「世界最大のサンゴ礁群」のグレートバリアリーフ、そして「世界最古の熱帯雨林」のクイーンズランドの湿原熱帯地域。ふたつの世界遺産を一度の旅で訪れることができるケアンズ。シティー中心部のホテルはたしかに便利ですが、ここ数年、選ぶ人が増えてきているのは、郊外のビーチリゾート・ステイ。小さな海岸沿いエリア特有の、のんびりとした空気が味わえます。

樹齢400年のメラルーカの並木道がみごとなパームコーブ

地元の暮らしがそばにあるリゾート地、パームコーブ。ビーチに沿って走るメインストリートにリゾートホテルやレストランが連なっています

ケアンズからポートダグラスへと北上する道沿いには、いくつかの小さな海辺の町が連続しています。そのひとつ、パームコーブはケアンズから車で約30分。海沿いのメインストリート(ウィリアムズ・エスプラネード)を縁取る、樹齢400年ともいわれるメラルーカの並木道が印象的です。木の皮が紙のようにペラリと剥がれることから別名「ペーパーバーク(紙の、木の皮)」と呼ばれるメラルーカ。ここでは手厚く保護され、建築の際も伐採しないよう、建物のレイアウトは巨木を優先したものになっています。

メラルーカがリゾート正面やレストラン内に生えたまま

ペッパーズ・ビーチクラブ&スパ・パームコーブも、正面アプローチに数本のメラルーカが通せんぼするようにそそり立っています。レストランの中央にも天井を突き破り、ドスンと生えています。通りづらかったり、ムダなスペースが生じていたりするけれど、木を大切にするリゾートの姿勢が好ましく思えます。そして木陰がまだら模様を描く、コロニアル調の真っ白なファサードも、エレガントな佇まい。

プランテーション様式の、真っ白な海辺のリゾート

リゾートの中央にある、白砂を敷き詰めたラグーンプール

真っ白く塗られたトタン屋根とルーバーの窓、オープンな回廊など、北クイーンズランドで見かけるプランテーションスタイルのこちらのリゾート。入口近くに、オープンテラス席もあるレストラン、そしてレセプションを抜けると、中央に白砂を敷いたメインのラグーンプールが。このプールを囲むように、6ユニットのホテルウィングが立っています。

ラグーンプールにはスイムアップバーも

145室あるゲストルームは、スイートタイプやプール付き、1~3ベッドルームなど、タイプが豊富にあります。標準クラスは、バルコニーにふたりで入れる大きなスパバスを置くスパルーム。ビューはオーシャン、プール、熱帯雨林に覆われた山などがあります。スイートはすべてキッチンやランドリーを装備し、暮らすような滞在も叶えられます。ペントハウスはルーフトップにプランジプールやバーベキューコーナーがあり、グループやファミリーの滞在におすすめです。

ペントハウスのメインベッドルーム。ルーフトップにプランジプールやジャグジーもあります
ルームナンバー600番台のユニット前にはレインフォレスト(熱帯雨林)プールが

「ライム&ペッパー・レストラン」は、近隣のリーフや高原、森など、地元でとれた食材を使ったバラエティー豊かなメニューをサーブ。メインストリートに突き出たオープンテラスでは、散策やジョギングをする地元の人々の行き来を眺めつつ、木々の合間から海を望むこともできます。

「ライム&ペッパー・レストラン」の中央はメラルーカの木がそびえています
レストランのオープンテラスでは、サンセットを待つゆったりとした午後の時間が流れています

ふたつの世界遺産への訪問や各種アクティビティーが充実したケアンズ。けれど、ペッパーズ・ビーチクラブ&スパ・パームコーブならば、滞在中の1日はリゾートや目の前のビーチで、のんびりとした海辺の町の空気を味わうのもいいでしょう。

スパにはビシシャワーも。トリートメントはオーストラリアのコスメブランド、リティアを使用

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この記事の執筆者
ダイビング雑誌の編集者を経てフリーに。海外旅行専門誌でもビーチを担当。月に1~2回、海外を中心に国内外のビーチリゾートへ通うこと、かれこれ四半世紀以上になる。女性誌の旅記事、ライフスタイル誌の連載、ウェブの連載ほか、共著に『奇跡のリゾート 星のや竹富島』など。世界のビーチガイド「World Beach Guide(http://www.world-beach-guide.com ) 」主催 好きなもの:海でボーッとすること、ボディボード、ダイビング、ビーチパーティー、Jazztronik、H Zettrio、渋谷Room
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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WRITING :
古関千恵子
EDIT :
安念美和子