プレシャス世代のトップキャリアから落語家、フリーアナウンサーなど、さまざまな分野で活躍するマンガ好きたちの、人生に影響を与えた一冊をうかがいました。昔懐かしい名作マンガから今をときめく作家の話題作まで、それぞれの心にどう響いたか…興味深いエピソードが満載です。
今回は、落語家・柳亭小痴楽さんが推薦する『ひらばのひと』についてお届けします。
【落語家・柳亭小痴楽さんの推薦】
楽屋裏のやりとりまでリアル!講談の魅力が伝わる小ネタも満載|『ひらばのひと』著=久世番子
「修業時代、僕に講談のおもしろさを教えてくれたのは神田松鯉先生です。でも正直なところ、その魅力を理解しきれていなかった部分も否めず。そんなとき手にしたのが講談師の世界を通じて、芸の道に邁進する主人公の成長を描いたこの作品です。
赤穂義士伝は知ってはいても、武士がどんな思いで仇討ちの前日を過ごしたか…。このマンガでは、そうした史実と登場人物のドラマが絶妙に重なって、講談の世界を深掘りできます。
そんな人間くさい部分を知ることで話に奥行きが出て、がぜん、講談はおもしろくなる。僕も改めて赤穂義士伝を読み返したり、知的好奇心を刺激された一冊です」
〈『ひらばのひと』作品詳細〉
絶滅危惧“職”といわれる講談師として日々精進する、姉弟子の泉花(せんか)と弟弟子の泉太郎(せんたろう)の成長物語を描く。実際の講談の演目も多数登場し、登場人物たちの人生と絡み合う。六代目・神田伯山先生の監修。『月刊モーニング・ツー』にて隔月連載中。
※掲載商品の価格は、税込みです。
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- EDIT&WRITING :
- 正木 爽・宮田典子・剣持亜弥(HATSU)、喜多容子(Precious)