「手綱」って何と読む?「てつな」ではありません!
明日・10月11日は、『ハンドケアの日』です。「手(10)にいい(11)」の語呂合わせですね。最近、急に肌寒くなったことがニュースや天気予報でも話題にあがっています。例年、10月は相対気温が一気に10%以上も下がる変化の時期、かつ、乾燥が本格化する時期なため、「手肌の乾燥で悩んでいる人にハンドケアを意識し手荒れを予防するためにハンドクリームを塗り始める日としてもらう」ことを目的とした記念日として誕生しました。ハンドクリームは、テクスチャーや香りなどさまざまで、お肌の保護、という目的以上に、日常の一瞬に、癒しやリラックスを感じさせてくれるアイテムでもありますね。今年の気分に合った一品を楽しみに選んでみてくださいね。
本日は「手」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「手強い」ってなんと読む?
「手強い」という日本語の正しい読み方を、すべてお答えください。
ヒント:2通りの読み方がございます。それぞれの使用例を以下に示します。
<使用例A>
「このコンペのライバルはかなり手強いので、もう一段階、企画を練ってみましょう」
<使用例B>
「私は無実なのに、先方が勝手に犯人と決めつけて手強く追及してきて、本当に疲れたわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 手強い(てごわい/てづよい) の2通り です。
問題の使用例Aが「手強い(てごわい)」、使用例Bが「手強い(てづよい)」になります。「手強い(てごわい)」の意味は、「なかなか強くて油断できない」です。こちらは、日常会話でもしばしば登場する表現ですので「強い(こわい)」という読み方がわかれば、意味の理解は問題ないですね。「手強い(てづよい)」の意味は、「強い態度である。手厳しい」です。「手強い(てごわい)」は、相手の実力やスキルなどに脅威を感じている側の使う言葉ですが、「手強い(てづよい)」は、強硬な態度を示している状態を表現する言葉で、相手の実力やスキルというより、感情から発するような「責め方が厳しい」様子を表現する言葉です。使用するシチュエーションは似ていながら、ニュアンスの違う別々の言葉ですので、お気を付けください。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「手綱」ってなんと読む?
「手綱」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「人を動かし、また物事を処理する手加減」「馬具の一種」「ふんどし」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「私の母は、一見、おっとりした風でいながら、夫の手綱をとるのがすごく上手なのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 手綱(たづな) です。
「たづな」という言葉は知っていても、「手綱」という漢字表記を先に見ると結びつかない…という方もいらっしゃったのでは?「手」を「た」と読む言葉には、他に「手向ける(たむける)」などがございます。
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本日は、10月11日『ハンドケアの日』にちなんで、「手」という字の入った日本語から、
・手強い(てごわい/てづよい)
・手綱(たづな)
の読み方や意味についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱