【目次】

【1】自然なオーバーリップで薄い唇をふっくら見せるリップメイク


ふっくら唇の作り方とは?
ふっくら唇の作り方とは?

■加齢で薄くなっていく唇は肌なじみ色でオーバーに

老化とともに唇、特に上唇は薄くなっていきます。にもかかわらず、秋冬に気になる赤みブラウンなどの濃いリップをそのまま塗ってしまうと、唇の薄さが悪目立ちする可能性が。かといって、濃いカラーでオーパーリップに描くのは、なかなか加減が難しいもの。そこでオススメなのが、唇の色に近いベージュピンクでオーバーリップに描くこと。唇全体をオーバーにするのではなく、ポイントをおさえてオーバーめに描くのがコツに。すると、やりすぎ感のない自然な仕上がりが実現。太めのリップライナーなら、ライナーとリップの1本2役になり、便利です。

<STEP.1>上唇はペンシル先1本分オーバーめに引く

口角から山部分に向かって、ペンシル先1本分出るようなイメージでオーバーめにラインを引く。谷の部分は唇の輪郭に沿ってでOK。ペンシルでそのままラインの内側を塗りつぶす。
口角から山部分に向かって、ペンシル先1本分出るようなイメージでオーバーめにラインを引く。谷の部分は唇の輪郭に沿ってでOK。ペンシルでそのままラインの内側を塗りつぶす。

<STEP.2>下唇は中央のみ少しオーバーめに

下唇は中央から描く。ペンシル先を寝かせ、ふっくらとしている輪郭の下から当て、少しオーバーめにラインを引き、口角へつなげる。上唇と同様、ラインの内側を塗りつぶす。
下唇は中央から描く。ペンシル先を寝かせ、ふっくらとしている輪郭の下から当て、少しオーバーめにラインを引き、口角へつなげる。上唇と同様、ラインの内側を塗りつぶす。

大人の唇には、「太リップペンシル」が有効!薄くなってしまった唇がふっくら見える方法

【2】薄くなりがちな上唇にボリュームを加えるリップメイク


小田切ヒロさん
ヘア&メイクアップアーティスト
ラ・ドンナ所属。確かなメイクアップテクニックと豊富な美容知識をベースに、独特かつ卓越したセンスを生かして幅広いジャンルで活躍中。Instagram:@hiro.odagiri

■大人のためのリップの黄金比率とは?

深まっていくほうれい線や目元のシワ、フェイスラインのたるみなどはわかりやすいエイジングサイン。でも思いのほかオバ顔印象を与えるのが、唇なのです。

「年齢を重ねた唇は、だんだんと厚みがなくなり、人中(唇上部にある溝)が間延びしてきます。すると老け感が漂う、さびしげな顔になってしまいます」と小田切さん。「顔のパーツの中でも存在感がある唇だからこそ、ここに年齢感が出てしまうと、顔全体の印象に影響します。オバ見えの大きな原因になり得るのです。エイジングにより痩せ細った貧相な唇でも、メイクの仕方次第でぐっと若々しく、品格ある女性らしいリップに見せることができます。ポイントは、上唇と下唇のボリュームが1対1の『黄金比率のリップ』に仕上げること。そして何年も同じ色のリップを使わずに、ちゃんとアップデートして旬なカラーで唇を彩ることも大事ですね」(小田切さん)。

<STEP.1>痩せがちな大人の上唇にボリュームをプラス。

痩せ細ってしまった上唇をふっくらと。
痩せ細ってしまった上唇をふっくらと。

「大人の女性は、特に上唇が痩せて薄くなりやすいので、+2㎜くらいオーバーに輪郭を描いてボリュームを出すことで、黄金比率をつくっていきます。間延びした人中もキュッと短く見え、若々しい印象に。リップライナーはしっかりと縁取るために、絶対にマット! さらに内側をざっくり塗りつぶしておくことで、重ねるリップの持ちと発色が良くなります」(小田切さん)。

<STEP.2>ブラウンリップで唇を彩って

大人の肌をくすませない、絶妙なブラウンリップ。
大人の肌をくすませない、絶妙なブラウンリップ。

「肌や唇のくすみ感が気になるからと言って、鮮やかな色や赤みが強い色のリップを塗ると、かえって古い印象になってしまうことも。あえてくすみニュアンスのカラーを選ぶことで、肌に自然になじんでこなれた印象にシフトできますよ。今なら断然ブラウンがおすすめ!」(小田切さん)。

<STEP.3>口角下にコンシーラーを仕込んで唇をリフトアップ

口角下にコンシーラーをスッと入れる。
口角下にコンシーラーをスッと入れる。

「仕上げに、口角下1㎝くらいにコンシーラーをキュッと鋭角に引きます。このひと手間で、キュッとリフトアップした、端正な品格あるリップに。くすみや色にじみも防げますよ」(小田切さん)。

もしかして、唇がオバ見えしているかも!?大人の女性を若々しく甦らせる「リップの黄金比率」

【3】口角と山を立たせる若見えリップメイク


■口角と山を立たせて健康的な若見えリップに

「メイクの中でもいちばん手を抜きがちなのが、リップ。リップライナーなどを使わずに、リップを塗るだけで終わらせている方も、多いのではないでしょうか? 40代はメイクテクニックも重要ですが、まずは唇をしっかりと保湿して、縦ジワを少しでも解消させておくといった下準備も大切! ベースメイクをしている間に、リップクリームをたっぷり塗っておくと、ぷるんとした若々しい口元になります」。

1回目~3回目のメイクを施した完成図
1回目~3回目のメイクを施した完成図。

<STEP.1>コンシーラーで色素が溜まりがちな部分を補正

・唇の色が濁りやすい口角、下唇の下、上唇の山をコンシーラーで補正します。このひと手間でリップの発色が綺麗になります。
・コンシーラーは肌よりも明るいものを選ぶこと。唇は皮膚が薄いため、厚塗りになりにくい薄づきタイプがオススメです。

コンシーラーで色素が溜まりがちな部分を補正。*画像内の商品は販売終了
コンシーラーで色素が溜まりがちな部分を補正。*画像内の商品は販売終了

<STEP.2>リップライナーで唇全体に塗りつぶす

・まずはリップライナーで唇全体を塗りつぶします。
・後で輪郭を描くため、はみ出しなどは気にせず豪快に塗って。
・塗りつぶす前にリップクリームを塗っておくと、滑りがよく、スルスルと塗ることができます。

リップライナーで唇全体に塗りつぶす。
リップライナーで唇全体に塗りつぶす。

<STEP.3>輪郭をオーバー気味に描く

・リップライナーで、実際の唇よりもオーバー目に輪郭を描く。
・下唇は厚みのあるぽってりとした印象に、上唇の口角は少し上げるように描くと、ほうれい線や口角の下がりをカバーすることができます。
・唇の山は尖らせるように、ややシャープに描くのがポイントです。

輪郭をオーバー気味に描く。
輪郭をオーバー気味に描く。

<STEP.4>唇全体にリップを塗る

・輪郭からはみ出さないように注意しながら、リップをブラシで唇全体に塗ります。
・少しくすんだ赤みの強い色を選ぶと、若すぎず、老けても見えない絶妙な仕上がりに。

唇全体にリップを塗る。
唇全体にリップを塗る。

・若見えリップの条件は血色がよく、キュッと口角が上がっていること。リップ1本ですませているなら、今すぐプロセスを見直しましょう。
・ぼやけがちな輪郭をライナーでしっかりと描いて、存在感のある口元に。ジューシーな唇に視線が集中するので、ほうれい線は目立ちません!

口元完成
ふっくらとした口元完成!

40代の肌悩みをカバーする春の軽やかメイク【リップメイク編】

この記事の執筆者
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