【目次】
- 【1】フェイスラインをスッキリ見せるくびれミディアム
- 【2】顔のバランスを美しく見せるくびれミディアム
- 【3】エラ張りをカバーするくびれミディアム
- 【4】多毛硬毛の人におすすめのくびれミディアム
- 【5】ボリューム不足の人におすすめのくびれミディアム
【1】フェイスラインをスッキリ見せるくびれミディアム
■髪を首に沿わせるだけで、もたついて見えるフェイスラインがすっきり!
\suiの中西雄二さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:田中まい子さん(43歳/会社員)の場合
ボリュームのないペタンコな頭頂部と動きのない重たい毛先は、フェイスラインのゆるみをいっそう強調します。suiの副店長 中西雄二さんは「頭頂部は根元から髪を立ち上げ、毛先を外はねにしてメリハリをつけると軽さが生まれ、フェイスラインも引き締まって見えます」と断言! それでは、フェイスラインをすっきりとした印象に見せることができる、詳しいスタイリングテクニックを教わります。
田中さんの髪質は1本1本が硬くて毛量もあるのが特徴。「毛先に影響が出ないように、内側でしっかり毛量を調整しておくと、ご自身でもスタイリングしやすくなります。また、髪の表面にレイヤーを入れることでシルエットにくびれがつくりやすくなり、毛量が多くても重たい印象になりません」(中西さん)。
<スタイリング方法>毛先を1.5カールの外巻きにしたら、表面の毛先は内巻きに
Aラインをつくるにはトップの立ち上がりも重要。「裾の毛先を1.5カール外巻きにしたら、レイヤーを入れた表面の髪は根元を起こすように毛束を持ち上げながら、毛先を1カール内巻きにします。頭頂部の立ち上がりがないと、全体的に動きのない重たい印象になるので注意してください」(中西さん)。
<STEP.1>頭頂部の地肌を前後左右に擦りながらドライヤーで乾かす
<STEP.2>裾の毛先は毛束を真下に引っ張りながら1.5カール外巻きにする
<STEP.3>表面の髪は毛束を持ち上げながら毛先を内巻きに
<くびれレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- ドライヤーで乾かすときは頭皮を擦って毛穴を起こし、生え癖を正す
- 毛先を外はねすにするときは、毛束を真下に引っ張りながらカールさせる
- 表面の髪を内巻きにするときは毛束を持ち上げ根元を立ちあげる
「裾の毛先が横に広がり過ぎると、フェイスラインのもたつきが強調されてしまいます。外はねにするときは毛束を真下に引っ張ることを意識してください。ほんのちょっとのことですが、仕上がりに差が出ます」(中西さん)。
髪を首に沿わせるだけで、もたついて見えるフェイスラインがすっきり!
【2】顔のバランスを美しく見せるくびれミディアム
■顔まわりがふわっと軽やか。黄金バランスで魅せる優雅な大人のミディアムヘア
\BEAUTRIUM広尾店の上地未夢さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:友澤あみさん(45歳/会社員)の場合
面長顔の場合、長めの前髪をそのまま下ろしていると顔がより縦長に見えてしまうことも。今回この問題を解決してくれるのはBEAUTRIUM広尾店・スタイリストの上地未夢さん。上地さんによると「スタイリングのやり方次第で印象が劇的に変わる」のだそう。「大切なのは正面から見たときの立体感。前髪で顔が隠れてしまうと顔の長さを強調してしまうだけでなく、メリハリのないのっぺりとした印象になってしまいます。解消するポイントは、前髪を根本からふっくらと立たせて曲線を作り、顔まわりのシルエットを菱形に見せること。これで、のっぺりとした印象に立体感が生まれ、面長顔も目立ちません」(上地さん)。
菱形シルエットを作るためのプロセスは、たったの4ステップ。自宅で手軽にサロン帰りの仕上がりを体感して!「ベースはブラントカットの前下がり。前髪を頰の位置でカットしているので、スタイリングで菱形シルエットが作りやすくなっています」(上地さん)。
<スタイリング方法>根本を立たせてコテで巻くだけと簡単!
「ドライヤーで前髪の根本を立たせるので、トップの根本は巻かなくても大丈夫。トップを根本から巻いてしまうと、頭が四角いシルエットになるので絶対にやめましょう」(上地さん)。
<STEP.1>ドライヤーで前髪の根本を立たせる
<STEP.2>サイドの毛先を外ハネに
<STEP.3>トップの毛先だけを巻く
<STEP.4>こめかみの中間を巻く
<くびれレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- 全体のシルエットは菱形を意識
- 毛先にくびれを作ると首元が綺麗に!
- スタイリング剤をつけすぎない
「巻き終わったら、毛先を中心にオイルをつけると◎。毛先のパサつきや広がりを抑えることでツヤとまとまりが生まれます」(上地さん)。
くびれシルエットで小顔に! 美人見えする「菱形ミディアムヘア」
【3】エラ張りをカバーするくびれミディアム
■ベルのようなフォルムで菱形に。輪郭補整するミディアムヘア
\Beauty Connection Ginza Hair Salon 店長・石橋千紘さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:猪岡祥子さん(41歳/フリーランスPR)の場合
エラが気になるベース型さんは、フェイスラインを髪で隠そうとしがち。Beauty Connection Ginza Hair Salon 店長・石橋千紘さんによると、「エラを髪でわざと隠すと、顔型が四角く見えて逆に目立つ」のだとか。「エラは隠すのではなく、顔周りの髪で補整してあげましょう。サイドの髪をエラの角度より上げることで、フェイスラインが上がって見えます。さらに前髪を内側に一度くびれさせれば、菱形フォルムが作れます」(石橋さん)。
すると、顔周りの髪が細くなりボリュームダウンしてしまう人にもうれしい効果が。「40代になって顔周りがボリュームダウンすると、動きが出にくくなります。菱形フォルムになるように段をつけてカットすると、顔周りに動きが出て華やかな雰囲気に」(石橋さん)。菱形フォルムを作るにはスタイリングも重要!ぜひチェックして。「肩につく位の長さで、アウトラインはフラットに。表面には角を取る程度に、軽めのレイヤーを入れています。前髪はアゴ下に設定し、段をつけて顔周りに動きをプラス。巻くだけで動きが出しやすくなります」(石橋さん)。
<スタイリング方法>顔周りは菱形シルエットを意識!外ハネでおしゃれに
「もみあげ辺りの一束をS字になるように巻くことで、菱形シルエットを作れます。前髪を外に巻くだけだと古く見えるので、一度内巻きにしてから外に巻くと自然と菱形におさまりますよ。ミディアムはもともと肩でハネやすい長さなので、最初から外ハネにスタイリングすると、おしゃれ&首が細く見えて一石二鳥です」(石橋さん)。
<STEP.1>全体の毛先を外ハネにする
<STEP.2>トップの髪をワンカール
<STEP.3>もみあげをS字に巻く
<STEP.4>前髪を内巻きにワンカール
<STEP.5>前髪を中間から外巻きに
<くびれレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- 全体の毛先を外ハネにする
- 顔周りの動きで華やかさをプラス
- 保湿力のあるスタイリング剤を使う
「毛先がパサついて見えないように、オイルやバーム、クリームタイプなど保湿力のあるスタイリング剤を最後になじませて」(石橋さん)。
顔周りの動きで華やかに!薄毛もエラ張りもカバーする「ベル型ミディアム」ヘア
【4】多毛硬毛の人におすすめのくびれミディアム
■量が多くて硬い髪でも「ゆるふわ」印象になれる、ミディアムヘア
\SUNVALLEY 店長・忠本功さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:緒方未歩さん(41歳/主婦)の場合
ボリュームがあり過ぎる髪をバランスよくまとめるには、ただ抑え込めばいい…というわけではありません。膨らませる部分と抑える部分にポイントがあるようです。SUNVALLEY店長の忠本功さんは、「どんなに毛量があっても、トップとこめかみあたりはペタッとなりがち。トップは髪の根元を立ち上げるようにスタイリングをし、耳の下にレイヤーを入れてボリュームアップさせる工夫が必要です」とアドバイス。
それでは、毛量が多くてもこなれたスタイルになるプロ技を教わります。毛の1本1本が太くて硬いうえに、量もたっぷりある緒方さんの髪。「柔らかさが出にくい髪質だからこそ、くびれやカーブをつけて柔らかさを表現したスタイルがおすすめです」(忠本さん)。また髪色で柔らかさを表現するのもひとつの手段。「アッシュ系でカラーリングすると、髪に光が当たったときにで透け感が出て、柔らかなニュアンスが生まれます」(忠本さん)。
<スタイリング方法>ペタッとなりやすい頭頂部は根元からしっかり立ち上げる
どんなに毛量があっても、ペタッとしやすいのが頭頂部。「濡れた髪をドライヤーで乾かす段階から根元を立ち上げる準備が必要です。毛穴をフラットな状態に戻してからスタイリングをすると髪の立ち上がりが長持ちします」(忠本さん)。
<STEP.1>分け目と逆方向に毛束を傾けて髪を根元から起こす
<STEP.2>はちから上の髪をカールアイロンに挟みリバース巻きに
<STEP.3>頭頂部の髪の根元をつかみ、毛束の内側にスタイリング剤をスプレー
<くびれレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- どんなにボリュームがあってもむやみに抑え込まず、メリハリをつける
- ペタッとなりがちなトップとこめかみの髪はボリュームアップさせる
- トップは髪を乾かす段階から根元を立ち上げる準備をする
「こめかみあたりに影ができると、髪のボリューム不足が強調されます。髪がこめかみにかかるスタイルなら影が見えなくなると同時に、トップのふんわり感を印象づけられます」(忠本さん)。
量が多くて硬い髪でも「ゆるふわ」印象になれる、くびれミディアム
【5】ボリューム不足の人におすすめのくびれミディアム
■旬の「外ハネ」ヘアで、ハリがなくペタッとする髪を救う!
\naturaの杵淵雅也さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:丸尾雅子さん(37歳/主婦)の場合
ミディアム丈になると、髪の重みでペタッとした遊びのないスタイルになりがち。そんな髪悩みに応えてくれるのが、natura店長の杵淵雅也さん。「根元から立ち上がりをつくることが重要です。そのためにも、スタイリングをする前に髪の根元を起こすようにブラッシングをしてください。このひと手間で、仕上がりがぜんぜん違います。あとは顔まわりの髪をサイドに膨らませるように外はねにすると、空気感のあるスタイルになります」(杵淵さん)。
ふんわりとした立ち上がりをつくるポイントを教わります。猫っ毛でハリが出にくい丸尾さんの髪。「すぐにペタッとしてしまうので、トップにレイヤーを入れてボリュームが出やすいようにするスタイルがおすすめです。ボリュームゾーンを上にもってきて、首のあたりでくびれをつくるシルエットにすると、首とあごのラインがすっきり見える効果があります」(杵淵さん)。
<スタイリング方法>顔まわりの髪を根元から立ち上げ、ふんわり感をつくる
スタイリングの最初にブラッシングをして、髪の根元を起こすのがポイント。「オールバックにするように、髪全体を後ろにとかしつけます。これだけで髪の根元が起きるのでスタイリングしやすくなります。スタイリングも長持ちしますよ」(杵淵さん)。
<STEP.1>髪全体を後ろにとかす
<STEP.2>顔まわりの髪の根元にドライヤーをあて、根元を立ち上げる
<STEP.3>カールアイロンで毛先を1カール外はねにする
<くびれレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- スタイリング前のブラッシングで根元を起こす
- 顔まわりの髪は根元を立たせてふんわり感をつくる
- 毛先の外はねでシルエットのくびれを強調する
「髪の表面や毛先だけスタイリングをしても、長持ちしません。ブラッシングやドライヤーで髪の根元を起こして空気を含ませるようにしておくと、ふんわりとしたシルエットがキープできます」(杵淵さん)。
- TEXT :
- Precious.jp編集部