「たねおすうま」とは読みません!「種牡馬」ってなんと読む?
明日・9月16日は『日本中央競馬会発足記念日』です。1954(昭和29)年のこの日、日本中央競馬会が発足して以来、競馬の健全な発展、畜産の振興、国や地方公共団体の財源の確保、馬文かの普及、スポーツとしての楽しみの提供などを統括しています。競馬は、なんと、古代ギリシャではオリンピックの種目にもなっていた、大変歴史の古い競技で、近代競馬の形式は、17世紀末期にイギリスで確立したと言われています。昨今の日本では、馬文化への興味から競馬をたしなむ…という女性も多いようですね。
…というところで、1問目のクイズにまいりましょう。
【問題1】「基礎牝馬」ってなんと読む?
「基礎牝馬」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:『競馬用語辞典』(JRA)によれば、「同じ牝系に属する馬のグループ(ファミリー)から多くのすぐれた馬が輩出されている場合、そのファミリーの原点となった牝馬を基礎牝馬と言う」と解説されています。
<使用例>
「あら、この馬は、先ほどのレースで1位を獲った馬と基礎牝馬が同じなのね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 基礎牝馬(きそひんば)です。
競走馬は、血統を重視する向きがございますので、「基礎牝馬(きそひんば)」のような言葉があるのですね。競馬では牝(めす)の馬を表現する際、「牝馬(ひんば)」という呼び方が通例です。
…というところで2問目にまいります。
【問題2】「種牡馬」ってなんと読む?
「種牡馬」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:『競馬用語辞典』(JRA)によれば、「父馬のことで、より速く、強い馬を作り出すために競争成績のすぐれた馬、血統のよい馬が選定される」と解説されています。
<使用例>
「まあ、あの名馬が種牡馬の仔馬を所有していらっしゃるの!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 種牡馬(しゅぼば)です。
競馬の世界では、牡(おす)の馬は「牡馬(ぼば)」と呼ぶのが通例になっています。ちなみに、馬の品種のひとつ「サラブレッド」とは、イギリスで長い間かかって競走馬として作り出された品種を指し、「純血」という意味を持ち、「完全に育て上げられた」ということを表しています。そして、現代の競走馬の大まかな定義としては「連続8代にわたってサレブレッド交配された馬」と決められているそう。ちなみに、現代の世界中のサラブレッドは、父系の系統が、すべて、17~18世紀のイギリスで活躍した3頭の牡馬にさかのぼれるそうで、この3頭は『サラブレッドの3大始祖(3大父祖)』と呼ばれています。
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本日は、9月16日『日本中央競馬会発足記念日』にちなんで、競馬に関連したトリビアと、
・基礎牝馬(きそひんば)
・種牡馬(しゅぼば)
など、「馬」に関連した日本語の読み方についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/JRAウェブサイト/みんなの乗馬ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱