NYで活躍するファッションエディター&ライターの池田桃子さんが、最先端のトレンドやNYならではのファッションニュースをお届け。第1回は、NYのファッショニスタの間で注目度が増しているという「ランジェリー」がテーマです。
イージーで遊び心のあるランジェリーがNYで流行中!
NYのファッション・シーンではここ数年、ランジェリーとパジャマの注目度が増しています。今まで限られたチョイスしかなかったこのジャンルに、インディペンデントなブランドたちが新風をもらたし、今では選ぶ楽しみがぐっと増えました。特に今回お話したいのは遊び心のあるNYらしいランジェリー。フレッシュなデザインとクオリティー、そして女性の体を開放するようなイージーなつけ心地が今の気分に合っていて、欲しくなるものが沢山あります。
日本人デザイナーによるブランドfleur du malが話題
特に注目したいのは、fleur du mal(フルール ド・マル)というブランド。こちらはKiki de Montparnasseのオーナーかつビクトリア・シークレットのデザインディレクターを務めたジェニファー・ズッケリーニが5年ほど前に彼女自身のオリジナルブランドとしてローンチしたもの。NYランジェリー界のクイーンによるこのブランドは、一貫して強いカラーを使い、個性のある女性が着たくなるようなアイテムがそろいます。日本では2017年秋冬からオープニングセレモニーで初めて取り扱いがスタートしたそうです。
「下着といえばセクシーなイメージが強いと思いますが、このブランドでは上質な素材を使いつつ、女性のおちゃめな表情を覗かせるデザインを取り入れています。ファッションに興味がある方は下着にも配慮していることが多いので、そういう方々にも満足して楽しみながら着てもらえるデザインを提案しています」と、日本人デザイナーのAyaka Notakeさん。
1年前からはドレスやトップス、ショーツなどの洋服のアイテムも加わり、ジャンルレスな展開にも注目です。下着からワードローブへと世界観を広げていくという逆転の発想!? だからか、グラムで自立した女性らしさを感じるトータルコーディネートが特徴です。
そして、今の下着のトレンドはなんと言ってもイージーさ。かつては胸を大きく見るプッシュアップブラも人気でしたが、今はワイヤーやパットのない軽いつけ心地のものが増えてきていて、女性の体を開放するようなデザインがNYでは好まれはじめています。「ありのままの自分を受け入れる。そんなムードが下着のトレンドからも見て取れる気がします」とAyakaさん。日本ではまだ少し抵抗があるかもしれませんが、シンプルトライアングルブラや厚手のレースブラなどから始めてみてもいいかもしれません。
ちなみに、Ayakaさんのデイリーの定番ランジェリーは上のシルクのシンプルなトライアングルブラだそうで、「もう数え切れないくらい持っている!」のだとか。
上質に、イージーに、そして自分らしく。NYブランドの下着を取り入れることからニューヨーカーの自由なスピリッツを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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- TEXT :
- 池田桃子さん ファッションエディター&ライター
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- WRITING :
- 池田桃子