、自然と人が共生調和しながら暮らせる理想郷を目指した同施設は、心と体を満たせる場所です。
山あいの広大な土地には川が流れ、川のまわりには集落のように客室が点在しています。自然豊かでそこかしこに季節の草花が見られ、日本の美しい四季を感じることができます。
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「集いの館」にあるメインダイニング「日本料理 嘉助」を横切って階段をのぼっていくと、ソファー席が並ぶ「ライブラリーラウンジ」があります。軽井沢にまつわる書籍なども多数置いてあり、ここでくつろぎながら読書するのもおすすめ。
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ソファースペースを抜けると、フリードリンクコーナーが。客室のある外につながる出入口付近にあるため、ここで好きな飲み物を持ってから部屋に向かうのもいいですね。
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「集いの館」のテラスから見えるのは、棚田の風景。テラス席に座ってのんびりと景色を楽しむだけでも非日常を感じられる、癒やしスポットとなっています。夜はライトアップされてまた雰囲気が変わりますよ。
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谷の集落の中央を流れる大きな川。夜が近づくと、船にのったスタッフさんが川に浮かんだ行灯の灯りをひとつひとつともしていきます。あたりが暗くなると行灯の灯りがあちこちにきらめいて、水面に浮かぶ星のようなロマンティックな演出に。
昼もほかの宿泊者の気配を感じないほど静かですが、夜はまたぐっとプライベート感が増して自分のためだけに用意された特別な場所のような感覚に陥ります。まさに「圧倒的非日常」を感じられる滞在になるはず。
客室タイプは「山路地」「庭路地」「水波」の3種類
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客室タイプは全部で3種類。いずれの客室も谷の地形をそのまま生かして作られているため、室内にいても自然を感じられるような心地よい設計になっています。
谷の集落の山側に位置する部屋が「山路地(やまろじ)」。1階は、テラスや窓の外に見える木々の緑に包まれるお部屋。2階は、四季折々の表情を見せる「軽井沢野鳥の森」を望む自然豊かなお部屋です。
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谷の集落の中心から一筋入った路地に佇んでいる戸建ての部屋が「庭路地(にわろじ)」。川から導かれた水路や坪庭など、一棟ごとに趣が異なり、よりプライベートな空間を堪能できます。
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そして、川に面した「水波(みずなみ)」の部屋。昼は水に反射した太陽の光が部屋の天井にゆらゆらと映し出されるさまが美しく、夜は水面にゆらめく水行灯の幻想的な景色を楽しめるお部屋です。
3タイプある客室は全77室。同じ部屋タイプでもすべて景色が違うので、何度行っても違った楽しみがありそうですね。
川に面した「水波」の客室に宿泊
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今回、宿泊させていただいたのは、集落の中心に川が流れる星のや軽井沢を代表する「水波」の部屋。集いの館を出て、右手に進んですぐの場所にある客室です。
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お部屋からは大きな川と、川向こうの客室やメディテイションバスの建物が望めます。リビングから食事や読書にも最適なテラスに出ると、緑の香りがする風や水のせせらぎの音、野鳥たちの声が心地よいくつろぎをもたらしてくれます。
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リビングとはしっかり分かれているベッドスペース。木の小上がりに布団とベッドの間のような高さのないベッドを配置し、日本人にとって快適で暮らしやすい仕様になっています。
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大浴場とは別に、お部屋に備え付きのお風呂も。木と石でできたお風呂は広さ、深さともに十分で、足をのばしてゆったりとくつろぐことができますよ。
期間限定の特別朝食「夏涼の重」で軽井沢の涼を楽しむ
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そして2022年8月31日(水)までの期間限定、宿泊者限定で楽しめるのが、メインダイニング「日本料理 嘉助」のテラス席でいただく特別朝食「夏涼(かすず)の重」です。
取材時はまだ朝夕が冷え込む時期だったこともあり、こちらを特別にお部屋食でいただきました。
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信州には、夏になると旬の夏野菜と漬物などの発酵食材を組み合わせた「やたら」を食べる文化があるのだそう。暑さにやられて食欲が減退する夏に、塩味や酸味で食欲を刺激して栄養を採ろうという先人の知恵です。
そんな信州の食文化「夏野菜と発酵食材の組み合わせ」をテーマにした、避暑地ならではの涼を感じられる朝食となっています。
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まずは2種類の食前酢からスタート。「干し杏白ワインビネガーカクテル」と「ドライピオーネ赤ワインビネガーカクテル」です。シュワっとした酸味が喉を刺激し、朝から食欲が湧いてきます。どちらも果実味もしっかりと感じられ、おいしくいただけました。
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お食事は、「旬野菜のゼリー寄せ」からいただきました。アスパラガスやヤングコーン、パプリカなどの夏野菜を黄身酢や土佐酢ゼリーに絡めてさっぱりと味わえるサラダです(※取材時はまだ夏前だったので、そのとき旬の野菜を使用しています)。
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こちらは「発酵焼八寸」。
「鮎酒塩焼」や「信州サーモンとクレソン 味噌幽庵焼き」といった魚料理、「栗麩田楽 木の芽味噌添え」や「蓮麩田楽 白珠味噌添え」といったこんにゃく料理、「野沢菜出汁巻き玉子」、「ラディッシュの浅漬け」など、旬の食材に味噌や漬物という発酵食品を合わせた料理が並びます。
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こちらは七宝八寸のお重。
「トマト甘酒」は優しい酸味でつるりと飲み干せます。「チーズ吟醸酒粕漬」や「黄玉」はコクがありしっかりした味付けで、お酒があればおつまみにもなりそうな一品。
「山椒鰻」、「ちりめん山椒と独活(うど)と茗荷の和え物」も山椒がきいて食欲を刺激してくれます。「木の芽」「こごみ」「紅芯大根花弁」「珠人参甘酢和え」もそれぞれひと口でペロリといただけます。
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キュウリやナスと大根の味噌漬けを刻み合わせた信州名物「やたら」を鱧(はも)めしにかけていただく「鱧やたら御飯」を締めにいただきます。
取材時は、そのとき旬の桜鯛を使った鯛めしが提供されました。
やたらだけで食べても鯛めしだけで食べてもそれぞれしっかりした旨みが感じられておいしかったですが、かけて食べることでさまざまな食感や味わいが絶妙に混ざり合い、とても美味。
優しい味わいの野菜出汁をかけて、ひつまぶしのように楽しむのも味が変わっておすすめ。食欲のない夏の朝でも、サラサラとかきこめそうなご飯です。
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デザートは、湯葉が入ったアイスクリーム。黒蜜をかけていただきました。
通常時は、日本料理 嘉助特製の「黒文字茶のかき氷」が提供されます。黒文字茶の寒天とジュレの上に、黒文字茶を凍らせた氷を削り入れ、さらに甘酒と酒粕をあわせたクリームと湯葉を添えた清涼感たっぷりのデザートです。
夏の食材で涼をとれる「夏涼の重」。最初は朝からこのボリューム! と驚くかもしれませんが、野菜が中心なので重たくなく、味付けのバリエーションも豊かで飽きることがありませんでした。何より、発酵食品に胃腸が刺激され、食欲が増進していく感覚に。
宿泊の予定がある方は、ぜひ味わってみてくださいね。
源泉かけ流しのお風呂やスパ、アクティビティも楽しんで
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星のや軽井沢は、趣の異なる2種類の源泉かけ流し温泉が楽しめることも特徴のひとつです。
敷地内にある宿泊者限定利用のメディテイションバスは、約39~40℃というぬるめのお湯につかって、自分自身と対峙できるという独特のコンセプトを持つ温泉。
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まずはあたたかな光が差し込む「光の部屋」で心を落ち着けたのち、部屋の奥の通路からつながる真っ暗な「闇の部屋」へと入っていきます。
視界が闇に遮られた、水の音しか聞こえない静寂の部屋で自分自身に向き合ってみてください。
光の部屋と闇の部屋を行き来するうちに、いつしか無心となる瞑想の感覚を得られるそうですよ。
![ホテル_24,リゾート_24,軽井沢_24,旅行_24,国内旅行_24](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/a/d/720mw/img_ad3ba3d24a6a7cea659395c8e6b0ecf1380252.jpg)
また、施設内の散策路から歩いて行ける「星野温泉 トンボの湯」。こちらは宿泊者でなくても利用できる、地元の人々にも愛されている天然温泉です。「メディテイションバス」とは雰囲気が打って変わって、開放的で季節感を感じられる大きな内湯と露天風呂があります。
営業開始の1時間前は宿泊者専用の時間となっているので、この時間を狙って行くとよりくつろげますよ。
![ホテル_25,リゾート_25,軽井沢_25,旅行_25,国内旅行_25](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/a/6/720mw/img_a65920de0e0dadfa84134fe1fa37f10d467767.jpg)
星のや軽井沢では、心と体の「健幸」のための滞在プログラムやアクティビティも充実しています。
「夏涼の重」と同じく2022年8月31日(水)までの期間限定で行われているのは、医師・稲葉俊郎氏の監修で開発された、夏の暑さに負けない心と体を取り戻すための滞在プログラム「星のや軽井沢 夏の健幸滞在」。
日の出時間に合わせてスタートする「早朝の森散歩」や、メディテイションバスで瞑想体験を行う「Onsenマインドワーク」、小浅間山の夏路を辿るトレッキングや、「日本料理 嘉助」で提供される栄養豊富な旬の夏野菜を使用した食事など、総合的に心と体を調えてくれるプログラムとなっています。
ゆったり時間の中でリラックスでき、長く滞在していたくなる「星のや軽井沢」。酷暑が予想されるこの夏、避暑のための旅行先に選んでみてはいかがでしょうか?
問い合わせ先
- 星のや軽井沢
- 料金/1泊1室あたり ¥112,000~(税・サービス料込、食事別)
- TEL:0570-073-066(星のや総合予約)
- 住所/長野県軽井沢町星野
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 小林麻美