【目次】
【「協調性がない」は悪口?「読み方」と「意味」】
■「読み方」
「協調性」は「きょうちょうせい」と読みます。
「協調」には「利害の相反する双方が、協力して問題を解決すること」という意味があり、「協調性」は「ほかの人と力を合わせたり助け合ったりしていく傾向や性質」のこと。簡単に言えば「自分と立場や考え方の違う人に合わせられる性質」のことですね。
■「協調性がない」の「意味」
「協調性がない」とは、「自分と立場や考え方の違う人に合わせられる性質」のこと、つまり「相手に合わせることをしない」あるいは「できない」という意味です。
■「協調性がない」は「悪口」なの?
相手がどんな人か、どんな考え方かが定義されていないなか、「相手に合わせる」「合わせない」はそのときどきで変わるものですよね。ですが、そのコミュニティのなかで「協調性がない」ことは、悪目立ちするもの。とくに、チームで行うビジネスにおいて、協調性はとても大事な要素です。実際、チームに独りよがりな人がいると、意見がまとまらなかったり、ゴールを見失ったりと、業務の進行に悪影響を与える事が多々あります。
そのため、ビジネスにおける「強調性がない」はネガティブワード、批判的なニュアンスが込められたワードです。「悪口」であると言っていいでしょう。
【「協調性がない」と言われる人の「特徴」】
一般的に「協調性がない」と言われる人の特徴を挙げてみましょう。
・団体行動、集団行動が苦手
・自己中心的
・空気が読めない(読まない)
・周囲への配慮に欠ける
・融通が利かない ・デリカシーに欠ける
・自分が正しいと思いがち
こんな人が自分のチームにいたら、リーダーはかなり手を焼きそうですね。
【「類語」】
「強調性がない」人の特徴を、違った言い方に言い変えてみましょう。
・歩み寄ることができない
・他人と協力し合えない
・周りのペースに合わせられない
・他者への興味が希薄
「強調性がない」を、さらにソフトなフレーズに変換するには、「〇〇さんは周りのペースに合わせるのが苦手」のように、「~が苦手」という言いまわしが便利です。
【ビジネスでの「協調性がない」デメリット】
・チームの方針より自分の意見を優先する→チームワークを乱す
・気配りが足りない→周囲に対して、効果的なサポートができない。周囲からのサポートを受けられない
・自分と異なる意見を受け入れない→周囲と馴染めない。孤立しがち
【「協調性がない」の長所への言い換え】
「協調性がない」のは仕事ではデメリットになることが多いのですが、そんな人にも優れた面があります。「協調性のない人」の長所を強調した「言い変え」表現も覚えておきましょう。
・芯が強い ・自分自身をしっかりもっている
・周囲の意見に流されない
・得意分野での能力が秀でている
・集中力がある
【「英語」で言うと?】
「彼は協調性がない」を表す英語はいくつもの言い方があります。
・He doesn't work well with others.(彼は周りの人とうまく協力して仕事をするのが苦手です=彼は協調性がない)
・He isn't a good team player.(彼は協調性に欠ける)
・He isn't really cooperative.(彼はあまり協力的ではない=彼はあまり協調性がない)
・He's an uncooperative person.(彼は協力しようとしない人だ=彼は協調性に欠けるところがある)
***
チーム内に「強調性がない人」がいると、周囲は疲れてしまいますよね。上手く付き合っていくためには、その人を無理にコントロールしようとせず、そういう人なのだと認めて、得意分野や単独でできる仕事を任せるのがベスト。業務以外はできるだけ距離を保って付き合うことも、ストレスを軽減させる方法と言えそう。今一度、付き合い方を胸に刻むとともに、あなた自身が「強調性がない人」になっていないか、チェックしてみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)/『プログレッシブ英和中辞典』小学館/『人は話し方が9割』(すばる舎)/『大人なら知っておきたい モノの言い方サクッとノート』(永岡書店) :