【目次】
内面が美しい女性の特徴的な習慣【6選】
年齢を重ねると、内面からにじみ出る魅力がどんどん重視されるようになりますよね。素敵な女性は、立ち振る舞いやオーラが違います。せっかくなら、自分も周囲の人から「上品な人」と思われるようになりたいものです。ただ、内面は外見のように取り繕うことができません。どんなに猫をかぶっても、ちょっとしたしぐさや言動からすぐに見抜かれてしまいます。そのため、自分ひとりでどうにかしようと思わないほうが無難。本気で品格や品性を高めたいと思ったら、プロのアドバイスに従うのがいちばんなのです!
というわけで今回は、20年にわたり、首相や大臣など800人を超えるVIPをアテンドした経験を持つ、コミュニケーション・コンシェルジュの吉田正美さんから、周囲から上品と認められるようになるための6つのいい習慣を教えていただきました。
ぜひ以下の6つを毎日意識して、少しずつ品のある女性になっていきましょう!
【1】手の表情を大切にする
書類を渡す、名刺交換するなど、ひとつひとつの動作がエレガントな女性っていますよね。がさつに見える女性とどこが違うのかというと、ポイントは“手の表情”にあるようです。
「顔だけでなく、手の表情も意外とよく見られています。まずは、指先をそろえて小指と薬指に少し力を入れることを意識しましょう。そして、書類などの授受では、手のひらに卵をひとつ乗せるのをイメージします。すると、手のひらに自然なまるみが出て、やわらかくしなやかな印象を与えることができるのです。もちろん、書類や名刺に限らず、何か物を持ったり扱ったりするときは片手ではなく、両手を使うこともお忘れなく」(吉田さん)。手を使う動作では、指先にまで神経を行き渡らせるようにしましょう。
【2】姿勢をよく保つ
男女を問わず、品格のある人は、まちがいなく姿勢がいいと吉田さんは主張します。「姿勢とは“姿”に“勢い”と書きますが、姿勢がよいかどうかで、その人の印象は大きく異なります。猫背の人は、覇気がなく見えますが、姿勢のよい人は姿に勢いがあり、オーラのある人物に見えるのです。
姿勢をよく保つには、まず自身を360度全方位から見られていることを意識しましょう。歩く際は、目線を前へ。おへそと背中を同時にへこませて、ウエストを細くすることをイメージすると、凜とした姿勢になりハイクラス感をまとうことができます。そして、自分では見落としがちなのですが、後ろ姿にも注意しましょう。外出前に合わせ鏡で自分の後ろ姿を見て、服にほつれがないか、左右どちらかに重心が傾いていないかなどチェックしてみてください」(吉田さん)。とくに最近は、スマホの利用過多で、姿勢の悪い人がどんどん増えているといいます。そんな時代だからこそ、背筋を伸ばして颯爽と歩けば、一目置かれる存在に! もちろん、歩いているときだけでなく、オフィスでデスクワークをしている際も、できるだけよい姿勢を保つようにしましょう。
【3】本気の笑顔を出す
エレガントな女性は、笑顔も素敵ですよね。相手に好印象を与えるためには、笑顔のトレーニングも心がけましょう。「笑顔には、本気の笑顔と嘘つきの笑顔があります。本気の笑顔は、まずは口角が上がり、次に頬が上がり、そして目元が緩む、というように、下から上へと自然な動きがあります。他方、嘘つきの笑顔というのは、口角と目が同時に動き、目が笑っていないように見えるのです。嘘つきの笑顔、いわゆる”つくり笑い”になってしまうのは、表情筋がこわばっていることも一因だと考えられます。日頃から口角を上げることを意識して、本気の笑顔を出せるように表情筋を鍛えましょう。鏡の前でやってみるだけでなく、職場などで自分からニコッと笑いかけて、あいさつする実践を積むことも大切です。笑顔は先手必勝と心得ましょう」(吉田さん)。
笑顔に自信のない人もどうかあきらめないで。今はぎこちない嘘つきの笑顔しかできなくても、表情筋を鍛えれば、誰からも愛される上品な笑みを浮かべることができるようになるでしょう。
【4】メリハリのある動作を心がける
優美なふるまいのためには、複数の動作を同時に行う“ながら動作”は極力避けましょう。「ながら動作の典型例は、歩きながらのあいさつです。立ち止まらずにあいさつをすると、動作が流れてしまい、粗雑な印象を与えかねません。所作のひとつひとつに心を込めて、動作を止めて敬意を払うことを“ストップザモーション”といいます。あいさつする際は、立ち止まり、顔だけでなく体まできちんと相手に向け、誰に向けてのあいさつなのかを、しっかりと伝えることを意識しましょう」(吉田さん)。
ただ、動作を止めるだけでなく、意識を相手に向けることによって、より品格ある美しい所作に見えるということですね。慌しくて思わず“ながら動作”をしてしまいそうな状況ほど、深呼吸してストップザモーションを心がけましょう。
【5】別れ際に心を乗せる
大切な商談の際などに、相手と別れた瞬間、ふと気が緩んでしまっていないでしょうか? 真に上品で気遣いのできる人は、別れ際こそおもてなしに心をこめるといいます。
「“出迎え三歩、見送り七歩”ということわざがあります。お客様をお迎えするときは、三歩前に進み出る。別れ際はさらに進み出て、相手の姿が見えなくなるまでお見送りするという意味です。
“本日はありがとうございました”とお客様を送り出した瞬間、すぐにきびすを返したり、油断して疲れた表情になったりしたのを、もしお客様に見られたら? きっとそれまでの態度とのギャップに落胆させてしまうことでしょう。他方、お客様が振り返ったとき、笑顔でお見送りをしている姿があれば、“自分は本当に大切にされている”と感じられて、そのお客様にとってあなたは忘れられない存在となります」(吉田さん)。
もちろん、ビジネスだけでなくプライベートにおいても、別れ際に心を乗せることは大切。解散したら即、スマホをチェック……のような、落ち着きのなさを晒すのではなく、ゆったりとした心で相手を見送りましょう。
【6】自分を大切にして常に向上心を持つ
“品がある”とはどういうことか突き詰めると、相手に対する思いやりだと換言できます。では、人に対して思いやりを示せるようになるには、どうすればいいのかというと、まずは自分を大切にして、心に余裕をもつことが欠かせません。
「たとえば、食事はいいものを口にする。爪や髪など見た目のセルフケアをする。ラグジュアリーなホテルやレストランで上質なサービスを受ける。これらは全て自分を大切にする行動です。さらに、身銭を切ってセミナーを受講したり、専門家によるカラー診断を受けて、自分に似合うファッションを追求したりなど、ハイクラスの女性は、自分を大切にしているからこそ、内面も外見も磨き上げることに余念がありません。このように、自分を大切にすると、他者からの評価も高まり、どんどん自己肯定感が高まります。もちろん、自身を客観視すればするほど、自分のダメなところも見えてくるでしょう。ただ、自己肯定感の高い人は、そんなダメな自分も受容することもできるので、軸がぶれずに凜とした美しさがあります。そして、自分を受け入れているからこそ、周囲の人たちにも優しく接することができるのです」(吉田さん)。
まずは自分に対して優しく。「どうせ自分なんて」と自己卑下するのではなく、「自分は価値のある人間なんだ」という認識をもちましょう。そんなすばらしい自分にとって、ふさわしい日々の過ごし方は? 周囲の人への接し方は? その気づきこそが品格ある女性への第一歩かもしれません。
今よりさらに魅力が輝く!どんどん「上品な女性」になる6つの良習慣
内面が美しい女性はしないNG行動【6選】
年齢を重ねると、若い頃と違って何かに打ち込めなくなりがち。仕事でもプライベートでもマンネリを感じる女性も多いもの。その一方で、年をとっても若々しく「◯歳とは思えない!」と驚かれるほど魅力的な女性もいます。研修、講演などの講師として約26年にわたり、10万人以上を指導してきた戸田久実さんは、著書『働く女の品格 30歳から伸びる50のルール』のなかで、何歳になっても魅力的に成長し続け、周囲から際立っている女性に欠かせないものは「品格」だと語っています。
できることなら、この目に見えない「品格」を手に入れたいですよね。一体どうすれば、品格のある女性になり、本当の美しさを手に入れることができるのでしょうか? 戸田久実さんから、そのためにやってはいけない6つのNG習慣を教えていただきました。
【1】うまくいかないことにとらわれる
うまくいかないことは、なぜか重なるもの。「新規提案が通らない」「顧客からのクレームが続く」「体調を崩す」など、忙しい日々の中でいくつかの悪い要素が重なると「私のやり方が悪かったのだろうか」「私が何か悪いことをしたのだろうか」と悩んでしまう人がいるものです。しかしこれは、大きな間違い。悪い事象にばかり目を向けたために、余計なストレスがたまり、前向きに物事を捉えられなくなっているのです。そのために注意が散漫になり、新たなミスを生むということも……。
「もちろん、自分に明らかに非があるなら別ですが、そうでないなら、うまくいかないことが立て続けに起こっても気にしない。というのも、逆にラッキーな出来事が続いたからといって、そこで原因を深く考えたりはしませんよね。これと同じことです。そうは言っても、実際は、そんなふうに上手に切り替えられないときもあるでしょう。そんなときは、逆にうまくいっていること、いいことに目を向けてみましょう。小さな成功体験、ラッキーだと感じたことに目を向けてみるのです。それを書き留めておくのも効果的です。
そうすると、うまくいかないことばかりでなく、いいことも起きているのだと実感できますよ。もちろん、無理にうまくいかないことから目をそらす必要もありません。失敗も後々の自分に必要な経験だと思うと、また違った感じ方もできるのではないでしょうか?」(戸田さん)。大切なのは、トラブルを解決し、失敗を今後のために生かすこと。過ぎたことをうじうじ悩まず、同じことを繰り返さないためにできることはないのか、再発防止策を考えておきましょう。トラブルをひとつ解決することで、あなたの経験値は上がっていくのです。
【2】ロールモデルを「無理に」探す
どんなふうにキャリアを積んでいきたいのか、どんな人生を歩みたいのか、お手本となる生き方の「ロールモデル」。自分の理想にぴったりな目標となる人がいればいいのですが、そんな素敵な人生の先輩が身近にいるとは限りません。戸田さんに寄せられる女性からの相談の中には、「近くにロールモデルがいない」という悩みが多いのだとか。しかし、ひとりひとりの人生が多様化しているこの時代に、無理にひとりのロールモデルを探す必要はありません。まったく同じような仕事をして、まったく同じような生活を送っているという人はほとんどいないのですから、ひとりの完全なロールモデルを探すのは不可能なはず。
「私の場合は、そもそも講師として独立して、結婚、出産もして……というキャリアを選んでいる人自体が身の周りに見当たらなかったので、はじめから、自分にぴったりのロールモデルを見つけるのは難しいだろう、と割り切っていました。だったら、カスタマイズしようと。仕事の仕方、考え方などは、女性に限らず男性の先輩方のやりかたも参考にして、オリジナルのロールモデルを描いていましたね」(戸田さん)。無理にロールモデルを探すのではなく、自分のライフプランを考えながら、「この人のこのやり方はいいな」と複数の先輩たちをお手本にしていきましょう。もっとも大切なのは、自分がどう生きたいのか、どんな自分でありたいか、ということなのですから。
【3】赤裸々な打ち明け話をする
取引先との食事会や職場の飲み会などでアルコールが入ったりすると、つい自分の悩みや恋愛話などをしてしまうことがあります。ちょっとした失敗談や打ち明け話であれば、相手から親しみを持たれたり、心の距離感を縮める効果もあるもの。だからと言って、どんなことでも包み隠さず話していい、というものではありません。特に恋愛の話や性にまつわる話というのは非常にデリケートなため、どこまで話をするのか、それを話していい相手なのかを見極める必要があります。
「長く付き合っている親友などなら別ですが、仕事上のお付き合い、まだ知り合って間もない相手に、複数人が集まる場で赤裸々に自分をさらけ出すのは、考えものです。人前でいきなり下着姿になるようなものですから。面白がられはするかもしれませんが、たいていの場合は品のない人だと思われておしまいです。 また、恋愛や性の問題は、多くの場合、相手がいるということも忘れないでくださいね。あなたのひと言で、大切な恋人やパートナーのプライバシーまで勝手に開示したりしていませんか?」(戸田さん)。
生きている以上、プライベートの出来事で感情が浮き沈みすることはあります。それを話すことで心が落ち着くこともありますが、それをその相手に話すことが適当なのかは、見極めなければなりません。打ち明け話をするときは、さらけ出す内容の深さと相手との距離感とのバランスを誤らないようにしましょう。
【4】人前で身体を「緩める」
打ち合わせ中やプレゼン中など、人と一緒に何かをしている“オン”のときは、誰もがピシッとしています。しかし、仕事を終えて帰宅する時や、友人や恋人と別れて電車に乗るときなど、つい気が緩んで、体まで緩んでしまっていませんか? 気を抜いた仕草や姿勢は、他人から見るととてもだらしなくて、安っぽい印象を与えてしまいます。
「たとえば電車の中で脚をだらしなく広げて座っていたり、口を開けて寝ていたり、会議や打ち合わせ中に靴を脱いでいる……。いくらきれいにメイクしておしゃれに気を遣っていても、一瞬で印象は台無しですね。職場やお手洗いなど、より閉じられた空間でも同じこと。席を立った後に椅子が出っ放しにしたり、手を洗った後の洗面台を水浸しにしていたり、落ちた髪の毛をそのままに立ち去ったりする姿は、他人から見ると気持ちのいいものではありません。知り合いの目がないと気が緩みがちになるので、とくに注意が必要です。面と向かって話しをしているときよりも、あなたがひとりでいるときのほうが、他人からはしぐさや行動がよりくっきりと見えるものなのです」(戸田さん)。
たとえその人が知り合いでなくとも、目の前にいる人からどう見えるか人の目を意識したり、次に使う人のことを想像したりすることが、美しいふるまいの練習となるのです。誰も見ていないと思うときでも、品のある行動を心がけたいですね。
【5】鏡の前で「正面」しか確認しない
人前に出るとき、人は鏡の前でヘアスタイルやメイクを直し、トップスを整えるもの。しかし、ちょっと待ってください。そのチェックは全身まで行き届いていますか? 他人の目線はあなたの正面ばかりではなく、後姿や横のライン、足元や頭のてっぺんまでチェックする可能性があります。
「つま先から、頭のてっぺんまでチェック。自分からは見づらいのですが、足元は意外に相手の目に入るものです。汚れはもちろん、靴のかかと、つま先まですり減っていないか?を、自分の目で確かめてください。髪のカラーリングをしている場合は、頭の上を鏡で映し、根元に染めていない部分が出てしまっていないかもこまめに確認しましょう。洋服は、ほつれ、シミ、シワ、毛玉、などはないかはもちろん、着たときに全体のラインがどう見えるか、後ろや横からも、360度の視点でチェックしてみます。これは洋服を買うときから気をつけたいポイントです。いくらお気に入りの服でも、身体にフィットしていないと素敵に見えません」(戸田さん)。
また、着ているものが体にフィットしていておかしなところがないか?だけでなく、着ているものがこれから向かう相手先にふさわしい服装かどうかを確認することも、大切です。訪問先の企業が華美な服装やネイルなどが禁止、という場合であれば、訪問する側も配慮する必要があります。特に相手が女性の場合は、アウェイの状況をつくってしまう恐れもあるので、身だしなみには配慮しなければいけません。出かける際には、ドレスコードにも配慮しながら、全身を360度チェックする習慣を持ちましょう。そうすれば、あなた自身も自信を持って人前に出ることができます。
【6】無難なものばかり求める
ある程度年齢を重ねると、自分のスタイルとして髪型やメイク、ファッションのテイストが決まってくることがあります。なかには、10年以上も同じ髪型やメイクをしているという女性もいるそうです。「恋人にこのヘアスタイルが似合うと言われたから」、「デザインジャケットやフレアスカートなどかわいらしい雰囲気の洋服が似合っていると言われたから」、「髪型を変えるとメイクやファッションのテイストも変えなくてはいけなくて面倒だし、それが似合うとも限らない」など、その人が無難なスタイルを続けている理由はさまざま。ですが、流行は日々変化し、自分の年齢や置かれている立場や環境も、その時々によって変わってきています。選ぶべき髪型やメイクも、どんどん変わるものなのです。
「誰でも、長年馴染んでいるもの、いつものパターンを変えるのは抵抗があるものです。ですが、10年経てば世の中の流行も、あなた自身も確実に変化しているものです。常に流行を追いかけ続けなければならないわけではありませんが、10年もメイクや髪型を変えなければ、他人からは野暮ったい印象に見えても仕方ありません。もちろん、年齢とともに肌のハリ、質感や体型も確実に変わりますから、以前と同じメイクやファッションが似合うとは限りません。仕事の場面では、立場も変わることもあるでしょう。たとえば、カチッとしたスーツを着用した男性役員たちの前でプレゼンするとしたら、あなたはどんな服装で挑みますか?ある女性管理職(40代)は、30代前半くらいまでをターゲットとしたブランドの、フレアスカートにかわいいフリルが付きのジャケットをこれまで選んでいたそうです。管理職研修の際にアドバイスを求められたこともあり、その企業のトーンや、管理職にふさわしいコンサバティブなスーツをおすすめしました。実際に彼女が服装を変えてみたところ、上長から『インテリジェンスを感じるようになった』とコメントがあったそうです」(戸田さん)。
どんなファッションやメイクが今の自分にふさわしいのか、自分の魅力を最大限に引き出してくれるのはどんな服やメイクなのかがわからない場合は、プロの手を借りるという手もあります。プロのパーソナルスタイリストがショッピングに同行してくれるサービスなどもありますし、ショップの店員さんやビューティーアドバイザーさんに、ファッションやメイクのアドバイスをもらうこともできます。いつもの無難なスタイルをやめて少し変化を取り入れてみることで、新しいきれいや立場にふさわしい印象を手に入れることができるのです。忙しい日々の中、美容やファッションに気を使っているつもりながらも、ついつい品を忘れてしまうことはありませんか? 品や品格というものは、すぐさま身につくものではありません。日々の生活のなかで意識してふるまうことで、少しずつ体に染み込んでいくものなのです。普段のふるまいや考え方を見直していくことで、本当に品格のある女性に近づいていけるはずですよ。
本当に美しい人はココが違う!品格が下がるのでやめた方がいい「NG習慣」6選
内面美人になる考え方【2選】
普段、年齢を理由にネガティブな言葉を発したり、ネガティブな表情になってしまったりしていませんか? 無意識にしてしまっているかもしれません。そこで今回は、プラス思考を持ち、輝く女性でいるための基本要件である「自分の強みを10個挙げる」、「短所を長所に置き換えることでコミュニケーション能力を高める」など、輝く女性になるための具体的な方法を、元資生堂 執行役員常務で、現在は講師も行う関根近子さんに教わります。
【1】自分の強みを10個挙げる
関根さんが提唱している、プラス思考になって輝く女性になるための方法を教えていただきました。ひとつ目は「自分の強みを10個挙げる」です。「プラス思考とは、“どんな状況においても有(在)るものを見い出そうとする思考”のことです。苦難や突発的な苦境においても、“まずは事象を受け入れ解決策や希望を見出そうとする視点・思考”と捉えています。また、コトだけではなく対人においても同じことが言えます。対人の場合、“相手を長所(有るもの)から捉えられる”ことが重要です」(関根さん)。
「私の知人・友人の素敵な人で尊敬できる人は、地位や年齢にかかわらず、常に相手に温かい関心を寄せてくれる思考を持っています。そのために必要な要件が『自分の強みを最低10個は認識しており、さらに、一個一個を磨くor増やす努力をし続けること』です。作家の五木寛之氏の言葉に“愛はナルシシズムからはじまる”というフレーズがあります。自分を愛していない人に人を心から愛することはできない。自分を憎んでいる人は他人をも憎むと言っています。つまり、自分を長所から捉えられる人は、他人を長所から捉えることができる、ということです」(関根さん)。
■傲慢にとられないためのコツ
しかし、自分の長所をいざ10個も挙げるとなると、なかなか浮かんでこないかもしれません。「これまで多くの人に研修をしてきましたが日本人はなかなか書けませんね。この理由のひとつは日本の文化として『謙遜することが美徳』と言われ育ってきたためと考えます。自信を持つということは“私はできる”と信じ、そのための努力を惜しまない人のこと。決してネガティブなことではないのです。だだし、傲慢にとられるのは避けたいものです。傲慢にとられないコツは、
・自分が素晴らしいと思う心の割合:49%
・相手が素晴らしいと思う心の割合:51%
のように、2ポイント多く相手に心を寄せることです。自分の長所、強みをしっかりと自覚し、さらに磨き増やす努力をすることは、言い換えれば『過去の自分』に常に挑戦することであり成長を自覚する喜びの積み重ねでもあります」(関根さん)。
■これから、長所を増やそうとする人へのアドバイス
「他人と比較するのではなく、常に過去の自分と比較すること。他人と比較するとできない自分を恥じたり、自信をなくしたりして続きません。『知らなかった知識を増やす』『できなかったことができるようになる』ことに喜びを感じることが大事です」(関根さん)。
【2】短所を長所に置き換える
輝く女性になるためのふたつ目は、「短所を長所に置き換えることで、コミュニケーション力を高めること」です。「よく、短所と長所は背中合わせと言われます。つまり、度合いや捉え方次第で変わってくるのです。たとえば、“重箱の隅を楊枝でほじくるような嫌な人”は、見方を変えると『きめ細かく人が見逃すことも気が付く人』になります。これと同様に、
短所:飽きっぽい人 → 長所:モノごとに執着しない。好奇心旺盛な人
短所:頑固な人 → 長所:信念のある人
など、常に思考回路に“→”を置いて“嫌な性格”と感じたときに、長所に置き換えたらどうなのかしら、見方を変えてみると、そのあとが楽になります」(関根さん)。
【輝く女性になるために必要なその他のこと】
そのほかにも、輝く女性になるために必要なことを関根さんは次のように話します。「私見ですが目が輝いている人は年齢にかかわらず、活き活きキラキラして素敵だと思います。目をキラキラ輝かせるには、脳内ホルモンβエンドルフィンやドーパミンが大きく作用するといわれています。これらのホルモンを分泌するために私が日々実践していることは“感動・喜ぶ・笑う・感謝する・達成感を味わう”です。自分から積極的にこれらを意識して実践することで、目の輝きが変わってくるのです」(関根さん)。
いかがでしたか? プラス思考で輝く女性になるためには、まずはそのプラスになりきれない部分を対策することが大切。自信を持って、傲慢にならないコツをしっかりと体得し、輝く女性を目指しましょう。今からでも決して遅くはありません。
ネガティブな言葉で老けてしまう?輝く女性になれる「プラス思考」の育て方
- TEXT :
- Precious.jp編集部