明日・3月21日は国民の祝日『春分の日』ですね。『春分の日』は、星の運行によって年ごとに時刻に微妙なずれが出る「春分」に合わせて日付が変動します。「昼と夜の長さがほぼ等しくなる日」が「春分」で、令和5年の「春分」は3月21日ですが、前後する年もございます。本日は「等」という字にフォーカスした日本語クイズをお送りします。
【問題1】「御前等」ってなんと読む?
「御前等」という日本語の、読み仮名4文字の正しい読み方をお答え下さい。
ヒント:「おまえなど」とも読めますが、それよりぞんざいな言い回しになります。
<使用例>
「俺たちは2次会に行くけど、御前等はどうする?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 御前等(おまえら) です。
「等(ら)」は、「御前等(おまえら)」「君等(きみら)」「社員等(しゃいんら)」などと使うと「複数」を意味する言葉になります。「ここ等(ここら)」「そこ等(そこら)」と場所や方角のあとに付けると、「おおおよそに示す語」となります。「私等(わたしら)」と、自分の属する人の代名詞の後につけると、「謙遜」を含む言い回しになりますが、自分以外の人の代名詞のあとにつけると、「軽視」とも取れる、ぞんざいな印象の言葉になります。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「等閑」ってなんと読む?
「等閑」という日本語の「とうかん」以外の読み方をお答えください。
ヒント:「おそろかにするさま。いいかげんにしておくさま」という意味の言葉です。
<使用例>
「あの人は、自分が好きな事には熱心だけれど、興味が向かない事は等閑にするわよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 等閑(なおざり) です。
「等閑(なおざり)」は、「なお=そのまま」と「ざり=せざり=しない」が合体した言葉です。音の似た言い回しに「おざなり」があり、混同や混乱も多いようですが、ふたつの違いをおさらいしたい方は、こちらの過去記事をお読みくださいね。
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本日は、3月21日、令和5年の『春分の日』にちなんで、「等」という字の入った日本語から、
・御前等(おまえら)
・等閑(なおざり)
の読み方や意味をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国立天文台ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱