2001年よりスタートし、ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクターであるトーマス・マイヤーの指揮のもと、これまでさまざまなアーティストとコラボレーションしてきた「アート・オブ・コラボレーション」。2018年春夏のキャンペーンでは、現代のデジタル文化からインスパイアされた映像作品が展開されることになりました。
ブランド初となる新たな試みのコラボレーション相手として抜擢されたのは、ファッション業界に革命を起こしてきた、クリエイティブ・ディレクターのファビアン・バロンです。ニューヨークを拠点に、ファッション誌のエディトリアルデザインで有名を馳せ、写真家としても活動している、世界的に著名なアーティストです。
その両者が手がける、現代のムードが投影された6つのストーリー動画が、本日2月2日より公開になりました。
六部作で構成される映像作品『リフレクションズ』
それぞれ異なるストーリーをもちながらも、繊細な描写で次のエピソードへとリンクさせながら展開していく連作シリーズ『リフレクションズ』。映画的な視覚的アプローチは、テレビやオンライン上で行われているライブストリーミングなど、現代の時代性を象徴する最先端のプラットフォームからインスパイアされたもの。
今回は6つあるうち2つのエピソードを、先行してご紹介します。
■エピソード1:『Miraggio』
サイレンが鳴り響き、炎に包まれた車が、静まり返った街路を通り抜けていく謎めいた光景からスタートする、エピソード1『Miraggio(ミラッジオ、蜃気楼)』。
劇中の炎は、生命・魂・欲望、そして、非日常的なものへ駆り立てる情熱を表現しているそう。シュールな映像は、「夢と現実のかすかな境目とは何か」を問いかけてきます。
炎とサイレンとが坦々と描かれ、「非常事態」のもたらす美しさを感じることができるムービーです。
■エピソード2:『196.6 MHz』
モーテルにいる男性と車中にいる女性が登場するこのエピソード内では、離れた場所にいながら、ラジオを通じてつながりあおうとする人間模様が表現されています。
タイトルに採用された周波数の「196.6MHz」は、ボッテガ・ヴェネタの設立年である1966年とリンク。『196.6MHz』の劇中では、「周波数」を通して人と人とが通じ合うこと、そこから派生していく新たな出会いやケミストリーの神秘性が表現されています。
以上、ボッテガ・ヴェネタというブランドの、新たな幕開けとなる壮大なデジタルプロジェクト『リフレクションズ』。続きは今後、さまざまなプラットフォームで随時、展開されていく予定です。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Courtesy of Bottega Veneta
- EDIT&WRITING :
- 石原あや乃