「ぜんごさく」…漢字で正しく書けますか?間違いがとても多い言葉です!
本日はまず、クイズに挑戦していただきます。
【問題1】「ぜんごさく」の漢字表記は?
「うまく後始末をつけるための方策」という意味の「ぜんごさく」という日本語の漢字表記をお答えください。
<使用例>
「ミスに落ち込むより、“ぜんごさく”を考えることに集中しましょう」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 善後策 です。
「起きてしまった問題の後に、よりよい(善い)始末をするための方策」という意味の言葉ですので、「前」ではなく「善」の字が入ります。大変間違いやすい言葉ですので、お気を付けください。
さて、明日・12月2日は『ビフィズス菌の日』です。1899(明治32)年のこの日に、フランスのアンリ・ティシェ氏が、巴里の学会でビフィズス菌の発見を発表したことに由来します。昨今でも、ビフィズス菌は、おなかの調子を整えてくれる善玉菌の代表格として、私たちも日々、ヨーグルト等の発酵食品から、積極的に摂取していますよね。…ということで、「善玉菌」の「善」の入った間違いやすい日本語を1問目とさせていただきました。
2問目は「善」の対となる「悪」という字の入ったクイズです。
【問題2】「悪戯者」ってなんと読む?
「悪戯者」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「気ままな良くない行動をする者」「悪さをする者」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「うちは悪戯者の猫ちゃんがいるので、持ち物はここにしまって下さる?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 悪戯者(いたずらもの)です。
「悪戯者(いたずらもの)」の読み方は1種類のみですが、「悪戯」だけですと、国語学的には、複数の読み方があります。辞書に「いたずら/あくぎ/わるいたずら/わるざれ」と、4種類もの読み方が掲載されているのです。しかし一般的には「いたずら」と読む例のほうが、圧倒的に多く、それゆえに「悪戯者(いたずらもの)」のような複合語も存在する、ということになります。
「悪戯」を素直に音読みすると「あくぎ」で、こちらも正解ではありますが、お互い正確な知識のある人同士のやりとり以外で「あくぎ」と読むと、「いたずら、という読み方を知らないから」と、誤解される恐れもありそうです。そこで今回は「悪戯者(いたずらもの)」をクイズで扱い、ポピュラーな「悪戯(いたずら)」という読み方をクローズアップしてみました。
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本日は、12月2日『ビフィズス菌の日』にちなんで、「善」「悪」という字の入った日本語から、
・善後策(ぜんごさく)
・悪戯者(いたずらもの)
などをピックアップしておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱