2022年11月22日(火)~27日(日)の期間、「エルメス・イン・ザ・メイキング」展が、京都市京セラ美術館にて開催されます。

エルメスの職人たちの手しごとを通じて、メゾンのクラフトマンシップに宿る創造と革新に触れられる展覧会です。

世代を超えて紡がれるクラフトマンシップ「エルメス・イン・ザ・メイキング」展

開催の地となる京都は日本の伝統的な技術を伝承してきた職人が生き続ける街。過去から現在、そして未来へも継承されるものづくりの地と、エルメスの世代を超えて大切に紡いできたクラフトマンシップが深く共鳴し合っています。

今回開催される「エルメス・イン・ザ・メイキング」展では、エルメスのさまざまなメチエ(製造部門)の職人たちが、愛用の道具、素材、そして専門知識を携えてフランスからやってきます。

職人のアトリエさながらの落ち着いた展示空間は、「クラフトマンシップの伝統と文化」、「すばらしき素材」、「ものづくりの地に宿る力」、「”時”はエルメスの友」の4つのセクションで構成されており、メゾンの歴史と日常をつなぐ4つのテーマを表しています。

「エルメス・イン・ザ・メイキング」展ではエルメスの職人たちの技を身近で鑑賞できます。(C)Claus Troelsgaard

「エルメス・イン・ザ・メイキング」展ではその名の通り、エルメスの現代に生きるものづくりをありのままに紹介しています。職人たちの手が、長く愛用されるオブジェを丁寧に作り出すさまをご注目ください。

スカーフの絵柄のための精巧なシルクスクリーン製版や丁寧にプリントされた色彩、バッグ《ケリー》のゆるぎないサドルステッチや驚くほど多くの工程を重ねる手袋作り。
バッグの修理に求められる創意工夫と熟練の技術。
腕時計《エルメスH08》に命を吹き込み、《シェーヌ・ダンクル》のブレスレットにダイヤモンドを石留めするために必要な忍耐力。
純白の磁器の丸い縁に《セイロンのレオパード》を描く緻密さ。障害鞍《エルメス・ヴィヴァーチェ》を組み立てるための熟達した職人の手先。

卓抜した素材から生まれるオブジェは時とともに味わいと美しさを増し、手入れや修理を受けながら世代を超えて受け継がれるように作られています。

熟練した類い稀なるの職人の技術に注目! (C)Claus Troelsgaard

リズミカルな色に導かれながら会場を巡れば、あちこちで遊び心あふれるユニークなアクティビティが待っています。

このほかにも、訪れた人の興味や関心に合わせた体験ができるよう、五感を呼び覚ます手や指先を動かすワークショップ、皮革職人の道具を用いた楽器の演奏、ぬり絵なども用意しています。

また、持続可能な発展への、エルメスならではの取り組み方を描いたドキュメンタリー『Footsteps across the World世界をめぐる足跡』(監督 フレデリック・ラフォン)シリーズの映像も鑑賞できます。


エルメスが追求する、質の高さ、耐久性、革新性、継承、機能美はすべて、1837年にパリに工房を構えて以来変わらぬ価値観であり、私たちを取り巻く環境へのメゾンの敬意を示しています。

今回の「エルメス・イン・ザ・メイキング」展は、そんなエルメスの職人たちの技を日本で見ることができる貴重な機会です。ぜひ訪れてみてください。

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