明日、2月14日といえば、『バレンタイン・デー』ですね。もとはキリスト教の聖人、ウァレンティヌスの祝日に由来しますが、昨今の日本では「チョコレートを贈る日」というイメージが定着しています。ショコラティエの限定商品をいろいろと楽しまれた方も多いでしょう。1800年代後半、日本で国産チョコレートが商品として発売された黎明期には、「貯古齢糖(チョコレート)」などの当て字表記で表現されたいたとか。本日はこれにちなんで、「古」「齢」という字から日本語クイズをお送りします。

【問題1】「古」って読み仮名4文字でなんと読む?

「古」の、読み仮名4文字の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「過ぎ去った昔。遠い過去」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「古のチョコレートを再現して試食するイベントに参加してみない?」

読み仮名4文字…どんな言葉でしょうか?
かな4文字…どんな言葉でしょうか?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 古(いにしえ) です。

「古」の表外読み(常用漢字表に載らない読み方)です。
「古」の表外読み(常用漢字表に載らない読み方)です。

「古(いにしえ)」…なんとも、おもむきを感じる言葉です。「いにしえ」という音は、「去る」を意味する動詞「去ぬ(いぬ)」の連用形に、過去を示す助動詞の連体形「し」がついた「去にし(いにし)」に、方角を示す格助詞「へ」を付けた言葉で、古来の表記にのっとると「去にしへ」となります。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「齢」って読みがな3文字でなんと読む?

「齢」の、読みがな3文字の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「年齢。としの頃」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「このチョコレートは、齢を重ねたいぶし銀のような深みを感じる味ね…!」

こちら、過去シリーズに「齢六十」で類似問題を出した、おさらいクイズです。読めますか?
こちら、過去シリーズに「齢六十」で類似問題を出した、おさらいクイズです。読めますか?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 齢(よわい) です。

こちらも「齢」の表外読みです。

例文のように「齢(よわい)を重ねる=年齢を重ねる」や、「齢(よわい)30にして=30歳にして」などの言い回しに使用する言葉です。時代がかった言い方ですが、大人の知識として読めるようにしておきたいレベルの言葉です。

*** 

本日は、2月14日『バレンタインデー』にちなんで、「古」「齢」という字の、

・古(いにしえ)

・齢(よれい)

という、常用漢字表には載っていないけれどぜひ知っておきたい表外読みをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『チョコレートの文化史』八杉佳穂(株式会社世界文化社)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱