横柄な人――あなたの周りにもいませんか? 一緒に仕事をするチームのなかに、あるいは取り引き先に、そういう態度の人がいると仕事の士気も下がります。今回はこの「横柄」に立ち向かうべく、言葉の意味をよく理解し、その現場の雰囲気を壊さずよい方向にもっていくよう“大人の語彙力”で対処する方法を学びます。

【目次】

「横柄な人」にならないよう、態度と言葉遣いにご注意を!
「横柄な人」にならないよう、態度と言葉遣いにご注意を!

【「横柄な人」とはどんな人? 】

■「横柄」の読み方

「横柄」と書いて「おうへい」と読みます。「よこがら」ではありません。「押しが強い人柄」という意味の「押柄(おしから)」の音読みに由来し、「おう」に「横」や「大」を、「へい」に「平」の字を当てることも。現在は一般的に「横柄」を使用しています。

■「横柄」の意味

おごりたかぶって、人を見さげたり無視したりする態度をとること。偉そうな態度をとること。威張って無礼であること。そのさまをいいます。「横柄な人」や「横柄な態度」というように使います。

【知らずに「横柄な人」にならないために…「横柄な態度」5つの特徴】

「優位でいたい」「劣等感が強い」「人間関係を上下でしか測れない」といった心理や特徴が、「横柄」な態度となって表れます。具体的に「横柄な人」の特徴を挙げてみましょう。職場だけでなく、子供のPTAや習い事先でも、こんな人はいるものですが、ここではわが身もしっかり振り返ってみてください。

■態度が尊大

常にへりくだっている必要はありませんが、気遣いの気持ちはもっていたいもの。

■上から目線でものを言う

自分が上で相手が下とみて指図するように発言するのは、たとえそのような関係であっても品がありませんね。

■わがままがすぎる

「わがまま」とは、自分の思いどおり、意のままにふるまうこと。それがすぎると「横柄な人」になります。

■人より優れていることをひけらかす

「人より優れている」のはほめられるべきことですが、「自慢」も度を越すと「横柄な態度」となって表れます。

■自分が偉いと思っている

飲食店やショップで見かけることがあると思いますが、店員に対しての口の利き方がぞんざいだったり、気に入らないことに腹を立てて声を荒げたり…。大変恥ずかしい態度です。


【「横柄」と同じ意味で使える「類似語」「言い換え」】

■傲慢(ごうまん) ■尊大(そんだい) ■高飛車(たかびしゃ) 
■不遜(ふそん) ■高圧的(こうあつてき) ■権威的(けんいてき) 

「横柄」は主にその態度を表しますが、類似語の「傲慢(ごうまん)」は態度のほかに、「傲慢な性格」「傲慢な人柄」というように性格や考え方のことも表します。

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【対義語から学ぶ「横柄な人」の上手な対処法】

「横柄」の対義語は「謙虚」です。「謙虚」は、控えめでつつましいこと、素直に相手の意見などを受け止めることを指します。

「横柄な困ったちゃん」に場の雰囲気を乱さずスマートに対処するには、まずは冷静でいること。相手はなんらかの優越感に浸りたいわけですが、それを「なんとも思っていない」という態度で返すのです。ここは冷静に、謙虚に、が正解。下手(したて)に出る必要はありませんが、相手に肩透かしを食わせるのが得策です。それでもうまく対応できない場合は、できるだけ接点をもたないこと。接点ゼロは無理でも、相手の言動に心を揺さぶられることなく、感情をもたずに接したほうがいいようです。

 

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栃木県のある地域では「横着や怠惰なさま」を方言で「横柄」というので、かなりニュアンスが違いますね。いずれにしても「あの人は横柄だ」と思われないよう、日頃から言動は謙虚でありたいものです。

この記事の執筆者
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参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)/『デジタル大辞泉』(小学館)/『大人の語彙力大全』(KADOKAWA)/『心理学的に正しい! 人に必ず好かれる言葉づかいの図鑑』(宝島社) :