【目次】
【1】外巻きワンカール
■くびれのある菱形シルエットをつくる
\MINX銀座二丁目店の吉田孝弘さんがレクチャー!/
ミディアム代表:丸尾雅子さん(38歳/会社員)の場合
膨らみを抑えるのに、真っ直ぐのばすようにブローしていませんか。MINX銀座二丁目店のトップデザイナー、吉田孝弘さんは「顔まわりの髪を真っ直ぐにのばしてしまうと、フェイスラインまで下がって見えます。菱形シルエットになるようにスタイリングすると、膨らみが抑えられると同時に小顔効果もあります」と断言。では、小顔に見える菱形シルエットの作り方を教えていただきましょう。
丸尾さんの髪質は、髪の太さがそこそこあり、毛量もしっかりあるタイプ。「クセのないストレートなので、レイヤーを入れないとまとまりにくい髪質です。上段と下段の二層に分けてくびれのあるシルエットをつくっておくと、忙しい朝でも時間をかけずにスタイリングできるようになります」(吉田さん)。
<スタイリング方法>カールアイロンの丸みに毛束をあてて自然なカールをつくる
吉田さんが提案するのは、カールアイロンの丸みを利用したスタイリング。「根元の立ち上がりや顔まわりのちょっとしたウェーブをつくるのにも、カールアイロンは役立ちます。カールアイロンの丸みに毛束を2~3秒間のせるだけで、自然なふんわり感が生まれます。ボリュームがほしい部分やカールがほしい部分だけ、ピンポイントでスタイリングできるので、ぜひ試してください」(吉田さん)。
<STEP.1>裾の髪を1カール外はねにする
<STEP.2>顔まわりの毛束だけ、外はねにした部分の上あたりだけアイロンにのせる
<STEP.3>上段の髪を毛束の中間から毛先にかけて1.5回転リバース巻きに
<STEP.4>トップの毛束の根元にアイロンをあてる
<STEP.5>トップの後頭部よりの部分はアイロンを横にして毛束をのせる
<スタイリングのコツ>
- 顔まわりの髪は真っ直ぐにのばさず、菱形シルエットにすること
- 上段の髪をリバース巻きにするときは毛束を少しずつ取ること
- カールアイロンでトップの根元を立ち上げるときは毛束を挟まない
「スタイリングするときは上段と下段の髪をきちんと分けておいてください。下段の髪を外はねにするとき上段の髪と一緒に巻き込んでしまうと、くびれのラインがきれいにつくれません。最初の下準備をきちんとしておくだけで、仕上がりに差が出ます」(吉田さん)。
毛量が多くて広がる髪は「菱形シルエット」でまとまりのあるスタイルに!
【2】内巻きワンカール
■軽やかなのにツヤがある、センターパート×菱形ミディ
\kakimoto arms ららテラス武蔵小杉店 店長・林 麻美さん、太田桂子さんがレクチャー!/
\MINX銀座二丁目店の吉田孝弘さんがレクチャー!/
ミディアム代表:高村千歳さん(46歳/主婦)の場合
kakimoto arms ららテラス武蔵小杉店 店長・林 麻美さんが提案してくれたのは、面長でも楽しめるセンターパートのミディアムスタイル。「面長さんは、顔の縦幅を強調するセンターパートに苦手意識のある人も。そんなときは、前髪にレイヤーを入れてサイドに流れるシルエットを作ると◎。横に広がりが生まれるので、縦の印象を軽減できます。全体のシルエットも、トップにボリュームを出しつつ、横幅も強調できる菱形シルエットにすると、さらに顔型がキレイに見えます」(林さん)。
そんなセンターパートは、トレンドの軽やかな質感と合わせることで、グッとかっこいい雰囲気に。「この秋冬はラフな質感作りが重要ですが、40代の場合は軽くしようと削ぎすぎると、パサつきにつながることも。表面が軽く動く程度にレイヤーを入れ、ツヤ感が出るスタイリングで仕上げるのがおすすめです」(林さん)。
さらに、カラーリングでの質感コントロールもポイントに。「ツヤ感とふんわり感を両立するには、ハイライトを入れるといいですよ。一色でカラーリングすると、ツヤは出るものの少し重い印象になってしまいますが、同系色のハイライトを入れることでツヤを残したまま軽やかさを出すことができます。ちょっと明るめのカラーリングは、服の色が暗くなり質感も重くなる秋冬にぴったりです」(カラーリスト 太田さん)。
また、「全体を削ぎすぎると、年齢的なクセが出やすくなってしまうので、ベースは重さを残したワンレングスに。ハチ上に薄くハイレイヤーを入れて、表面に軽く動きが出るようにしています。軽やかさは出しつつ、パサつきを抑えたベースカットがポイントです」(林さん)。カラーは「8レベルのモカブラウンに、14レベルのハイライトをブレンドしてモカベージュに仕上げました。年齢によりペタッと見えやすくなった髪は、ハイライトを入れるとボリュームアップして見せられますよ」(太田さん)。
<スタイリング方法>ツヤはベース剤で仕込む! 仕上がりは軽やかさ重視
「前髪と表面にレイヤーが入っているので、軽く巻けば軽やかな動きが出せます。ラフに仕上げすぎるとパサつきに見えてしまうので、ベースは乾かす前にハリとコシの出るスプレーをつけてツヤを仕込んで」(林さん)
<STEP.1>ベース剤をつけて乾かす
<STEP.2>表面と顔周りをブロー
<STEP.3>全体の毛先を内巻きにする
<STEP.4>ワックスをもみ込む
<スタイリングのコツ>
- 分け目はぼかして乾かす
- 表面だけブローして、重さを残しつつ軽やかに
- ラフに仕上がるようにスタイリング剤はつけすぎない
「前髪と表面をブローすることで、トップにふんわり感も出せるので、キレイな菱形シルエットに仕上がります。表面だけ動かすのがポイントです。軽やかさが残るように、仕上げのスタイリング剤はつけすぎないで」(林さん)。
カギは菱形シルエットにあり!「面長」でも似合うセンターパートのミディアムスタイル
【3】外巻きハーフカール
■フェミニンな印象を与える!ツヤ感のあるレイヤーミディアム
\MINX青山店の歳嶋建国さんがレクチャー!/
ミディアム代表:北里麻美さん(46歳/販売員)の場合
今回、MINX青山店の取締役・ディレクター 歳嶋建国さんが教えてくれたのは、40代の丸顔さんにおすすめのミディアムヘアです。「丸顔さんは顔が大きく見え、幼い印象を与えやすいという特徴があります。また40代は年齢によるクセや乾燥で髪が膨らみやすくなり、さらに丸顔が強調されるように」(歳嶋さん)。
では解決する方法は?
「まずは髪のベースを整えるため、ナチュラルな印象に仕上がるストレートパーマをかけておくといいと思います。さらにフェースラインにレイヤーを入れて動きをプラス。輪郭をカモフラージュしながら、女性らしい印象になりますよ」(歳嶋さん)。ストレートパーマをかけておくと、スタイリングも簡単に。老け見えの原因になるパサつきやゴワつきも解消できます。「クセをおさえるストレートパーマをかけ、フェースラインはレイヤーカットで動きを出しています。前髪は重くなり過ぎないよう、肌が少し透けるイメージでカット。前髪が厚すぎると顔の明度が下がり、くすんで見えてしまいます。肌が出る量を逆算して作るのがポイントです」(歳嶋さん)
<スタイリング方法>ポイントは軽やかなツヤとゆるめの外ハネ
「ストレートパーマをかけているので、スタイリングは軽く巻く程度でOK。巻き過ぎは古い印象になるので注意して。40代には必須のツヤもスタイリング剤でプラスしてあげましょう」(歳嶋さん)。
<STEP.1>根元をふんわり乾かす
<STEP.2>毛先をハーフカールして外ハネに
<STEP.3>オイルでツヤとまとまりを出す
<スタイリングのコツ>
- 根元は熱風でふんわり立ち上げる
- 髪は巻き過ぎない
- オイルでツヤとまとまりを出す
「40代になると髪が乾燥して毛先がまとまりにくくなるので、オイルなどでの保湿は必須。しかしベタッと重い質感になると老け見えすることに。オイルは軽い質感のものを選び、ツヤとまとまりを足すくらいのイメージで使ってください」(歳嶋さん)。
【大人のミディアムヘア】透け前髪×フェースのラインレイヤーで女性らしさと丸顔カバーを両立!
【4】リバース巻き
■耳の下あたりにレイヤーを入れてこめかみのペタンコ感を解消
\SUNVALLEYの忠本功さんがレクチャー!/
ミディアム代表:緒方未歩さん(41歳/主婦)の場合
ボリュームがあり過ぎる髪をバランスよくまとめるには、ただ抑え込めばいい…というわけではありません。膨らませる部分と抑える部分にポイントがあるようです。SUNVALLEY店長の忠本功さんは、「どんなに毛量があっても、トップとこめかみあたりはペタッとなりがち。トップは髪の根元を立ち上げるようにスタイリングをし、耳の下にレイヤーを入れてボリュームアップさせる工夫が必要です」とアドバイス。では、忠本さんに毛量が多くてもこなれたスタイルになるプロ技を教えていただきましょう。
毛の1本1本が太くて硬いうえに、量もたっぷりある緒方さんの髪。「柔らかさが出にくい髪質だからこそ、くびれやカーブをつけて柔らかさを表現したスタイルがおすすめです」(忠本さん)。また髪色で柔らかさを表現するのもひとつの手段。「アッシュ系でカラーリングすると、髪に光が当たったときにで透け感が出て、柔らかなニュアンスが生まれます」(忠本さん)。
<スタイリング方法>ペタッとなりやすい頭頂部は根元からしっかり立ち上げる
どんなに毛量があっても、ペタッとしやすいのが頭頂部。「濡れた髪をドライヤーで乾かす段階から根元を立ち上げる準備が必要です。毛穴をフラットな状態に戻してからスタイリングをすると髪の立ち上がりが長持ちします」(忠本さん)。
<STEP.1>分け目と逆方向に毛束を傾けて髪を根元から起こす
<STEP.2>はちから上の髪をカールアイロンに挟みリバース巻きに
<STEP.3>頭頂部の髪の根元をつかみ、毛束の内側にスタイリング剤をスプレー
<スタイリングのコツ>
- どんなにボリュームがあってもむやみに抑え込まず、メリハリをつける
- ペタッとなりがちなトップとこめかみの髪はボリュームアップさせる
- トップは髪を乾かす段階から根元を立ち上げる準備をする
「こめかみあたりに影ができると、髪のボリューム不足が強調されます。髪がこめかみにかかるスタイルなら影が見えなくなると同時に、トップのふんわり感を印象づけられます」(忠本さん)。
量が多くて硬い髪でも「ゆるふわ」印象になれる、くびれミディアム
【5】ミックス巻き
■トップとあご横にふんわりボリュームを出して輪郭をカバー!
\ROIのNOGUCHIさんがレクチャー!/
ミディアム代表:友澤あみさん(47歳/会社員)の場合
今回、逆三角形顔さんにおすすめのミディアムヘアを教えてくれたのは、「ROI」ディレクターのNOGUCHIさん。NOGUCHIさんによると、逆三角顔さんにとってNGなのが、シャープな印象のストレートヘアなのだそう。「直線的なデザインは、逆三角な輪郭のシャープさを強調してしまいます。顔型カバーのために重要なのが、あご横の位置にボリュームと動きを作ること。あご横の髪にボリュームを出して輪郭のバランスを取ってあげると、華やかさもアップします」(NOGUCHIさん)。
このスタイルは、髪が細くなり、ボリュームダウンが気になる40代にぴったりなのだそう。「顔まわりをリバース(外巻き)に巻いて動きを出し、ペタンとしがちなトップはカーラーでしっかりボリュームを出すと若々しい印象に。そんなスタイリングが簡単にできるように、トップや顔まわりにレイヤーを入れています」(NOGUCHIさん)。また、「襟足から動きを出したいので、スカスカにならないようにウエイトは低めに設定。トップと顔まわりにレイヤーを入れて、動きやボリュームが出やすいようにしています。モデルさんは細く柔らかい猫っ毛なので、梳き過ぎはNGです」(NOGUCHIさん)。
<スタイリング方法>顔まわりと表面のリバース巻きで華やかさアップ!
「あご横のボリュームと動きは、顔まわりと髪表面のリバース巻きによるもの。ここで華やかさを出す分、下半分は内巻きのみにして、まとまりと品の良さを演出しましょう。トップはぺたんとしないように、分け目はぼかして」(NOGUCHIさん)。
<STEP.1>トップにカーラーを巻く
頭頂部に2カ所、4cmのカーラーを後ろ向きに巻く。
<STEP.2>ハチ下を内巻きにする
髪をハチで上下に分け、32mmのヘアアイロンで下半分を内巻きにワンカール。
<STEP.3>ハチ上をミックス巻きにする
顔まわりの髪は中間から毛先までリバース巻き。残りは7割を外巻き、3割を内巻きでミックス。
<STEP.4>トップにボリュームを出す
トップのカーラーを外す。手のひらにワックスをのばし、トップの髪になじませてふんわりさせる。
<STEP.5>全体にスタイリング剤をもみこむ
手のひらにワックスをのばし、下から持ち上げるようにもみこんで毛先の動きをホールド。
<スタイリングのコツ>
- トップにカーラーを巻く
- 強く巻き過ぎない
- 巻きをしっかりほぐしてスタイリング
「スタイリング剤は、毛先の動きを程よくホールドしてくれる固さのものがおすすめ。ボリュームが気になるエイジングヘアには油分NG。スタイリング剤をつけすぎてペタッとならないように注意しましょう」(NOGUCHIさん)。
逆三角形顔カバーヘア|40代髪のボリュームダウン改善!華やかミディアムスタイル
- TEXT :
- Precious.jp編集部