「三行半」って「さんぎょうはん」以外になんと読む?どういう意味?

明日・2月15日『次に行こうの日』です。これは「次に(2)行(1)こ(5)う」の語呂合わせで、株式会社国立音楽院が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されています。同音楽院は小・中・高等学校のほか、社会人の資格取得や生涯学習のための音楽の専門学校や、障がい者の学習コースなども併設しており、幅広く、自由度の高い受け入れ態勢が特徴です。

『次に行こうの日』は、「学校になじめないなどさまざまなことで悩んでいる小学生、中学生、高校生が、同音楽院の自由な環境の中で一人ひとりに合った音楽活動を学び、新たな一歩を踏み出すきっかけの日とする」という目的を掲げて制定されていますが、「次に行こう」というメッセージ性を感じる記念日名からは、悩める子どもたちすべてに、世界の広さを啓蒙しようとする力強さが感じられますね。

ということで本日は「行」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「三行半」ってなんと読む?

「三行半」という日本語の「さんぎょうはん」以外の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「江戸時代の、妻から夫への離縁状」を意味する言葉で、転じて「離縁」「離婚」という意味でも使用されます。

<使用例>

「三行半という結論を出す前に、もう1度パートナーと話し合ってみてはどうかしら?」

読み仮名6文字です。
かな6文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 三行半(みくだりはん)です。

正解できましたか?
正解できましたか?

「行」の読み方としては、漢字辞典には「くだり」という読み方は掲載されていませんが、国語辞典には「一行(ひとくだり)」「三行半(みくだりはん)」などの熟語が掲載されています。「行(くだり)」は、「文章の行(ぎょう)」を意味することもあれば、まとまった「一節」を指すこともありますね。「三行半(みくだりはん)」は、江戸時代、離縁状の文面を、行(ぎょう)にして三行半程度でまとめる例が多かったことからできた言い回しです。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「行狭」ってなんと読む?

「行狭」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:文章の行間が狭いこと。

<使用例>

「企画書のこの部分が、ちょっと行狭で見にくいので、修正してください」

読み仮名5文字です。
かな5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 行狭(くだりせば)です。

こちらも「行」を「くだり」と読む熟語です。

例文のように、文書の行間のあき具合を調整したい…というシーンはしばしばございますね。「行間が狭い」という意味の熟語があること、ご存じでしたか?「行狭(くだりせば)」は、「狭い(せまい)」を意味する「せま」が「せば」と音変化した読み方です。昔、手書きの文章を書く際に、読みやすく書くべし、という意識があって生まれた言葉だと思われますが、現代こそ、広く浸透すると便利そうな言葉ですね。

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本日は、2月15日『次に行こうの日』のトリビアと、「行」という字の入った日本語から、 

・三行半(みくだりはん)

・行狭(くだりせば)

の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国立音楽院ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱